第八話 リクのスキルアップが止まらない!
リクとアナリスと「蝶華優閃」達はDランクダンジョン「山の麓ダンジョン」の三階層まで来ていた。
「リク、さっきより強くなってないか?」
「そんなことないですよ~」
「蝶華優閃」のリーダー、マキに探りを入れられるも笑ってごまかし、ダンジョンを進む。
三階層からはバトルボアやバトルカウと共にコボルトリーダーとその下っ端のコボルト達が出る。
リクは水魔法(小)を使って、コボルト達に的確にダメージを与え、ハルバードの槍の部分で槍術(小)×2を使ってコボルト達を蹴散らす。
囲まれそうになったところはアナリスが風魔法を使ってフォローする。
「リクだけじゃないんだから! 風の精霊よ、我に従い、敵を切り裂け!」
遠くのコボルトアーチャーを風魔法、ウィンドカッターで仕留める。
リクはスキル「ゴミ拾い」で素材を高速回収しつつ、ハルバードでミンチにならないように手加減をしながら棒術(小)で周りのコボルト達を吹き飛ばす。
下っ端を倒されたコボルトリーダーが長剣を持って、向かってくる。
リクは自分の身長より少し大きいくらいのコボルトリーダーに向かって闘気(小)を纏い、ハルバードで突く。
長剣で弾こうとするが、闘気(小)を纏ったリクの重い突きを逸らしきれず、体にダメージ。その後は三合ほど打ち合うが、長剣ごと鉄製のハルバードに叩き潰される。
「リクとアナリスの実力は圧巻だね~」
薄赤色のポニーテールなお姉さん、マーレッドは口笛を吹いてその活躍をたたえる。
「リクの戦い方は力任せに見えますが、しっかりと実力に裏打ちされたものがありますわね」
橙色の髪を腰まで垂らしたウララはくりくりした目を輝かせる。
三十頭はいたはずのコボルトリーダーたちの群れをリクとアナリスだけで倒してしまった。
『「ゴミ拾い」で各種コボルト達の倒した素材と拾った素材を回収しました。スキルを付与します』
『コボルトリーダーから統率(小)と重撃(小)。コボルトアーチャーから弓術(小)と闘気(小)。コボルトソルジャーから槍術(小)と剣術(小)を付与します。コボルトから棒術(小)と俊敏(小)が付与されます』
『槍術(小)が三つになり、槍術(中)になりました。槍術(中)は槍術の技が各種進化するほか、槍から刃を飛ばせるようになります』
「リク、やったね!」
鑑定で初の(中)スキルができたことを察したアナリスが声を掛けてくる。
「イエーイ!」
二人でハイタッチしていると蝶華優閃のメンバーも集まってくる。
「リク、流石だな。アナリスも見事な戦術眼だ。うちのパーティーに二人とも入らないか?」
マキがにこやかな顔でとんでもないことを言い出す。
「え? 流石にBランクパーティーには入れないですよ」
「ふむ。まあ、まだ時間はたっぷりある。考えておいてくれ」
「ん。リクとアナリスなら歓迎」
「俺っちも訓練相手が増えるから歓迎だぜ!」
ルナとクルミも嬉しそうに言う。
でも流石に蝶華優閃のメンバーに入るのは恐れ多いよ。
「この大量の素材はどうする?」
「僕が保管しておきますよ。後で素材を分けましょう」
「いや、私たちは倒してない。だからコボルトリーダー達の素材はそちらがもらってくれ」
「……でも」
「リク、ここはもらっておきましょう。私たちもお金が必要だわ」
「……うん。そうします」
話はまとまり、リク達は三階層を抜けて、四階層に到達する。
ここからはオークの群れが草原に登場する。
今までほとんど参加していなかった蝶華優閃のメンバーたちもマキの指揮で狩りを始める。
マーレッドは剣士スタイルで、長剣を使い、オークをバッタバッタと倒していく。
ルナは味方が少しでも負傷をするとすぐに治療魔法で癒していく。
ウララは詠唱をするとファイアボールを連発し、オークを丸焼きにする。
クルミは第二階層でも見せた俊敏さを活かし、尻尾を揺らしながら、オークに格闘術で圧倒していく。
マキは片手剣に盾の騎士スタイルで味方のフォローをしつつ、オークの拳を盾でいなし、片手剣でオークの腕を落とす。
そのままの勢いで首を切り落とす。
「やっぱり、蝶華優閃はすごい!」
「うん、私たちも負けていられないわ」
初めは蝶華優閃に戦闘を譲っていたが負けていられないとオークの群れに突っ込んでいくリクとフォローするアナリス。
リクは、ハルバードを煌めかせ、空気ごと壊す勢いでオークの棍棒を弾き、破壊する。
突進(小)×2で小柄な体で突進し、オークを吹き飛ばしながらハルバードで頭を叩き潰す。俊敏(小)×2で通常よりも素早さが上がっている。
「ブモオ!」
奥にはオークを指揮する将軍がいた。オークジェネラルだ。
悪いけどこいつは蝶華優閃には譲れない。
「かかってこい!」
「ブモオオオオオ!」
鉄製の鎧を着たオークジェネラルが向かってくる。
だが行動パターンはオークとそんなに変わらない。
棍棒が大斧に変わっただけだ。
大斧はハルバードで受けたくないので、俊敏(小)×2で軽やかに躱す。
その後、腕伝いに、オークジェネラルに跳びつき、頭をハルバードで殴る。
ドォン!
