33話「ヤリオの無双! 地獄の大侵攻を撃退だーっ!」
リバィアマン王国でもオーガ軍団が攻め込んでいた。
しかし熟練の騎士たちと、聖剣フレアミネンスを構える騎士将軍アガニスが阻んでいた。
「くらえーっ! セイントフレアバーンッ!!」
転移者転生者でもない原住民がなぜか扱えている聖剣で、聖なる炎を身にまとって突進攻撃を繰り返している。
地獄から這い出るオーガにも聖なる攻撃は効く。
なので「ギャアーッ!!」とオーガ軍団を一掃していけた。
「我らが人類を舐めるとどうなるか思い知らせてやろうぜーっ!!」
「「「うおおおおおーっ!!!」」」
アガニスの振り上げた剣で、他の騎士たちは士気高揚していく。
《ヘルヘルヘルーッ!! 我らが軍団は浅くはないーっ!》
暗雲から降り注いでくる台座付きの悪魔像が、次々と地上へ着地。
石像だったはずがメキメキと動き出す悪魔像。
そう、これこそガーゴイルなのだ。
一斉に数万ものガーゴイル軍団が空を覆い尽くすほど飛び立って、各国へ押し寄せた。
「ガゴゴゴーッ! 生者どもを地獄に引きずり下ろしてやるぜーっ!」
「地上界でのうのうとしているきさまらを地獄に招待してやるぜーっ!」
「ガッゴッゴッゴーッ!! 地獄死霊王さまの為に侵略だーっ!」
住民たちは「ギャアーッ!」と惨殺されて犠牲者は軒並み増えていく。
しかし空を支配していたガーゴイルの前に、なにか大きなものがバサバサ飛んできていた。
「グワオオオーッ!! この魔轟六将である最強竜のディーオさまを置いて、調子に乗るなよきさまらーっ!」
怒ったディーオは超高速で飛び回りながら鋭い爪での連打攻撃で、次々とガーゴイルを「グギャアーッ!!」と引き裂き続けていく。
その圧倒的戦力に、ガーゴイル軍団は焦りを滲ませていく。
「くっ! 強すぎるぜーっ!」
「ならば我らで、一斉に地獄火炎玉をくらわすぞーっ!」
「最強竜がなんだーっ! 死ねーっ!」
「灰となって地獄に落ちなーっ!」
「もうきさまは時代遅れよーっ!」
「いいかげんくたばっちまえーっ!!」
ガーゴイル軍団は業火を吐いて、凄まじい物量攻撃でディーオを押し潰さんとする。
まともに喰らえば最強竜とてただでは済まさない。
しかしディーオは余裕の笑みを浮かべて、口から光を発する。
「この我を相手にブレス対決とは片腹痛いわーっ! 死ねーっ! 極大聖光波!!」
ディーオは凄まじい量の光ブレスを吐き、地獄火炎玉すら消し飛ばしてガーゴイル軍団もろとも巻き込んでいく。
「なにーっ!?」
「我らが束になっても圧倒するだとーっ!?」
「そ、そんなバカなーっ!」
「ギャアーッ!!」
そして向こうの山脈で大爆発球がゴゴゴゴッと膨らんでいった。
ヤリオたちも苦戦した最強竜の奥義は恐るべき威力であった……。
魔法都市キュプリリンでもヤリオたちは奮戦していた。
オーガ軍団とガーゴイル軍団が大勢で波状攻撃をしかけている最中、ヤリオは「くらえーっ!」と伸ばした聖槍を振り回して上下真っ二つに無双していく。
右に振って数十体を上下断する。左に振って数十体を上下断する。
「見たかーっ! これが聖剣アブソリュート、そしてそれを自由自在に柄を伸ばせるオレの力をーっ!!」
「「「「「ギャアーッ!!」」」」」
無双されて上下断されたオーガやガーゴイルが地上で死屍累々となっていく。
