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1話

勇者でしょ?いえ農夫です。のその後の魔王ミラ・レティスの物語です。

物語を楽しむために

勇者でしょ?いえ農夫です。https://ncode.syosetu.com/n3769hp/

を先に読んで頂けると幸いです。

私の名はミラ・レティス。先代魔王から指名され魔王をやってるの。


人族と魔族はこれまで対立する事はあっても交流する事は無く、人族がどのような生活をしているか全く知らなかったの。


その時の上司からの命令で勝手に魔族領で暮らしているアムス達人族と接触した日にバーベキューソースがたっぷり塗られたお肉を食べさせてもらった時にはっきりわかった事があったの。

調理された肉がこれほどまで美味しいと。


魔族の食生活は魔獣の丸かじり、焼くのも面倒だから生で丸かじり。一部の裕福な魔族が切ったり焼いたりしてたのはしっていたけど実のところ私も面倒で丸かじり派だったの。


そしてトマトやトウモロコシも涙が出るほど美味しかった、野菜なんて私達魔族にはただの植物で食べる物には見えないのよ。でもそれを手間暇かけて育てて収穫して調理する人族に私はとても興味をもったの。


そしてその後魔王候補になってこの地の領主となるんだけど


ああそうだ、ここで紹介しておくわね。一人で魔族領を開墾して野菜を育てていたのが【テッド・アームストロング】通称アムスね、農業を愛している男ね。

あと私に食の感動を教えてくれた料理人が【マリア・エバーレッド】頭の中は料理のレシピと食材の事でいっぱいの人族の女王様!そのマリアの専属メイド【リサ・ホワイト】リサは何でも出来るし頭も良いの!


最初はこの3人の所に私が頻繁に遊びに (※ご飯を食べに) 行く所から仲良くなったの。そしてアムスに家を建ててあげるから農業の技術指導をお願いしたの。それは魔族にとって初の農業で今では魔族が野菜を当たり前の様に育て食べるまでになったのは間違いなくアムスのおかげ。


寿命の長い魔族は健康なんかに気をかける事なんか皆無だったのに特に女魔族は野菜を摂取するようになってからお肌の調子や体調も明らかに良くなったの。


「ただいま」


アムスが畑から戻ってきました。


ミラ「おかえり♪お疲れさま!」


アムス「ミラか、こないだ品種改良して渡したイチゴはその後どうだ?ちゃんと育ってるか?」


ミラ(野菜、果物の事になると気になって気になって仕方ない男、でもそこが良い所でもあるのよね)


ミラ「大丈夫よ!花が咲いたから近々実がなるとおもうわ」


アムス「そうか!それは良かった!ミラが求める味と色にするには病気に強い品種を掛け合わせられなかったから病気だけが心配だ」


ミラ(この野菜に対する気持ちと扱いをマリアや私にして欲しい所なのよね)


「ただいま〜」

「ただいま戻りました」


マリアとリサも戻ってきました。


ミラ「お帰り♪」


マリア「ミラ!ソロモンさんに色々任せすぎよ!月1の定例会議にはちゃんと出席してよね!」


頬を膨らませプンプン怒るマリア


ミラ「だって私は細かい事まで覚えてられないのよ、それよりお腹が空いた!」


マリア「まったくもう…。夕飯の準備するからその間にお風呂すませてよ」


リサ「マリア様私もお手伝い致します」


ミラ「ねぇねぇマリアとリサ、新しいお城の大浴場行こうよ。作ったのに使わないのももったいないし」


マリア「そうね、私とミラのお城だもんね、たまには三人でお風呂もいいわね!」


「ただいま!今日も大量だったぜ!そして米酒のアテに最高なの採ってきた!」


そう言い大量のウニを持ち帰宅したのは【カイト・ブルーフィールド】釣りバカを越えた漁バカ。


ミラ「ウニ!この間初めて食べたやつ!」


カイト「ミラちゃんが美味しい美味しい角をニョキニョキ伸ばしながら食べてたから今日は素潜り中心に漁をしたんだよ!」


ミラ「カイトいつもありがとう!嬉しい♪」


ミラ(はぁ〜、カイトが魔族だったら完全に惚れてたんだよね〜)


ミラに喜ばれて鼻の下を伸ばすカイト


リサ「カイト様、出荷分をお忘れないようにお願いします」


カイト「出荷用に大物のエビやカニとアワビもバッチリとってるよ!」


リサ「さすがカイト様」


マリア「みんな〜今日の会議で疲れたし夕飯は簡単なものにして良いかしら?」


アムス「無理しなくて良いぞマリア。いつも朝昼晩作ってもらって更に女王の仕事もあるんだ、マリアが過労で倒れでもしたらそれこそ大変だからな」


カイト「アムスの言う通り!アムス!夕飯は男衆で作らないか?」


アムス「そうだな、たまには腕を振るうのも悪くないな、そういえばロイドはどうした?」


カイト「まだ工房にいたよ、マリアちゃんもミラちゃんもロイドに発注しすぎだと思うよ?」


マリア「え?そ、そんな事ないわよねミラ?私は新しいビールの開発にタンクが少し必要なだけよ?」


ミラ「そ、そうよ、まさか魔族でも漁ができるような中型の船を何艘も発注してないから」


アムス「お前が犯人だな」


「ただいま帰りました〜」


やや疲れた声で帰宅したのは【ロイド・グリーンスミス】凄腕の鍛冶屋である


アムス「遅かったなロイド」


ロイド「アムスくんご希望の自動で畑に水を散布する機械の製作が難航していて」


マリア「犯人はお前かアムス!」


ミラ「私ロイドに船いっぱいお願いし過ぎたかしら?大変?」


ロイド「ミラさんの船の設計は僕がやりましたが造船は実家にお願いしてますから安心してください」


リサ「みなさん、仲良くお願いします。あと夕飯はお言葉に甘えて良いのでしょうか?」


カイト「もちろん!お城の大浴場行っておいでよ!その間に夕飯の準備しておくから!」


マリア「それじゃあお願いね!冷蔵室にある食材は何でも使って良いから〜」


ミラ「ウニウニ!」


カイト「のんびり湯に浸かっておいで〜」


ミラ達は大浴場へ移動しました。


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