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プロローグ:博麗神社
二次創作ですが、新連載です。
ただただ、博麗の巫女さんが幻想郷をお散歩します。
はじまり ~橙のはじめてのおつかい~
「じゃぁ、博麗神社にこれをお届けしてね、橙」
「はーい!」
ここは地球上のどこかにあるという幻想郷。
隣の部屋から聞こえる寝息を背景に、幼い女の子と、若い女性。
…いや、実際には二人とも人間の「幼い」とか「若い」には全く該当しないのだが。
この若い女性は、八雲藍。
もともと、九尾の狐という最強クラスの妖怪であったが、この館の主人である、一億歳を超える妖怪もいる幻想郷で、「最古参」という妖怪・八雲紫が式神を憑かせ、さらに強力な力を持たせた、最強の式神。
対する幼い女の子は、藍が猫又に式神を憑かせた、橙。
主人の紫、その式神の藍、さらにその式神の橙の三人は八雲一家としてこの八雲家に住んでいる。
そして今日は、藍が忙しく、橙が初めて一人で博麗神社におつかいを行くことになった。
そんなところからお話が始まる。
~To Be Continued~