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ごめんね

作者: 遊己

君を忘れない。



一生かけて幸せにすると言ったのに、私のほうが先に逝ってしまって、ごめんね。



約束はもう、果たす事は出来ないから。



だから君は私を忘れてね。



こんな約束も守れない最低な女のことなんて、早く忘れてしまってね。



そうして、また新しい恋をして。



誰からも愛される君になら、今度こそ約束を守ってくれる素敵な人とめぐり合えるはず。



私はもう、君のそばで、君を見守り励まし、ともに生きることは出来ない。



私はもう逝くよ。



これから先、君と会う事はもう一生ないけれど、信じているよ。



君は私の事なんかさっさと忘れて、きっと私とした恋よりも素晴らしい、幸せな恋をしてくれるって。



悲しまないでね。



私の死を



幸せな顔をしていてね。



それが私のたった一つの願いだよ。



愛しているよ。





死んでも君の幸せだけを祈っているからね。


バイバイ













夢を見た


先日亡くした恋人の夢。


好きで好きで仕方なかったぼくの恋人は


風邪がきっかけの肺炎であまりに唐突に逝ってしまった。


今日で彼女が逝って49日


彼女の魂が本当に逝ってしまうとされている日。


ごめんね。


最期まで心配かけて。


君のいない幸せなんて考えられないけど


きっと前向きに考えれるようになるからね。


逝ってしまってまで、君に心配させないように


ちゃんと自分の幸せを考えるよ。


でも、ひとつ、君が言った事でどうしても出来ない事があるんだ。


幸せになる努力はするよ。


君以外の人と恋人になれるように、愛するように、外に目を向けるよ。


でもね、君を忘れる事だけはできないよ。


君を愛した時間


君に愛された時間


ぼくにとってそれは掛け替えのないものだから


ごめんね


わがままだよね



でも、これが最後だから。


許してね。


安らかに…


ばいばい

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― 新着の感想 ―
[一言] すっごく好きな文章の雰囲気です^^
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