重撃(小)×2の衝撃はかなり重そうだ。
オークジェネラルは少し放心したように目の焦点が合わなくなる。
ヒュン!
とどめを刺そうとしたところにオークアーチャーの弓矢が飛んでくる。
リクはオークジェネラルから飛びのいて躱す。
「リク! オークアーチャーは任せて!」
「うん!」
アナリスの風魔法がオークアーチャーに向かい、重傷を負わせる。
その間にオークジェネラルは回復したようで、怒りを露わにしながら、こちらに突進してくる。
身体強化(小)からの闘気(小)からの槍術(中)!
リクの小柄な体からは考えられない威力のハルバードがオークジェネラルに突き刺さり、跳ね飛ばされるオークジェネラル。
「リク! とどめは任せろ!」
「いや、僕がやります!」
リクはマキを制し、オークの胸めがけて、突進(小)×2からの槍術(中)で神速の突きを放つ!
「……ブモオオ」
オークジェネラルは心臓を一突きされ、血を流しながら倒れた。
戦闘はひと段落したようで、リクは「ゴミ拾い」で素材を回収する。
オークアーチャーだけはリクは自力で倒していないため、獲得スキルは一つだ。
『「ゴミ拾い」で各種オーク達の倒した素材と拾った素材を回収しました。スキルをを付与します』
『オークアーチャーから弓術(小)、オークジェネラルから重撃(小)と身体強化(小)を付与されます。これにより。重撃(小)から重撃(中)に、身体強化(小)×2となります』
リクがスキルを確認していると、蝶華優閃のメンバーにもみくちゃにされる。
「わ! どうしたんですか!」
「どうしたもこうしたもないぞ! オークジェネラルを単騎で倒すなど、Fランクの冒険者では考えられん!」
「ん。普通はDランクの冒険者が連携して倒す魔物」
「すごいですわ! 本当に「蝶華優閃」に来ませんこと?」
「リク! 俺っちも痺れたぞ!」
「リク君すごい~。お姉さんが抱きしめてあげるぞ~」
マーレッドに抱きしめられて、大きな胸に顔を埋めるリク。
後ろから絶対零度の視線が突き刺さり、顔を青くするがマーレッドは離してくれない。
「ちょ、ちょっと! そういうのはいいですから⁉」
「マーレッド、ずるいですわ! わたくしも抱きしめたいですの!」
「マーレッド、ここはリーダーの私に任せろ」
リクの女たらしの二つ名によって、ハーレムが強化されているとは知る由もない蝶華優閃だ。だが、アナリスは不機嫌そうにリクをマーレッドから救い出し、蝶華優閃から遠ざける。
「リクは私の!」
「みんなの物だろ」
「違います!」
リクは今度はアナリスの胸に顔をうずめている。
さっきよりなんか嬉しくない、いや絶壁というか。
リクが考え込んでいると、抱きしめる力が強くなる。
「リク? 何か変なことを考えたかしら?」
「い、いえ。何でもありません」
アナリスはリクにヘッドロックを仕掛けはじめ、タップするも許してもらえないリク。
またもルナの生暖かい目が突き刺さるのであった。
リクのステータス
◇リク
◇性別 男
◇種族 人間
◇年齢 22
◇職業 冒険者
◇レベル18
◇体力C(D+→C)
◇魔力D+(D→D+)
◇固有スキル 《ゴミ拾い》
◇一般スキル
◇HP回復(小)
◇水魔法(小)
◇槍術(中)new!
◇俊敏(小)×2
◇棒術(小)×2
◇身体強化(小)×2
◇怪力(小)
◇重撃(中)
◇闘気(小)×2
◇突進(小)×2
◇統率(小)
◇弓術(小)×2 new!
◇剣術(小)new!
◇二つ名
◇ゴミ拾いのリク。
◇エルフの友(???の友)
◇女たらし
◇オークキラーnew!
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