表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
惑星は推しを滅ぼせない 〜文明保護ダンジョンとフレブル連れの探索者〜  作者: まえった


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
37/47

37話 自室 ― 数値と天井

37話 自室 ― 数値と天井



郊外の古い住宅

二階の自室


窓の外は静かだ

ダンジョンの冷気も血の匂いもない


机の上に便利ツールを置く


表示形式を切り替える


戦闘ログではない

数値表示


淡い青の文字が浮かぶ



■ 現在ステータス


【累計SP】9.84(消費含む)


STR:10 → 14

DEF:500 → 508

RES:100 → 104

DEX:8 → 12

INT:8 → 11

MP:100 → 112

LUK:300 → 309


HP:DEF依存微増

SP:残 0(自動振分)



真田はしばらく黙ってそれを見つめる


派手ではない


だが確実に伸びている


STRは低い


だがDEFはまだ高い


死なない構成


黒竜撃破時に得た基礎値が今も土台だ


「悪くない」


あーちゃんの声が淡く響く


『六階基準で適正』


『無双型ではないけど安定型』


真田は画面をスクロールする


そこに新しい表示が出ていた



■ 階層適応率


【現在階層:六階】

【討伐数:42】

【適応率:82%】


真田は眉をひそめる


「何だこれ」


表示が切り替わる



■ 階層適応減衰


同一階層での討伐数が一定値を超えると

SP吸収効率・ドロップ率が低下します


迷宮は前進する探索者を優遇します



静かな部屋でその文章だけが重い


「つまり」


『六階に居続けると伸びが鈍る』


あーちゃんが淡々と言う


『迷宮は安全圏での停滞を評価しない』


真田は椅子にもたれた


討伐42


すでに82%


まだ落ちる


六階で無限に整えることはできない



真田は再び数値を見る


STR14

DEF508

LUK309


確かに伸びた


だが天井は遠い


最大1000


神域


そこには程遠い


「雑魚狩りは無理か」


『七階へ進めばリセット』


『ボス撃破でも回復』


冷静な声


つまり


進むしかない



マロンが足元で鼻を鳴らす


尻尾が小さく揺れる


真田はしゃがみ頭を撫でた


「六階で整える」


「でも粘りすぎない」


言葉にして自分に刻む



机の上にノートを置く


六階


装備更新


籠手

胸当て


武器は十分


次は火力不足


STRが低い


補うのは技術

リーチ

連携


「七階か」


まだ焦らない


だが止まらない



便利ツールの表示が淡く光る


【適応率 81%】


ほんのわずか減っている


真田は静かに息を吐く


迷宮は待ってくれない


前に進む者だけが育つ


六階の夜は静かだった


だが


その静けさの奥に


天井が見えた


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