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取調室



子供には刺激が強すぎる暴力行為が含まれています。

子供は絶対に読まないで下さい。

と言っても、絶対読むよな。

読むなと言われると読みたくなるのが人間の悪い癖やからな。読みたい奴は勝手に読め。今回は目を瞑ってやる!



本日の昼、レストランの女子トイレで、女性の遺体が発見された。

被害者は、川村 美紀、19歳。死因は、胸に刺さった包丁による刺殺。

彼女は、この店でアルバイトをしている大学生であり、回りに恨む人間などいなかったと言う。

第1発見者は、ウチや。今、警察の事情聴取を受けとる所や。

「せやから、ウチは殺してへん言うとるやろ!」

ウチは言い寄る刑事にそう言ってやった。

が、刑事は一向に聞き入れてはくれず。

「やれやれ・・・。吐きませんね、先輩。どうします?」

刑事が上司に相談をした。

「こうすれば嫌でも吐くだろう。」

先輩刑事は、手を握って拳を作った。

ま、まさかウチを殴るつもりやないよね?

そのまさかだった。先輩刑事は、ストレートに頬を殴り付けてきよった。

ガスンッ!

ウチはあまりの痛さに涙した。

「うえええええん!」

しまいには泣き出す始末。

「先輩、いくらなんでも、酷すぎますよ!」

「ふっ、どうせ、ただの泣き真似だ。数回叩きゃ観念して吐くだろ。」

そう言って、再び殴って来た。

ガスンッ!

「うええええええええん!」

ウチは更に泣き出す。

「泣いた振りしたって駄目だ。全て解ってんだからな。」

ガスンッ!

再び殴る刑事。

おかげでウチの顔は腫れと痣だらけや。あぁ、ウチの美貌が!?

これでお嫁行けへんなってしもうた。

もう許さへんで、ウチは!

ウチは泣くのをやめ、刑事の方を見つめてやった。

「ほぉ、吐く気になったか。」

大きな勘違い。ウチは今、目の前の刑事をのしてやろと思っとる所や。

ウチは拳を作り、目の前の刑事の腹に正拳付きを叩き込んだ。

ズガーンッ!

「うっ!?」

目の前は刑事は、腹を押さえてそのまま倒れて、気絶してしもうた。

「せ、先輩!?」

後輩刑事が呼びかける。

が、刑事の反応は無かった。

ウチのせいや。ウチが本気でやってしもうたばっかりに。

「入るぞ。」

あ、黒崎はんや。助けに来てくれたんや。

ウチは喜びで一杯やった。

ガッチャッ

黒崎がドアを開けて入って来た。

「な、何だ?この、もの凄い重い空気は?

てか、奥村、何でそんな痣だらけなんだ?」

「この、倒れとる刑事、ウチの事殴ってきたんや。せやから、ウチがブチキレてのしてやったんや。」

「良くやった。」

黒崎はウチの頭を撫でて褒め、

「実は、この刑事には俺も散々な目に遭わされて、ぶちのめしてやりたいと思っていたんだ。」

と、付け足した。

「良くやったじゃない!これは公務執行妨害だぞ!」

後輩刑事が突っ込んだ。

「こんなんなるまで殴り続けたのは何処のどいつだ?」

黒崎が言うと、後輩刑事は黙り込んで何も言わん様なってしもうた。

「う・・・うっ、う。」

先輩刑事が目を覚まして起きあがった。

「てめえ?」

黒崎が起きあがった刑事の胸倉を掴んだ。

「お、お前は!?」

驚く先輩刑事。

「てめえが何したのか解ってんのか?」

黒崎は笑った顔を引きつらせた表情をした。

「お前が何でこんな所にいるんだ!?」

「関係ねえだろてめえにはよう?