セレティーンも火炎球を蹴り飛ばしたり、雷を蹴って無数の矢に散らしたり、エルフならではの魔法で次々と無双。
悪魔騎士ガイアは図体と凄まじい膂力と強力なツノでねじ伏せていく。
「やるな! だが、この完璧の聖剣パーフェクトも負けていないぜーっ!」
ゼロスは絶対斬れない聖剣で、無敵の鈍器ならではの相手の攻撃をことごとく弾き砕き、敵を叩き潰していく戦法が強力すぎた。
「最初にヤリオと熾烈な激闘をしてきた柴胡路州輝さまも負けちゃいないぜーっ!」
柴胡路州輝は聖剣リバイアーで、怒涛の水流でオーガを圧倒的質量で押し流し「ウギャアーッ!」と潰す。更に水のトゲを生やしてガーゴイルを「ウギャアーッ!」と次々串刺ししていく
吸血鬼レンゾーマは竜血鬼に変身して、圧倒的ブレスと肉弾戦でオーガやガーゴイルを屠っていく。
アトミックドラゴン、チョーホー、太助も奮戦して、オーガやガーゴイルを「グギャアーッ!!」言わせて倒していく。
リーザフ、フェクルセ、ギャンザ、クアウブは元からパーティだったので絶妙なコンビネーションで大勢にも全然立ち向かえている。
「な、なんなんだーっ! こいつら息が合ってるーっ!!」
「我々総勢二〇万人もの大軍をものともしないだとーっ!」
「数で勝っているのに、なんで押されているんだーっ!?」
「これが勇者たちの力なのかーっ!?」
「「「「ギャアーッ!!」」」」
数々の強敵との激戦で培った経験と、多くの敵を倒して得た経験値によるレベルアップにより、ヤリオたちは心身ともに遥かな成長を遂げていた。
そして今も経験値を積んでいて、更にレベルアップをしていく。
「よーし、今度は……」
ヤリオは聖剣を短剣サイズに縮めていく。
「くらえーっ!! インフィニティ・ストライクランサーッ!!」
「「「ギャアーッ!!」」」
一気に超高速で伸ばして破竹の勢いで穂先が次々と敵を刺し貫いていく。
そして十キロ先遠くの暗黒地獄塔にすら届いた。
「ゲギョゲギョ~! この衆合地獄死霊王グリムリーパーさまへ矛を向けるなどと~!」
巨大な黒い髑髏(実はこれが本体で、別に変身したりとかしない)は、最高硬度のアルティメットブラックダイヤで反射光きらめく髑髏をバリアとして自身を包む。
「この魔力で作られた無敵の水晶髑髏は、いかなる攻撃も通さぬ絶対防御よ~っ! そして逆に敵を閉じ込める絶対不破の牢にもなる~っ! それでヤリオ、きさまを捕らえてみせるわ~っ!」
しかしなんでも斬れる聖剣アブゾリュートは平然と無敵の水晶髑髏を貫いて本体をグサッと刺した。
「ギャアーッ!!」
衆合地獄死霊王グリムリーパーは見開いて絶命した。
更に向こうの部屋で佇んでいた黒縄地獄死霊王スメルトの背中をもグサッと刺し貫いた。
「ギャアーッ!!」
血飛沫を散らし、苦悶の表情で黒縄地獄死霊王スメルトは絶命した。
しかし等活地獄死霊王ラモールは「なんのーっ!」と自らを犠牲に、心臓を貫かせておいて聖槍を両手で握って固定。
「かかったなーっ! こうして握れば逃れまいーっ! 勇者ヤリオーっ! 我が力を受けて死ぬがいいーっ!」
「フフフ! ぬかったなーっ! 超高速で伸ばすという事は、その逆もできるーっ!」
なんと超高速で縮めてスポッと抜け出した。
「ギャアーッ!!」
聖槍を抜かれた勢いで大量噴出失血してしまい、等活地獄死霊王ラモールは絶命した。
はやくも死霊王三人死すw
打ち切りのような凄い駆け足展開()




