表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/46

第二十三話 白銀猪の情報収集と銀の森に出発

 ん? 何か体の周りに柔らかい感触がまとわりついてる。

 リクは寝ぼけながら、周りの柔らかいものを掴む。


「んひゃっ! リ、リクったらあんなにしたのにまだ足りないのね?」

「お、俺はもっともっとしたいぜ」

「わ、私もあんなにとろける感覚は初めてだったわ」


 え? リクが目を開けると裸の美少女たちが裸で纏わりついている姿だった。

「え? 何でみんな裸なの?」

「え? あんなに添い寝したじゃない!」

「添い寝ってどういう事⁉」


 皆の思ってる添い寝と僕の添い寝の乖離かいりがすごいよ!

 この後、具体的に何をしたのか、リクは聞き出そうとするが三人の口は堅く教えてもらえなかった。


「白銀猪の情報を集めに行きましょう!」

 アナリスの言葉にジト目を向けるリク。

 アナリスはリクのジト目に何も言わない。


 リリは下手くそな口笛を吹いていた。サラはちょっと笑っているようだ。

 リク達は宿で朝食を食べる。


「朝からオーク肉のステーキはちょっと重いかも」

「でもスープは美味しいんだぜ」

「コッコのたまごスープは沁みるわ」

「うん。パンと合わせて食べると美味しいね」


 宿屋の女店主に礼を言って、冒険者ギルドに向かう。


 冒険者ギルドに入って、受付に向かうといつもの場所にマーシャがいた。

 リクの方を見ると笑顔になるも何かを察したのか、圧を放ち始める。


「おはよう、マーシャ。いきなり怖い顔をしてどうしたの?」

「おはよう、リク、昨日はお楽しみだったみたいね?」


 その言葉にリクはパーティーメンバーの方を振り向くが、視線をそらされる。

「ふーんだ。リクなんて知らない!」

 いじけるマーシャにアナリス達がなだめすかし、何かを囁かれてリクを見る。


「リクは私とは、添い寝してくれないの?」

「うーん。添い寝くらいだったらいいけど」

 絶対アナリス達の添い寝は添い寝じゃない気がするけどな。


「本当ね! やった、ウフフ」

 やっと機嫌が直ったマーシャに白銀猪の情報を聞く。

「白銀猪はでかい上に素早くてBランク相当の魔物なのよ? リクはDランクじゃ……あっ、エルザギルド長からCランクに上がっていいって言われてるわ」


「やった!」

「カミスの街の英雄リクだからね。アナリスとリリもCランクに上がって良いそうよ」

「ふっふーん。嬉しい」

「俺もか! ご主人様と同じランクになれるのは嬉しいぜ」

「私はCランクだけど皆に追いつかれちゃったわね。でも負けないわよ」


 リクとアナリスとリリは嬉しそうにしていた。サラは少しだけ落ち込んでいたが自分も頑張ると奮起していた。


 それをほほえましく見るマーシャと受付嬢たち。

 リク達は、他の冒険者たちにも白銀猪の情報を聞く。


「あいつは俊敏(大)を持っているぞ。あと突進はとんでもない速さだから壁役が欲しいな」

「魔法攻撃はあんまり通らないのよね。でも火は嫌がるから逃げる前に火魔法で退路をなくすのは良いと思うわ」


 リクは火魔法と聞いて、サラにリクが持っている魔法をすべて渡すのはいいかもしれないと思う。


「サラ、後でちょっと話したいことがあるんだ」

「な、何! 添い寝以上の事⁉」

「違うよ! ここでは話せないんだ」

「分かったわ」


 サラは覚悟を決めた顔をしていたが、アナリスとリリはスキルの事だろうと察して生暖かい目をしていた。


「王よ、己も白銀猪の狩りに参加したいぞ」

 ロイヤルオーガキングのガロウが冒険者ギルドの酒場からやってきてリクの前で膝をつく。


「うん。丁度壁役も欲しいなと思ってたんだ。後は……ってリリーナさん?」

 冒険者ギルドの扉から覗く金髪ショートの美人リリーナ・オルエンターナがいた。


 そういえば、リリーナもパーティーについていきたいって言ってたな。

「リリーナさんも行きましょう」

「本当か! 宿に行ったらもう冒険者ギルドに向かったというからおいていかれたかと思ったんだ」


「この後、領主様の館に向かう予定でしたよ」

「そうか、それならいいんだ」


 リリーナさんはちょっと嬉しそうにしながら冒険者ギルドに入ってくる。


 おい、騎士団長様じゃねえか?