先ず、てめえには奥村に謝って貰う。」

黒崎は、眉間にしわをよせ、恐い顔で言った。

が、先輩刑事は微動だにしない。

「ほぉ、謝る気ゼロか。」

そう言い、一息吐くと、黒崎は先輩刑事の腹をぶん殴った。

「ぐふっ!」

「せ、先輩!?」

後輩刑事は、止めに入ろうとしたが、恐くて動くことが出来なかった。

「俺はお前が『謝る』と言うまでやる。」

そう言って、黒崎は先輩刑事の腹を殴り続けた。

ズシンッ、ズシンッ、ズシンッ、ズシンッ!

腹を殴る音が鳴ると同時に、

「ぐっ・・・ぐっ・・・ぐっ・・・ぐっ!」

と、先輩刑事の悲痛な呻き声が聞こえる。

そないな事より、ウチは今、凄く気にしとる事がある。

それは、外で見張っとる刑事がに止めに入ってこないと言う事や。

ドラマとかやと、良くあるやろ?

取調室で何ぞあると、見張りの刑事が取調室に入るっちゅうこと。

それがあらへんのや。

一体、どないしたんやろか?

ズシンッ!

「ぐふっ!」

黒崎の腹パンチは未だに続いていた。

「お前、いい加減に謝らんと、死ぬぜ?」

ズシンッ!

「俺が謝る・・・ぐっ、なんて事・・・ぐっ、する訳・・・ぐっ、無いだろ・・・ぐっ!」

「なら俺はやめない。」

ズシンッ!

黒崎のパンチが再び腹に入って音を響かせる。

「黒崎はん、もうええわ。ウチ、もう充分や。」

ウチは黒崎を止める。

「そうか。だが、これでは俺の気が済まない。絶対謝らせてやるからな。」

「く、黒崎はん・・・。」

ドクンッ、ドクンッ!

ウチの心臓の鼓動が高鳴る。

またや、またさっきのドキドキや。

何なんやろ、これ?

ウチは高鳴る胸に手を当てた。

ズシンッ!

「刑事さんよ、いい加減気い変えて謝ったらどうだ?」

黒崎は殴りながら言う。

ガタン!

「やめろ!」

そこへ突然、一人の刑事が取調室に入ってきた。

「け、警部・・・。助けて下さい。」

先輩刑事は言った。

「黒崎、もうやめるんだ!」

警部は黒崎に言った。

「あんたか。悪いが、こいつが謝るまでやめねえぜ、俺は・・・。」

「黒崎、何が不満なんだ!?」

警部は黒崎に怒鳴り散らす。

「その子の顔を良くみてみろ。」

そう言われ、警部はウチの顔を見た。

「なっ、酷い顔だな・・・。」

ズシンッ!

「だろ?こいつ、そんなんなるまで殴り続けたんだぞ。」

黒崎は先輩刑事を殴りながら言った。

「状況は解った。だが、今はそんな時じゃない。兎に角そいつを離せ。」

黒崎は溜め息を付く。

「わあったよ。あんたに免じて今日はこのぐらいにしといてやる。」

黒崎はそう言って、先輩刑事の胸倉を放すと、腹に蹴りを入れた。

先輩刑事は吹っ飛ぶと、そのまま壁に当たり、呻き声を発して倒れた。

「黒崎、事件の全容を話してくれ。」

黒崎は、警部に事件の全容を話した。

「成る程、それで第一発見者のこの子がこんな顔になった、と。

けど、まぁ、あんたも良く事件に遭遇するな。それより、その現場に行ってみよう。」

警部はそう言った後、

「君も来てくれるね?」

と、ウチを見て付け足した。

ウチは頷くと、三人で現場へ戻った。



真理絵のぼやき

こないなやり方でホンマにこの小説大丈夫なんやろか?

にしても、今の新一君と、初めて会うた時の新一君とはかなり性格が違う・・・。

まるで、別人の様な・・・。


作者から

ええ、これで4本目となりますが、この調子で続くとは到底思えません。果たしてこの調子で最終回を迎える事が出来るのでしょうか?

「最終回を迎えてくれへんとウチが困る!」

ボガッ!

奥村が作者を殴る。

ぐはっ!

(この、暴力女目・・・。)



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