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第九話 リクのスキルが蝶華優閃のマキにバレた?

「だが、おかしいな。四階層でオークジェネラルが出現することはまずない」

「ん。普通は十階層でボス部屋で出るはず」

「それを簡単に倒す、リクもおかしいけどね~」

「冒険者ギルドに報告しないといけませんわ」

「やけに手応えのある魔物が多いと思ったんだよな」


 蝶華優閃バタフライフラッシュはダンジョンの異変に気付いたようだ。

 リク達は初めてのDランクダンジョンのため、これが普通と思っていたようだが違うようだ。


「リクだから簡単に倒せたんだね」

「アナリス、そんなことないよ。アナリスがオークアーチャーを引き付けてくれたおかげでもあるよ」

「……もう」


 アナリスは自分のフォローをしっかり見てくれていた事を知って、ちょっと嬉しそうだ。


「なら、許してあげる。でも変なことは考えないようにね」

「う、うん」


 よかった、許された。

 リクは安堵する。


「じゃあ、五階層のボス部屋の前まで進もう。そこで一泊してからボス部屋に挑もう」


 リクとアナリスと蝶華優閃は四階層のオークの群れを難なく討伐し、五階層に挑む。


「ここからは岩場が増えてくるぞ」

「何かおかしいわ。そこの岩は……ロックフロッグね!」


 アナリスの鑑定でロックフロッグの擬態ぎたい看破かんぱする。

「風の精霊よ、我に従い、敵を切り裂け!」

 アナリスのウィンドカッターがロックフロッグに命中するが、岩の肌に阻まれ、傷を与えることができない。


「ゲロ?」

 擬態をやめたロックフロッグは二メートルほどの大きさで舌を振り回しながら、こちらに突進してきた。


「僕に任せて! 身体強化と闘気からの棒術!」

 蝶華優閃が見ているので、細かい数値は省略して体に魔力を循環させ、闘気も開放するリク。


 迫りくる、ロックフロッグの上に跳躍し、ハルバードを思い切り振り下ろす。

 ロックフロッグの岩肌に弾かれるハルバード。

 だが岩肌にひびが入り、ロックフロッグは衝撃で体を伏せている。


「上は硬い。なら下からすくいあげる!」

 リクは方針を変えて、砕くのではなく、柔らかそうなお腹を狙うことにした。

 棒術(小)×2の下からのすくいあげ!


 オークジェネラルとも渡り合える、リクの力が冴えわたり、ロックフロッグは伏せていた所を無理やり空中に放り出される。


「槍術! 空中からの飛斬槍!」

 ロックフロッグはお腹からリクの透明な飛斬槍に突かれて絶命する。


「すごいぞ、リク。まさかDランク魔物のロックフロッグも簡単に倒してしまうとはな」

「ん。でもさっき、その透明な刃、使ってたっけ?」


 ルナは目ざといことに気づく。


「い、いやーなんかこうしたら使えるかなって閃いたんですよ!」

「ん。すごい、リク」


 その後は蝶華優閃のメンバーも加わり、ロックフロッグとの戦闘をこなしていくリク。

 アナリスは鑑定で岩場に潜む、ロックフロッグを見つけていく。


「私、あんまり役に立ってない……」

「そんなことないよ! 鑑定で岩場に潜むロックフロッグを見つけてくれるだけでもありがたいんだ」

「んーでも」


 少し、リクとの活躍の差を比べていじけているアナリス。

 何か助けになることはできないかと考えながら、五階層のボス部屋の前に到着するリク達。


 ちなみにロックフロッグの拾った素材と倒した素材からは土魔法(小)と身体強化(小)が手に入った。これで身体強化(中)となり、ロックフロッグの岩肌も一撃で砕けるようになった。


