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35話「最強の勇者 対 最強の四天王!!」

 ついに地獄から這い出てきた地獄死霊王の軍勢を退けたヤリオとセレティーンは魔法都市キュプリリンの前で仲間と向かい合っていた。

 今日の天候は晴れ。澄み切った青空が気持ちいい。

 ヤリオとセレティーンは上機嫌だ。


「オレは魔王を倒す旅を続けるぜーっ!」

「ええ。無事帰ってこれたら寄るからねーっ」


 バイバイと手を振って、魔法都市キュプリリンから旅立った。


「この完璧の聖剣できさまの絶対の聖剣と雌雄を決するのを、いつか楽しみにしているぜ」

「ログログーッ! 元気でなーっ!」

「オノノノ! いざ別れると寂しくなるぜーっ!」

「お前なら、絶対やってくれると思うぜーっ! がんばれよなーっ!」


 ゼロス、チョーホー、太助(タスケ)柴胡(サイコ)路州輝(ステル)らは手を振って見送ってくれた。

 彼らは魔法都市キュプリリンの騎士となって残る事にしたのだ。


「また会う事があれば一緒に旅しましょう。ほほほ」

「きさまらも元気でな」

「クアウブもリーザフも元気になったし、またこれで賑やかな旅ができるーっ」

「おれがんばる! しなないようにする」


 リーザフ、フェクルセ、ギャンザ、クアウブはヤリオたちとは別の方向へ旅立った。


「ガッガッガーッ! 友好的な魔族もいるから、それをまとめにいくぜーっ!」

「フン! 雪辱を晴らす機会はまた今度にしてやろう。それから骸骨剣士(スケルトン)で治安を正すのも必要だから帰らしてもらう」


 悪魔騎士ガイアと吸血鬼(ドラキュラ)レンゾーマも人間と和解しているので、共存する為に他の魔族たちをまとめに行った。


「ドワーフどもと和解しているから、おいしい料理と楽しい祭りが楽しみだからな。その代わり悪の魔族を退ける事にしている。帰らしてもらうぜーっ」


 アトミックドラゴンのガリレオはドワーフの住む火山領地を守りに戻っていった。

 ちなみに【氷河勇者ハドガーラ】と【天光勇者ソロアルクス】は、昨夜の内に元の住んでいた国へマッハで帰っていった。




 それは遥か遠くの不毛の大地にいる魔王にも聞き及んだ。


「フハハハハハーッ!! ならば残った四天王に殺されるがいいーっ!」


 フードをかぶっていた二人はバッと脱ぎ捨てて、真の姿を現した。

 蛇の髪の毛を持つ魅惑的な、妖艶女王メデュオ。

 漆黒の六本足の巨大竜の、漆黒竜王レアブラク。


「ホッホッホッホ! 私は精霊舞踏士セレティーンを葬ってあげるわーっ!」

「キョキョキョーッ! ならばワシは迅速勇者ヤリオをなぶってくれるーっ!」


 ヤリオたちが魔轟六将や地獄死霊王と戦っていた長い期間は、四天王にも力を与えていて、ガイアやレオンメラの数倍以上に闇の力を増していたのだ。

 凄まじい闇の威圧が吹き荒れていて、不毛の大地が常に震えていた。

 魔王もまた、力を蓄えていて、世界を滅ぼすほどのエネルギーが集まりつつあった。


「ついに星のエネルギーを我が物にできる能力が完成したーっ! そして時間をかけて吸収すれば我が力が無敵に至るーっ! その間に、メデュオ、レアブラク、相手を頼んだぞーっ!」

