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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ゴミと肉とゴミ置き場

作者: 吉田友姫

 今日もこの場所にはゴミがやって来る。

 それは燃えるゴミや燃えないゴミ、プラごみに生ゴミ、etc、etc。 今日は沢山のゴミがやって来た。

 そのなかでも、肉はいいゴミだ。

 焼かれて芳ばしくなったものや、生で新鮮なものもある。

 今日の肉はパックに詰められたままここにきたらしい。

 ゴミ置き場は肉がパックに入れられて人に食べられる肉の一生を、その終わりを思う。

 ゴミ置き場はもし自分に体があって、でもそれはバラバラにされてパック詰めされるのを想像する。

 ゴミ置き場は肉が来るといつもこのようなことをしている。

 そして、充実を覚えるのだ。

 ゴミ置き場として、生きていられたことに。

 自分はただのゴミ置き場でよかった、自分はバラバラにされなくてよかったと。

 それに、ゴミ置き場には自分よりも価値のない“ゴミ”しかやってこない。

 ゴミ置き場は、ゴミを集める役目がある。 ゴミには、廃棄される運命がただあるだけ。

 ゴミ置き場は常にゴミというものを見下して生きているのだ。 ゴミ置き場は自分がゴミ置き場でよかったと深く思った。


 ゴミ置き場は、ある意味では一番幸せで、全ての生物や物の上に存在しているのかもしれない。

 ゴミ置き場には、ゴミがやってくる。

 ならば、全ての生物や物がゴミなら、この仮定ともいえない仮定は成り立つのかもしれない。

 もしそうなら、ゴミ置き場は動くことも喋ることも出来ないが人間より幸せだということになる。

 ゴミ置き場バンバイ。


 明日もゴミはやって来る。

 昨日はゴミがやって来た。

 今もゴミはやって来る。

 今回のゴミは、肉のパックに詰められてないがバラバラにされたとても大きいゴミらしいと、ゴミ置き場は優越感に浸る。

 さらに燃えないゴミに、鋭利で血だらけのゴミがやって来た。

 ゴミ置き場はそれだけでこの大きい“バラバラの肉というゴミ”が何だったのかを理解し、その終わりを想像して微笑んだ。


 そこには一つ、ゴミ置き場がある。

 優越感を漂わせる、異臭を放つゴミ置き場が。


 全ての生物は“いらない”と思われるだけでゴミになる。

 勿論、人も。

 価値のない生物は価値のない物、つまりゴミと等しい。


 私は自分が人なのかゴミなのかを考えたことがある。

 その時の私はまさに“ゴミ”だった。

 他の人との関係を持とうとしなかった。

 誰からも必要とされない、生きる価値のない“ゴミ”だった。

 そんな私には、彼らから見下される毎日しか選択肢はなかった。

 

 だが、今は。

 人に必要とされる人生を望み、生きている。

 それ故、今日は五人に必要とされた。

 明日になればもっと多くの人が私を頼り、必要とするだろう。

 

 私のように、人から頼られる人は沢山いる。

 しかし、ゴミ置き場はそんな“価値のある”生物がいるということを知らない。

 ゴミとしか接しないで、全てを見下しているゴミ置き場には想像もつかないだろう。


 ゴミしか知らない彼らには到底理解できないことで、それを私は哀れんだ。

まず、読んでいただいてありがとうございます!

初投稿です!

色々至らないところがあったかとおもいます。

えっと…何書けばいいんだろう!?

楽しんでいただけたら、嬉しいです。

えっと…あ、感想待ってます!

批判も待ってます!(アドバイスとしてポジティブに受け取ります)

えっと…読んでくれてありがとうございました!

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