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第三十三話 王都への旅路

今年もお世話になりました。来年もゴミ拾い追放チートをよろしくお願いいたします。

 盗賊の頭領、オルキッドを捕縛したのち、リク達はババロの街へと戻り、衛兵に盗賊たちを引き渡した。


「リク、大丈夫か?」

 その後、リクはどこか上の空になることが多かった。

「シェンナ様、ちょっと心配事があって」


「ほう、それはなんだ?」

「元勇者パーティーの聖女ミナミが今どうしているか気になるんです」

「風のうわさでは、ミライクリス教の教会に戻ったと聞いたが」


 ミライクリス教はランドルフ王国やサザンクルス帝国で主教とされている教会だ。

 貧しい者や弱い者を助けるという教えの元、各街で信仰されている。


「ミライクリス教は今の教皇に変わってから評判が良くないのだ。派閥争いもひどいと聞く」

「やっぱりそうなんですね」


 聖女ミナミは見た目は可憐な美少女だがその中身は腹黒い。

 何か大きな陰謀を起こす可能性はゼロではないとリクは思う。


「私も警戒するから、リクも何か起きたときは頼むぞ」

「はい」


 こうして、王都への二週間の旅路を過ごしていくのであった。

 ババロの街を越えて、名前のない村を通っていく中、アクシデントが起きる。


「すみません。村の近くのザンザス山でグリフォンと大きな大蛇の魔物が争っているようでして……」

 村の村長が申し訳なさそうに言う。


「ほう? それは村に被害を起こすのか?」

「村の特産である果物のカッキーがあるのですが、それを取りに行けずに困っているのです」


 カッキーとはオレンジ色の甘くて美味しい王都でも人気の果物だ。

 中身は種は一個のみで絞ってジュースにしても美味しい。

 それを取りに行くことができずに村の者たちが困っているというのだ。


「ふむ。ここの領主には報告したのか?」

「ここはヴィクトール伯爵領なのですが、領主様は取り合ってくれず……」

「ふん。ここでもヴィクトール伯爵か」


 ヴィクトール伯爵とは、カミスの街の貴族たちの宴でリクに絡み、カリスマ(極)で圧倒されて退室した貴族だ。


「だが、名産のカッキーは陛下の好物だろう。どうして放置するのだ?」

「カッキーは領地の様々な場所で生産されているので、わしらの村だけでどうこうなる話ではないのです」

「なるほどな」


 村は貧村ではないので、冒険者に依頼をしたが、戻ってこないという。

「その冒険者たちは何というパーティーですか?」

「蝶華優閃という凄腕のBランクパーティーです」


 何だって⁉ マキさん達のパーティーじゃないか。

 蝶華優閃にはお礼をしたいと思っていた。

 リクは居ても立ってもいられず、シェンナ様に提案する。


「シェンナ様、蝶華優閃には僕達はお世話になりました。どうか助けに行くチャンスをください」


 シェンナ様は少し考えたのち、懸念を示す。

「だが、Bランクパーティーが行方不明になる事態はまずいぞ。スクラップスターがいかに強くても駄目な可能性もある」

「僕達のパーティーには白銀猪のギンや白銀龍のハクもいます。そして蝶華優閃を助けたいんです。どうにかなりませんか?」


「ふむ。ならば私も……」

「シェンナ様! 今回はダメです。危険すぎます」


 聞いていたリリーナが口を出す。

 周りに集まっていた騎士団もうんうんと頷いている。

「だが、リリーナより私の方が強いぞ?」

「それでもだめです。本当はリクも行かせたくないのですが、決意は固いようです。それに私も妹が心配です」


 シェンナ様は少しだけ苦笑して、僕達にザンザス山に行く許可をくれた。

「必ず生きて帰ってくるのだぞ」

「はい、必ず」

「妹を助けます」


 アナリスやリリ、サラも気合を入れている。

「蝶華優閃にはお世話になったわ。必ず助けるわ」

「ご主人様の恩人なら絶対に助けるぜ」

「Bランクパーティーなら絶対持ちこたえているわよね」


 ギンとハクもリクの焦る様子を見てなだめる発言をする。

「主よ、グリフォンと大蛇の魔物は強敵だ。だが恩人も強いのだろう。焦ってはいけない」

「グリフォンは知らんが、大蛇の魔物には心当たりがある。ザンザス山に住んでいる大蛇の魔物とは我と同じ白色ではないか?」


 ハクの一言に村長が頷く。

「はい。言葉も話せる魔物で昔は温厚だったのですが、最近は威嚇をするようになったのでおかしいと思っていました。グリフォンは知りませんが」


 ん? そういえばロイヤルオーガキングのガロウも魔王軍幹部に操られて、カミスの街を襲いに来たと言っていた。今回もその可能性はあるのではないか?


 リクはその懸念をみんなに話す。


「それは放置すべき案件ではないな。私も行くぞ」

「シェンナ様!」

「ダメだ。絶対行く」

「ダメです!」


 シェンナ様とリリーナが言い争いをしているがそんな時間も勿体ない。

 ここはシェンナ様に残ってもらうことにした。


「ならば、リク。絶対無事に帰ってくるのだぞ? リクが戻らなかったら私は騎士団を連れて絶対に行くからな」

「大丈夫です。絶対に戻ります」


 シェンナ様はふくれっ面になりながらも渋々認めてくれた。

「リク、気を付けるのよ」

 専属ギルド職員のマーシャは心配そうにしながら見送ってくれる。


 パーティーメンバーはリク、アナリス、リリ、サラ、ギン、ハク、リリーナだ。

 今回騎士団は力不足のため、村に残ってもらった。


「今回は魔王軍の影響がある可能性がある。皆気合を入れていこう!」


 リクは気合を入れて、ザンザス山に向かう。

 麓の森を抜けながら、ザンザス山特有の魔物も倒していく。


 爬虫類系の魔物が多いようだ。

 雷属性の魔力を纏った蛇やトカゲが飛び出してくる。


 リクは気配感知(中)で見つけ出して、リリやリリーナと一緒に戦闘する。

「てやぁ!」

「ここは任せるんだぜ!」

「私の出番もあるぞ!」


 全員が一撃で魔物を倒していく。

 黒い服を着たコボルト達もいた。

 アナリス曰くニンジャコボルトらしい。


 だがリクは逆に隠密を使って裏を取り、倒していく。

 アナリスとサラは魔法を使って倒していた。


 リクはこのメンバーなら良いかと思い、スキル「ゴミ拾い」や「リサイクル」の効果を教える。


 ハクとギンとリリーナは当然驚く。

 アナリスとリリとサラは何故か得意顔だ。


 次話、リクのスキルアップと蝶華優閃の行方!


小説をいつも読んで頂きありがとうございます。面白かった、また読みたいという方は高評価やブックマークをお願いします。作者の励みになります\( 'ω')/


⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎を★★★★★にしてくださると作者が大変喜んで更新頻度が増えるかもしれません。よろしくお願いします。

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