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第十五話 Eランクダンジョン「森の奥の会館ダンジョン」に突入!

 三人はEランクダンジョン「森の奥の会館ダンジョン」に向かう。

 アークフォレストから歩いて三時間ほど先の森の中にあるダンジョンだ。


 森の洞穴の中に木製の扉がついていた。

 そこを開けると……。


「うわ~森の中に森があるよ!」

「うん、不思議ね」

「俺、知ってるぜ! Eランクダンジョンは十五階層までなんだよな!」


 リリが嬉しそうに言うので自然にリクはリリの頭を撫でてしまう。

 それをジト目で見るアナリス。


「リク? 私にはないの?」

「も、もちろん」


 リクはアナリスの頭も撫でる。途端にご機嫌そうにするアナリス。

 なんでダンジョンの入り口でこんなことをしてるんだろう?

 他の冒険者たちに見られながら、暫く二人の頭を撫でるリクであった。


「そろそろ行こうよ」

「……はっ! そ、そうね」

「アナリス、よだれが垂れてるぜ」


 どうやらリクに撫でられすぎてトリップしていたようだ。

 リリに指摘されて、アナリスは咳払いをしてごまかす。


「行きましょう!」


 ずんずんと前を歩くアナリスにリクとリリは苦笑してついていった。

 

 一階層で出てくる魔物はゴブリン、ホーンラビット、スライムと変わらない。

 リリは俊敏(中)の効果も併せて、瞬殺していく。

 剣術(大)は間合いや位置取りがとてもうまくなり、残像を作る速さで魔物を斬り殺していく。


 一階層はすぐに抜けて二階層へ行く。

 ここからは蜘蛛系の魔物や虫の魔物が出る。

 ミミズの魔物はワーム系であり、見た目はグロいが珍味として扱われる食材だ。


「ワーム系って塩でぬめりを取るとコリコリした食感で美味しんだよね」

「え? そんな食べ方あったの?」

「ワーム系は食いたくないぜ……」


 蜘蛛系の魔物は木の上から糸を垂らして罠を貼っているのでリクが「ゴミ拾い」で糸ごと仕舞ってしまう。


 キシャ―!


 怒ったシルクスパイダーが木から降りてきた!

「俺に任せてくれたぜ!」


 シルクスパイダ―が威嚇している間に、リリは横に滑りながら双剣で八足の四足に切りつける。火属性の双剣は焦げ目を残しながら二足を斬り捨てる。


 シルクスパイダーが糸を吐くが……。


 ——斬。


 糸はリリには当たらず、後ろに飛び乗ったリリが全ての足を斬り落とし、頭に水属性の双剣を突き刺す。

 シルクスパイダーは力なく倒れる。


「リク、俺の腕はどうだぜ?」

「リリ、シルクスパイダーの体ごと残して倒すなんて流石だよ」

「リリ、かっこいいわ!」


 リクとアナリスになでなでされてご満悦のリリ。

狼尻尾をブンブンと振りまくっていた。


 

 その後はリクがシルクスパイダーを一撃で頭から叩き潰したり、アナリスが銀の弓で蝶の魔物を弓で仕留めたりした。


 倒した魔物はシルクスパイダー×2、ブロンズアント×2、パラライズバタフライ×2だった。どれも一度はリクが戦っている。


 パラライズバタフライの時は鱗粉を撒く前に身体強化(中)で近づき、槍術(大)で一撃で仕留めた。

 ブロンズアントは棒術(大)で叩き潰して一発で仕留めてしまう。


 もはや、Eランクダンジョンの二階層の敵はリクにとってはスキルの素材でしかなかった。


「じゃあ、「ゴミ拾い」で素材を回収するよ!」

「次はどんなスキルが出るかしら?」

「俺も気になるぜ!」


『「ゴミ拾い』で各種魔物の素材を回収しました。スキルを付与します」

『シルクスパイダーから気配察知(小)、隠密(小)、ブロンズアントから闘気(小)、身体強化(小)、パラライズバタフライから気配察知(小)、飛翔(小)を付与します』


 お! 気配察知(小)と隠密(小)は当たりだ。闘気と身体強化も嬉しい。

 飛翔って空を飛べるのかな?


「これはすごいわ!」

「お、俺にも教えてくれ!」


 リクがリリに獲得したスキルを教えると目を輝かせるリリ。

「俺も空が飛びたい!」

「私もよ!」


 二人が可愛くおねだりをするが、自分でまず試してみると言って飛翔を使ってみる。

 その結果、五秒間だけ、地上より3メートル以内を自由に飛べるというものであった。

 二人に迫られて、じゃんけんをしたところ……。


「やったわ! 私の勝ちよ!」

「……俺のグーが負けたなんて」


 三人は五階層のボス部屋まで駆け上がる。

 三階層では、ゴブリンレンジャーやゴブリンアーチャーの部隊がいたが相手にならず。

 その二種類から気配察知と隠密と弓術と闘気が手に入った。


 四階層はオークの群れだったのでスキルは無し。

 たっぷりオークの肉を得たのでとりあえずアイテムボックスに入れておいた。


 五階層のボス部屋の敵は……。

 グギャ―!


「ゴブリンキングとその部隊だね」

「私たちに取ったら余裕よ」

「俺の腕がなるぜえ」


 リクはゴブリンキングだけは自分が戦うと言ってボス部屋に入る。

 見渡す限りのゴブリンの群れ。三百体はいるだろう。


「みんなやるよ!」

「おう!」はい!」


 リクはハルバードを振り回し、ゴブリンを肉塊に変える。

 リリは剣術(大)で双剣から気斬を繰り出し、肉壁となっているゴブリンを切り崩していく。


「私もやっちゃうわよ!」

 アナリスは飛翔でゴブリンたちの上に行き弓術(大)で巨大な光の弓を作り出す。

 ――その光はゴブリンを打ち滅ぼす。


 巨大な弓矢はゴブリンたちをまとめて撃ちぬいていく。


「僕も負けない!」

 リクは棒術(大)でハルバードを振り回し、不可視の衝撃波を放ち、ゴブリンたちをまとめて吹っ飛ばす!


 全体の七割を倒したところで、ゴブリンキングとゴブリンアーチャーとゴブリンレンジャー、ゴブリンウォーリアーが出てくるが!


「俺が一番乗り!」


 リリがゴブリンアーチャーの首を斬り飛ばす。

 アナリスは弓術(大)でゴブリンレンジャーの首を射抜く。


 リクはまず、身体強化(中)、闘気(中)、突進(小)×2、鎧術(中)+(小)×4で体に攻撃力と防御力を纏って突進していく。


 ゴブリンウォーリアーはハルバードで打ち砕き、ゴブリンキングには威圧(中)もかけていく。


 グ、グギャ……。


 ゴブリンキングから見たリクは小さな巨人だった。

 ――神の一撃。


 ゴブリンキングはせめてもの抵抗と長剣を振り回そうとするが、リクに体に触れるだけで長剣が弾かれる。

 絶望したころには、リクのハルバードの一撃で頭を飛ばされる。


 ゴブリンキングから血が噴き出る中、周りのゴブリンたちは全員、耳だけとなり消えていった。


「楽勝だったわ!」

「みんな強すぎるよ!」

「俺たちの勝利だぜ!」


 三人でハイタッチして笑いあう。

 最高のパーティーだった。


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