第3章:今度の殺人事件は真面目っデース!
「新一君、昨日は遊べなくてごめんね。」
真理絵は、昨日の一件で遊ぶ事が出来なかった。
「しょうがないよ。大事件だったんだから。」
「うん、本当にごめんね。」
「そんなに何回も謝らないで良いよ。」
「でもそれじゃ、私の気が済まないよ。
そうだ、明日遊びに行こう。待ち合わせは昨日の場所。時間も同じよ。」
真理絵はそう言って、新一と別れた。
「(一方的だな、あいつ。)」
新一は思った。
翌日、真理絵は、待ち合わせ場所で新一を待っていた。
「(新一君遅いなぁ。)」
「新一なら来ないぜ。」
突然の男の声に、真理絵は振り向いた。
「よっ。」
「貴方は!?」
「久しぶりだな。新型メカ以来だぜ。」
新型メカ?
天道 総知?
あぁ、作者さん!
ちょっと、また出ちゃってるよ!?
もう、作者さんはやりたい放題だな。
「で、来ないって、どう言う事?」
真理絵は天道に聞く。
「新一、此処へ来る途中に、事故に遭ってな。病院に運ばれたんだ。」
「え、新一君が事故に!?」
真理絵は驚くと、急に暗くなって涙した。
天道はハンカチを差し出した。
「サイボーグが泣くな。」
「・・・でも。」
「でもじゃない。泣くのは、彼が死んだ時だけにしな。」
「・・・生きてるの?」
「誰が死んだなんて言った?」
「それ聞いて安心した。
それで、新一君は何処の病院にいるの?」
天道は、水理病院、と答えた。
真理絵は礼を言うと、目にも留まらぬ速さで病院へ向かった。
所で、何故作者さんが出たのでしょうか?ちょっと聞いてみましょう。
『作者さん、ナレーションやってるナレーターです。
何故、今回も出たのですか?』
「ナレーターが知る権利無し!」
天道はそう言い残し、目にも留まらぬ速さで真理絵を追った。
あいや、見事にスルーされました。
さてさて、病院の方はどうなっているでしょうか?
[コンコン!]
「どうぞ。」
院長は言った。
[ガチャ]
何者かが院長室に入った。
[カチャ]
何者かは、院長に銃を突き付けた。
[パアン!]
何者かは発砲、頭部を銃弾が貫通し、院長は亡くなった。
何者かは、拳銃を遺体に持たせた。
同時刻、新一のいる部屋には、真理絵と天道が見舞いに来ていた。
「良かった、大した事無くて。」
「悪いな、心配掛けて。」
「心配なんかして無いから安心して。」
真理絵は、そう言った。
「心配しろよ、おい。」
[パアン!]
付近で銃声がした。
「今のは!?」
「銃声だ!」
真理絵と天道は、銃声のした方へ急いで向かった。
「新一は、動くな!」
と、新一に言い残して。
えっと、この回からレギュラー出演する事になりました、天の道を往き、総てを知る男・・・天道 総知こと作者の謎の名探偵です。
真理絵の兄役として、精一杯頑張ります。
「作者さん、天道って真理絵ちゃんのお兄さん?」
あ、何故それを!?
「今自分で言ったでしょうが。」
そうだった?
と言う事で次回は、真理絵の過去に纏わる話しをやる。
「「「やんねえよ!」」」