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5話

勇者でしょ?いえ農夫です。のその後の魔王ミラ・レティスの物語です。


物語を楽しむために


勇者でしょ?いえ農夫です。https://ncode.syosetu.com/n3769hp/


を先に読んで頂けると幸いです。

ロイド「近々この我が家を出ようとおもっているんだ…」


カイト「急にどうしたんだよ?理由は?」


ロイド「えっと…」


言葉に詰まるロイド


マリア「どうしたのロイド?大丈夫?」


ロイド「はい、実は結婚する事になりまして…」


アムス「何だ結婚か!そうかそうか!よかったな!よかったな?よかったのか?」


一同「結婚〜〜〜〜〜!!!」


カイト「おいロイド!誰とだよ!誰と結婚すんだよ!」


マリア「そうよ!私達に紹介もしないの!?」


リサ「ロイド様も隅に置けないようですね」


ミラ「おお!結婚!」


驚きと興奮が入り交じる中


ロイド「ちゃんと話をするよ、まず相手はホワイトスミスの令嬢です」


ミラ「ホワイトスミスって麒麟の依り代になった家系よね?」


ロイド「はい、あの麒麟との戦いの後ホワイトスミス家は大きな批判を受けました、そして大きな罰も受けました。」


マリア「一族の頭首であった本家の解体ね…」


ロイド「はい、本家が分家に降格扱いとなり分家の筆頭が本家に昇格したのですが…」


リサ「スミスの系譜は基本的に技術力が高い者が頭首となり本家に昇格するのでわ?」


ロイド「その通りなのです、分家の筆頭の技術が一族を納得させられるものではなかったのが事の発端でして」


マリア「なんとなく見えてきたわね、つまりその分家の筆頭の娘とロイドが結婚してロイドがホワイトスミスの頭首になるって事でしょ?」


ロイド「ホワイトスミスの目論見はそうだったようですがこの間に大きな出来事が起きたのです」


カイト「何だよ?大きな出来事って」


ロイド「軍事力放棄の宣言です」


マリア「反発があったのは理解してるけどどういうことかしら?」


ロイド「職人達を路頭に迷わせる事にならないようにホワイトスミスとレッドスミスを合併して鍛冶全般の会社になったのですが麒麟との戦いによるホワイトスミスの風当たりは強く、レッドスミス頭首が社長となった今ホワイトスミスが閑職に追いやられている状態なのです」


マリア「私そんな事聞いてないわよ!注意しておくわね」


ロイド「待ってくださいマリアさん、私はこの機会にスミスの系譜の意識の改革を行いたいのです」


マリア「改革?」


ロイド「ミラさんが魔族の意識改革をしているように私もスミスの系譜の悪い意識を改善したいのです。伝統技術の保護は必要だと思いますがそれが一族間でしか行われないのは負の考え方です。造船を生業とするグリーンスミスで生まれた私が武具、ホワイトスミスの生業に憧れてそして実現した事。スミスの系譜に少しの希望が生まれ始めた所なのです」


カイト「それと結婚どう繋がるんだよ?」


ロイド「グリーンスミスの者がホワイトスミスの者と結婚する事がまず有り得ない事です。それだけでもスミスの系譜にも自由というインパクトはあるはずです。スミスの系譜達が好きな仕事を選び学び技術を向上させる事が大事だと私は思っているのです。」


リサ「立派なお考えです」


ミラ「でもその結婚相手とロイドの関係はどうなのよ?」


ロイド「政略結婚なのがバレバレだったので当初は断ったのですが彼女の意思の強さを感じて交際する様になりました…そして順調に交際を続けて行くうちに私も彼女が大切な存在になりました。そしてスミスの系譜に結婚の報告をすると…」


マリア「聞いてるこっちがドキドキするわね」


ロイド「もちろんグリーンスミスは大反発です、グリーンスミスの頭首は次の頭首を私にする予定だったようでして、それからホワイトスミスは私を婿養子にしたいと言い出してからはとんでもない事になり…」


アムス「それは容易に想像できるな…」


ロイド「そして私は婚約者に最後の確認をとりました。ホワイトスミスではない他のスミスの姓になっても構わないかと」


息を飲む一同


ロイド「彼女はためらうこと無く了承してくれました」


ミラ「なんかいいわね〜」


マリア「いい娘っぽいわね〜」


ロイド「それから私は全てのスミスの頭首を集めたのです。私は守護者だって事もありますが技術や功績も評価されているのとマリアさんからの勅令でスミスの系譜の会社の外部取締役兼顧問だったのが大きく、すんなり招集できました」


マリア「ようやく私が役にたったわね」


ロイド「そして頭首達に言いました。私は結婚をしてグリーンスミスを改めブラックスミスとなり会社を設立すると。婚約者もブラックスミスに改名するかわりに親族としてホワイトスミスの復興に全面的に協力そしてグリーンスミスにもブラックスミスとして技術指導をして行くと。そしてレッドスミスにもブルースミスにも要請があればなんでも協力し4大スミス以外の系譜にも門戸を開き私が設立する新会社でやりたい鍛冶を修行しその後は家業に戻るもよし独立するもよしそのまま働き続けるもよしの環境を作ると宣言しました」


アムス「なるほど、あえてブラックスミスになることで4大スミスのバランスを壊さないでスミスを纏めるのか」


カイト「ブラックスミスか!ロイドお前かっこいいな!」


マリア「素晴らしいアイディア!女王として協力が出来る事があれば言ってね」


リサ「さすがロイド様。シド様にはもう話したのですか?」


ロイド「これから話す予定です。ブラックスミスの負のイメージも一掃できたら良いなと思ってます」


ミラ「魔族も働けるのかしら?」


ロイド「魔族の方ももちろん雇用しますよ!」


ミラ「サンキュー!ロイド!」


ロイド「でして…」


アムス「我が家からの卒業だな!ロイド!」


ロイド「はい!三ヶ月後には退居します!」


マリア「寂しいけど応援しないと!」


ロイド「ありがとうございます!それとアムスくん、我が家の工房と炉は残しておきたいんだけど…」


アムス「問題ないが何故だ?」


ロイド「たまには我が家に顔は出したいんだよ、みんなの必要な物は今後も作るつもりでいるし。連絡くれたらすぐ来て作るから」


アムス「それは助かる!今後も頼むよ!」


カイト「ロイドあれだろ?マリアちゃんの料理が食べたい口実だろ?」


マリア「新婦さんの愛のこもった手料理より美味しいものなんかないわよ?」


ロイド「マリアさんの絶品料理を当たり前のように食べていたのは罪になるかもしれませんね!」


リサ「とにかくおめでとうございます。」


ロイド「ありがとうリサさん」


アムス「今日は飲もう!ロイドの結婚を祝して乾杯!」


それから3ヶ月後ロイドは我が家から新居へ引っ越して行ったのでした。


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