 リクの周りには美人が集まるねえ。

 そりゃあ、カミスの街の英雄だからな。


 周りの冒険者たちはひそひそと話をしている。


「ちなみにパーティーの名前は決まった?」

 マーシャがリクに話しかけてくる。

 

「うん。ゴミ拾いの星。略してスクラップスターだよ!」

「良いじゃない! パーティーの名前はスクラップスターで決定ね!」


 これは昨日の宴の時に話して決めていたことだ。

 リクは「ゴミ拾い」に感謝していたのでこの名前にした。

 決して、リクとゆかいな仲間たちという名前が嫌だったわけではない。


 白銀猪の情報も集まり、白銀猪の居るカミスの街の近郊の森、銀の森に向かうことになった。アークフォレストの中の銀色に光る木々がある森だ。


 伝説によれば、白銀の龍が存在しているという話もある。


 森はアナリスがいれば、道案内は大丈夫なので、リク、アナリス、リリ、サラ、ガロウ、リリーナの六人で向かうことになった。


 途中でサラに火魔法(中)と水魔法(小)と土魔法(小)を譲渡じょうとするとサラは騒ぎだしそうになったが、何とかガロウとリリーナにはバレずに済んだ。


「やった! 火魔法(大)と水魔法(大)と土魔法(大)を覚えた!」

 ガロウとリリーナは何をしたんだ、と押しかけてくるが秘密で通した。


「王、隠し事は良くない」

「私にも隠し事をするのか? むむむ、もっと距離を縮めねばな」


 二人はぶつぶつと文句を言っていたが割愛する。

 やがて、白銀色の葉と実が実る銀の森に到着する。


 白銀猪以外にも魔物がいた。白色の熊や銀色のカブトムシ。

「王よ! 白色の熊は己に任せろ!」

 ロイヤルオーガキングのガロウは熊と取っ組み合いの力試しをして首をねじ切ってしまった。


 リクも戦いたかったので、一体譲ってもらう。

「身体強化(大)からの闘気(中)からの突進!」

 リクはあえて突進してく白い熊にそのまま突進していく。


 リクの小さい体が二メートルはある熊を跳ね飛ばして倒す。

 そのまま、ブラックメタル入りのハルバードで頭を潰す。

 白い熊は動かなくなった。


「流石リクね」

「もうご主人様の行動に驚かなくなったぜ」

「馬車とかもタックルで壊せるんじゃないかしら」

「王よ。流石だ」

「小さい体でここまで能力を持っているとは……」


 銀色のカブトムシは高速で飛び回り、死角から襲ってくる。

 だがリリとリリーナは俊敏(中)を活かして、カブトムシをいとも簡単に斬り落とす。

 

 リリは双剣で、リリーナは大剣を使って一刀両断していく。

「何か二人の名前って似てるね」

「「それは知らない!」ぜ!」


 二人は息ぴったりだった。リリは戦闘が終わった後ほめてほしいと抱き着いてくるし、リリーナはもじもじしながら顔を赤くして見つめてくる。


 リリはいつも通り、抱きしめながら撫でてやり、リリーナは控えめに見つめてくるので背伸びして頭を撫でてみた。


 リリは狼尻尾をブンブン振り嬉しそうにしている、リリーナは忠犬の様な感じだがどこか犬っぽい気がした。


 銀のカブトムシをリクも威圧を使って落とし、白色の熊も「ゴミ拾い」で収納する。


『ホワイトベア―とシルバーヘッドを「ゴミ拾い」で回収しました。ホワイトベアーから闘気(小)と氷魔法(小)、シルバーヘッドから気配察知(小)と隠密(小)を付与します』


 これで闘気が(大)になったよ! 氷魔法は珍しいね。あとでサラにあげよう。

 気配察知も(中)になった。隠密(中)だね。


 銀の森を進んでいるとリクの気配察知(小)に大きな魔物の気配が引っかかる。

 リリも少し遠くをにらんで唸っている。


「どうやらお出ましのようだな」

「王よ。己が盾になる」

「ガロウ頼むよ」


「私は風魔法でひきつけるわ」

「俺は足元を斬りつけてかく乱するぜ」

「私は火魔法(大)で退路を防ぐわ」

 最後のセリフはサラの言葉だ。


 七メートル越えの巨大な白銀の猪。白色の象牙に銀色の体毛だ。

 銀の森の王者たる雰囲気を示していた。


 次話、白銀猪との激闘!


小説をいつも読んで頂きありがとうございます。面白かった、また読みたいという方は高評価やブックマークをお願いします。作者の励みになります\( 'ω')/


⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎を★★★★★にしてくださると作者が大変喜んで更新頻度が増えるかもしれません。よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