第二十七話 シェンナ様と宴の準備
昨日★★★★★を入れてくれた方ありがとう!素敵なクリスマスイブになりました!
今日も素敵な評価とブクマお待ちしてます!メリークリスマス!
ぷんぷん怒るシェンナ様をリクはなだめすかしながら領主の館に入る。
人が多いので応接室に通された。
「それで人が増えているのはどういう事なんだ?」
「それはですね……」
「我は白銀龍のハクじゃ。こっちは白銀猪のギンでどちらもリクと契約しておるぞ」
「ギンだ。よろしく頼む」
シェンナ様は白銀龍と白銀猪をテイムしたことに驚く。
白銀猪は食材として狩ってきてほしいと依頼を出したが、白銀龍をテイムするなんて前代未聞の事だ。
「まさか伝説の白銀龍様をテイムするとは……。ギンはリク君達が同族を狩っていることを恨んでいないのかい?」
「戦って負けた結果だ。この世は弱肉強食で、リク達が負けた場合は同族が食べていたはずだ。だから問題ない」
「なるほど。それでリク君に従うとはね。後、リク君が無性にかっこよく感じるのは私だけか?」
リクを見つめるシェンナ様の瞳が何か妖しい。情熱的というか、リクを狙う狩人のような目だ。
リリーナがリクが真の勇者として覚醒したことを告げる。
真の勇者の効果をシェンナ様に伝えると……。
「リク君、やっぱり私たちは赤い糸で結ばれていると思うんだ」
何か、アナリス達みたいなことを言い出したよ。
「シェンナ様には渡しません!」
「リリーナ⁉ 君はもっとリク君にツンツンしていたはずなのに、何があったんだい?」
「リクの戦う姿を見て、考えを改めました。リクはシェンナ様には渡しません!」
シェンナ様とリリーナがリクを取り合っている姿は珍しい。
リクは半ば現実逃避していた。これが真の勇者と女誑かしの効果か。
「それで白銀猪は何頭倒してきたんだ?」
「四頭倒したわ!」
シェンナ様の問いにアナリスが嬉しそうに答える。
「四頭も倒したのか! 宴には十分だな」
シェンナ様は嬉しそうに言う。
七メートル級の白銀猪が四頭ならカミスの街の人の分まで肉を分けることが可能だ。
「よし、一頭分はリクに譲ろう。後は三頭分の討伐代金として一人分のエネル金貨一頭につき五枚上乗せしよう」
お、それは嬉しい。一人につき、エネル金貨十枚が約束されていたがそれ+十五枚で一人につきエネル金貨二十五枚になったよ!
「それとな。リクの騎士爵の受賞が決まったぞ」
「え?」
「魔王軍幹部を倒し、カミスの街の危機を救ったんだぞ。陛下からの評価も高いんだ」
「という事は……?」
「カミスの街の宴を行った後、王都に行ってもらうぞ」
それは光栄なことだけど……。リクはとんでもないことを聞いている気がした。
アナリスやリリ、サラは自分の事のように喜んでいる。
ロイヤルオーガキングのガロウはギルドに戻っているのでいない。
リリーナは顔を紅潮させて、リクを見つめていた。
ハクとギンはそれがどういう事かピンと来ていない様子だった。
リクが教えてあげると嬉しそうに頷く。
「ひとまず、白銀猪の解体を冒険者ギルドに頼もう。明日は貴族たちを招いた宴を開いて、明後日に町全体の宴だ!」
シェンナ様とリリーナは領主の館に残り、リク達は冒険者ギルドの解体部屋に向かう。
いかついギルド職員に白銀猪を四頭丸ごと狩ってきたことを告げると跳びあがって驚く。
「お前さんのパーティーはとんでもないな! お前ら! 俺一人じゃ足りねえ。皆で解体しちまうぞ!」
今日もギルド職員の解体の手際は素晴らしかったが、それでも七メートル級を四頭だと人手が足りない。
「僕も手伝うよ!」
リクは元勇者パーティーの雑用係。解体の手際もよくギルド職員に褒められる。
「お前さん、解体の手際がいいな! どうだ。冒険者を引退したときにはギルドで働かないか?」
「うーん。僕、騎士爵をもらうことになったから、それは出来ないな」
「何だって! 騎士爵をもらうのか! はっはっは。そりゃあ仕方ないな」
ギルド職員達は盛大に拍手して褒めてくれた。
リク様、貴族になるんですって!
ふっふっふ。玉の輿狙っちゃおうかな~。
ギルド職員の目が怪しくなる中、マーシャが大きな声を出す!
「私がリクの専属ギルド職員になるの! だからあげません!」
ずるい!
わたしもなる!
「フフフ、エルザギルド長に掛け合ったって決まってるのよ。だからこれからはリク達と行動を共にするわ」
なんと、マーシャがスクラップスターの専属ギルド職員になるようだ。
「マーシャは昔から目を掛けてくれていたからね。嬉しいよ」
「やった~! これで添い寝もゲットよ!」
ううう。添い寝っていうかもう添い寝じゃないっていうか……。
今回の白銀猪は肉以外はリク達の物となる。
白銀猪の毛皮、目、牙など有用な素材は多い。
肉も高値で売れるが、リク達の懐に入るのは一頭分。
一頭の肉以外の利益が一千万エネルで四頭で四千万エネルとなった。
リク達の一頭の肉は当然売らないので、計四千万エネルを得た。
依頼金は一人エネル金貨二十五枚でガロウは要らないと言ったのでハクとギンの分を抜いてもリク、アナリス、リリ、サラの分で百枚となる。
一枚のエネル金貨で十万エネルなので一千万エネルとなった。
これまで稼いだリク達の金額は細かい金額を除いて九百万エネル。
合計でなんと! 五千九百万エネルとなった!
「なんか夢みたいな金額だよ!」
「本当ね! 何に使うの?」
「俺は肉を腹いっぱい食べれればいいんだぜ!」
「勇者パーティーでもここまで稼いでないわよ。すごすぎる」
「人間の金の価値はわからぬが、リクが嬉しそうなら我も嬉しいのじゃ!」
「主の喜びの気持ちが伝わってくるぞ!」
リク達が喜びの声をあげる中、ロイヤルオーガキングのガロウが近づいてくる。
「王よ。次はどんなダンジョンや戦いの場に行くのだ?」
「次は王都に行くよ! ガロウも来る?」
「むう。そろそろオーガの里に戻らなければいけない。だがまたカミスの街に来たら己も誘ってほしい」
「うん。そうするね」
リク達が冒険者ギルドで喋っていると、背の高いギンとハクに注目が集まる。
あのイケメンは誰なのかしら!
隣の美女も恐ろしくスタイルがいいぞ。
リクのパーティーは美男美女ぞろいだな。
くう! あの美人もいいけど、リクに目が行っちゃう! は! これが恋なのね!
残念黒髪眼鏡美人がリクにアタックするも察したギルド職員に周囲を囲まれ、撃沈。
リク達はかまど場に向かい、もらった白銀猪の肉を調理することにした。
次話! 貴族たちとの宴!
小説をいつも読んで頂きありがとうございます。面白かった、また読みたいという方は高評価やブックマークをお願いします。作者の励みになります\( 'ω')/
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎を★★★★★にしてくださると作者が大変喜んで更新頻度が増えるかもしれません。よろしくお願いします。