 蝶華優閃のリーダーマキは更に興味深そうに目を輝かせていた。


「リク、後で話がある」

 リーダーのマキに耳元でささやかれ、思わずマキの方を見るリク。

 どうやらリクのチートスキルがマキにバレたのかもしれない。


 ボス部屋の前の安全地帯で一泊してボスに向かうことにする。

 ここでもリクの「ゴミ拾い」が活躍する。

 今まで倒したオークを解体して、リクの持っていた金網で焚火で贅沢ぜいたくにバトルボアやバトルカウ、オークの肉を炭火焼きする。


「リク、俺っち、こんな美味い焼肉初めてだ!」

 桃色猫耳のクルミがリクの肩を叩きながら、焼肉に舌鼓したづつみを打つ。

「ボアの内臓もしっかり下処理すればこんなに美味しいですのね」

「てか、リクの出した肉どれも鮮度が取れたて~」


 マーレッドがちょっと困ることを言っているのでリクは話を逸らす。


「ほら、こっちに焼肉のタレとパンとスープも用意しましたよ!」

「なんだ、この焼き肉のタレは! めちゃくちゃ肉に合う!」


 リク秘蔵のタレは大豆を「ゴミ拾い」の時間を進ませる能力で熟成させたソースと果物の果汁を合わせたものだ。


 スープには大豆を発酵させて、熟成させた茶色いものと星キノコの出汁を合わせて、根菜と葉物野菜とバトルボアとバトルカウの内臓とオークの肉を薄く切って煮込んでいる。

 栄養満点でとても美味しいスープだ。


「ん。一パーティーに一人リクが欲しい」

「リク、蝶華優閃に入る、よな?」


 リーダーのマキの圧がすごい! 

 それを躱しつつ、楽しい夕ご飯を終わらせる。

 各自、自由時間になったので、リクとアナリスはマキに誘われて、焚火から離れる。


「リク、アナリス。お前たち、私に隠し事をしているだろう?」

「い、いや~そんなことはないですよ?」

「わ、私は何も知らない~」

「いや、誤魔化し方下手すぎだろう」


 マキは鋭い目でリクを見据える。

 リクはアナリスをちらっと見るが、アナリスは無言で首を振る。


「分かりました。話しますよ。でも他言無用でお願いしますね」

「分かった。騎士を目指していたものの誇りにかけて他の者には話さない」


 リクは自分の「ゴミ拾い」で拾った魔物の素材と倒した魔物の素材でスキルが増えることを説明する。後は自分のスキルのアイテムボックスの容量が無限で、時間停止と時間経過もついていることを説明すると、マキは驚愕きょうがくの顔をしていた。


「それは……すさまじいな。それなら隠す意味も分かる。私はてっきり、「ゴミ拾い」以外に成長を促すスキルを隠し持っているのかと思っていたのだ」


「普通はそう思いますよね」

「私も鑑定したときはびっくりしたわ」

「だが、確かに隠した方がいいスキルだ。なにせ無限に成長できるからな」


 マキは蝶華優閃のメンバーにも話さないと約束してくれた。

 だが、本当に蝶華優閃のメンバーに入らないか? と勧誘が増えることになるのだが。


 リクのステータス


 ◇リク

 ◇性別 男

 ◇種族 人間

 ◇年齢 22

 ◇職業 冒険者

 ◇レベル23


 ◇体力 C(D+→C)

 ◇魔力C(D+→C)


 ◇固有スキル 《ゴミ拾い》

 ◇一般スキル


 ◇HP回復(小)

 ◇水魔法(小)

 ◇槍術(中)

 ◇俊敏(小)×2

 ◇棒術(小)×2

 ◇身体強化(中)new!

 ◇怪力(小)

 ◇重撃(中)

 ◇闘気(小)×2

 ◇突進(小)×2 

 ◇統率(小)

 ◇弓術(小)×2 

 ◇剣術(小)

 ◇土魔法(小)new!


 ◇二つ名

 ◇ゴミ拾いのリク。

 ◇エルフの友(???の友)

 ◇女たらし

 ◇オークキラー


小説をいつも読んで頂きありがとうございます。面白かった、また読みたいという方は高評価やブックマークをお願いします。作者の励みになります\( 'ω')/


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