「「ハッ!!」」


 フッと二人はかき消えた。




 ヤリオとセレティーンは、魔族の領域と面した北地方のピサミルドムアへ入国していた。

 噂を聞くと【氷河勇者ハドガーラ】と【天光勇者ソロアルクス】も来ているらしい。

 まるで最終決戦するみたいな緊迫感がする。


「気を引き締めねば……」

「ええ。なんだか魔族領域から凄まじい闇の波動を感じるわーっ!」


 妖艶女王メデュオが降りてきて、無数の蛇が光線をばら撒いて都市を徹底爆撃する。

 反対側から漆黒竜王レアブラクが降りてきて、漆黒の火炎球を乱射して火の海に変えていく。

 双頭の勇者も対抗すべき飛びかかった。


「なにをするきさまらーっ!」

「この天空の力にかけて、きさまらを滅ぼしてやるーっ!」


 宇宙の惑星をことごとく砕くほどの一太刀と、マイナス五兆度もの究極零度の嵐が、四天王の二人へ襲いかかった。


「そ、そんな……ギャアーッ!!」

「ウギャアーッ!!」


 血飛沫が舞って誰か二人は絶命した……。




 ヤリオの前に、漆黒竜王レアブラクが足を踏み入れて現れてきた。

 その竜の口には氷河勇者ハドガーラが白目で銜えられていた。即座に噛み砕かれて血飛沫と肉片が舞った。


「ムウーッ! 来たか!!」



 そしてセレティーンの前に、妖艶女王メデュオがゆるゆる歩いてきた。無数の蛇が天光勇者ソロアルクスを締めてぶら下げていた。白目で息絶えているのが分かる。

 そう、この四天王二人は既に双頭の勇者をも瞬殺するレベルになっていたのだ。


「なら、容赦はいらないわね……」



 かくして二局の激戦が始まった。


 ヤリオは聖剣を手に身構える。

 それを見てレアブラクは口を開けて黒いエネルギー玉を極大にまで膨らまして吐き出す。


「くらうがいいわーっ!! 四天王秘奥義【無量大数黒玉(ブラックホール)】ーっ!!」


 超重力によって光さえ曲げて星の半分を削るほどの破壊が周囲を震わせ、ゴゴゴゴと蹂躙する。

 それに向かって、ヤリオは自ら輝いて聖剣を超高速で槍に伸ばした。


「それさえも貫いてやるーっ! ファイナル・ストライクランサーッ!!」


 なんと無量大数黒玉(ブラックホール)すら破裂して霧散し、おまけにレアブラクを刺し貫き「ギャアーッ!」と絶命させた。

 そう、すでにヤリオの力はパワーアップした四天王すら凌ぐのだ。




 セレティーンは杖をかざすと、巨大な精霊が四体現れた。

 火の精霊、水の精霊、風の精霊、土の精霊、それぞれが妖艶女王メデュオをボコスカ殴って蹴って繰り返し、はるか天空へ急上昇させていく。

 灼熱で燃やし、水素爆発で破壊し、烈風刃で切り刻み、超重力で全身をベキボキ内部破壊し、メデュオは「ギャアーッ!!」とズタズタのボロボロにされていく。

 だが、これで終わりではないーっ。四大精霊はメデュオの手足にそれぞれ空中関節技でガッキィンと()めたーっ。

 セレティーンもメデュオの背中にダブルニーキックでのしかかって、メデュオのアゴを両手で引っ張り上げて()めて、電撃をまといながら急降下だーっ!


 ギュ──────ン!!


「これが最強の爆裂魔法ーっ!! その名もエレメンタル・エクスプロージョンーッ!!」

 ガガガガァン!!


 稲光を纏った極限高速落下でメデュオを大地にうつ伏せで叩きつけた。

 さしものメデュオは「バカ……な……」と絶句しながら「ゲホッ」と白目で吐血して、絶命……。


 四大精霊を召喚し、大空へ殴り蹴りで飛ばしてから各属性魔法を叩き込み、術者と一緒に空中で関節技で()めて落下技(ドロップ)をぶちかます。

 これこそが一番威力が高いという最強魔法の全貌。

 かなり複雑で難しい為、高レベルの魔道士ですら取得が難しい超難易度大魔法として扱われている。


「ふうっ! 最強魔法を使えるようになったのは感慨深いわねーっ」



 数倍にもパワーアップした四天王二人ですら、ヤリオとセレティーンには歯が立たなかったようだ……。

 双頭の勇者も相当な強さであったが、二人はそれ以上に強い事になる。

 言葉通り勝負は秒殺であった。


「これで残るは魔王一人だーっ!!」


 遠くから地鳴りが大地を伝い、向こうの空で渦巻いている暗雲を見据えた。

 魔王が恐るべき野望を実行されるのだと確信した。

 最終決戦は近い……。


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………!!

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