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イマゴロセツナ 詩集

遊郭モノローグ

作者: keisei1
掲載日:2015/12/28

 近代社会 性の巣窟

 

 そっちのビジネス真っ盛りさ

 

 

 諭吉を握り 諭吉を渡し


 流浪する想いを君にも注ぐ



 枯れかけた花 潤すために


 買ってはみるが 君を安いとは思いはしない


 

 本当のところ 一人の女性だけを愛するために生まれてきたのだけど


 彷徨う男のさがは不自由さを自ら望むように


 悪徳の世に墜ちていくのであります



 これはこれで本当の愛


 君を抱きしめたのは嘘じゃないのさ


 涙零れて肌が濡れる

 

 君を見つめて立ち尽くすだけ



 決めた時間の間だけででも 幻の恋を与えておくれ


 身勝手 我が儘 エゴイストの僕は無情



 現代社会 街へと出れば


 それなりの女が溢れている


 自由な鳥は 手にも余るが


 なぜか翼へし折り 諭吉握る



 本当のところ 一途な真実の愛に生きてみたいのだけれど


 駆け抜ける男のさがは悪さするのに辟易することもなく


 惰性の世に墜ちていくのであります



 やはり言っても愛は愛


 握り締めた諭吉が涙を流す


 赤く染まった君の肌


 見つめるだけの僕を許しておくれ



 狭い部屋の中だけででも 僕に愛情注いでおくれよと


 叫び 喚く 罪深い僕は無情



 時に俯くだけの働く男の僕 尽き果てるまで 君のもとへ行きます



 罪は深けれど愛は愛


 君を抱きしめたのは嘘じゃないのさ


 震える肩で泣いている


 君にかける言葉さえ見つからない


 

 欲望満たせばそれでよし


 そこまで酷い男にはなれなくて


 半端な同情心が 行き場もなく 空へと消える



 孤独な 遊郭モノローグ 口にする僕は あぁ 無情






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