お祭りと打ち上げ花火と(最終回)
今回はいつもより少し長いです。
あれから数ヶ月経った。
僕と小永さんはお互いを下の名前で呼ぶくらい
仲良くなった。
そしてお互いサークルに入った。
僕は漫画・小説同好会に入った
このサークルはおすすめの本を紹介したり
図書館の管理をするサークルだ。
毎日色々な本が読めて最高だ。
一方,怜さんは
デコレーションサークルに入ったようだ。
このサークルは,アクセサリーなどを集め
飾り付けなどして学園内で販売したり
学園祭の飾り付けのお手伝いをする
サークルだ。
怜さんらしいな。
お互いサークルが忙しく,話す時は
ほぼLINEでしか会話出来なくなってしまった。
気付けばもう夏だし,2人で何処か行きたいな。
僕『怜ちゃん,今暇?』
怜『うん暇だよ!どうしたの?東谷君』
僕『もうすぐさ夏休みじゃん?
暇な時に2人で出掛けない?』
怜『うん!良いよ!
多分休み中は忙しくないと思うから行こ!
何処行く?』
僕『何処か行きたい所ある?』
怜『お祭りに行ったり,花火見に行きたいな!』
丁度,2週間後に近くで
お祭りと花火がある事を思い出す。
僕『2週間後に近くでお祭りと花火が
あるんだけど、そこに行くか!』
怜『うん!』
そして2週間後...
僕は着物を着て,待ち合わせの橋で
怜ちゃんを待った。
数分後に怜ちゃんが来た。
怜『お待たせー待った?』
僕『待ってないよ』
怜ちゃんの着物似合っているなぁ。
僕『怜ちゃん,着物似合っているね』
怜『ありがとう!そういう東谷君もかっこいいね!』
こうして僕達は屋台を見て回った
食べ物を食べたり射的などをした。
射的で怜ちゃんは小さい物を3つ貰えて
僕はクマのぬいぐるみをゲットしたので
怜ちゃんにプレゼントしたら凄く喜んでいた。
今日はいつも以上に怜ちゃんの笑顔が可愛いなぁ。
もうすぐ花火が打ち上がる時間だ。
僕は今日,怜ちゃんに告白しようと考えている。
僕は今か今かと告白のタイミングを伺っている。
僕達はもうすぐ花火が打ち上がるので
見える位置に移動した。
怜ちゃんは屋台で買った焼きそばを食べながら
花火が上がるのを待っているようだ。
僕はソワソワしている。
僕『あっあのっ・・怜ちゃん!』
怜『ん?』(モグモグ)
僕『えっと…あの…僕と!…』
ドォーンッ
花火が始まってしまった。
僕は少し落ち込んだ。
怜ちゃんは何か言いたそうにしていた僕の顔を
不思議そうに見ていたが,すぐに花火の方に
顔を向けた。
お互いモヤモヤが残ったまましばらく
打ち上げ花火を見ている。
15分間の打ち上げ花火はあっという間に終わった。
お祭りも終わり僕達は帰り道を歩く
僕『打ち上げ花火綺麗だったね』
怜『そうだね^ ^ 』
怜『ねぇ,さっき私に何を伝えようとしてたの?』
僕『えっと……』
緊張で言葉が出てこない。
緊張で震えてる僕の手を見て,
怜ちゃんは優しく
僕の手を両手で握ってくれた。
怜ちゃんの手暖かいなぁ。
怜『落ち着いてからで良いから
ちゃんと話せる?』
僕はうなずいた。
僕達は少し歩いて近くにあったベンチに座る。
僕は深呼吸をしながら心を落ち着かせる。
僕『怜ちゃん』
怜『はい』
僕『伝えたい事があります。』
怜『はい』
自然と2人とも姿勢が良くなる。
僕『僕と付き合って下さい!』
怜ちゃん『はい!これからも宜しくお願いします!』
僕は緊張と嬉しさで泣きそうになった。
僕は怜ちゃんを抱きしめた。
緊張で周りの音が聞こえなかったが次第に
周りの声や音が聞こえるようになった。
僕達は手を繋ぎ,帰り道を歩いた。
怜ちゃんの家は自分の家と近いので
怜ちゃんを家まで送ってあげた。
怜ちゃんの家に着きお別れをしようとした時
怜『東谷君少し腰を低くして』
僕は言われるがまま腰を低くした。
すると怜ちゃんが僕にキスをした。
怜は恥ずかしくなりすぐ背中を向けた。
そして別れを言って家に入って行った。
僕も少し顔を赤らめながら自分の唇を触る。
初めてのキスの味は甘酸っぱい味がした。
僕も家に帰り,自分のベッドに潜った。
今でも今日あった事を思い出すと
顔が真っ赤になる・・
夏休みはあと3日
僕は課題が終わっているか確認をして
持って行く物をカバンに詰めた。
夏休みが終わり,
また授業が始まると考えると嫌になったが,
僕には彼女が居るのでその気持ちも吹き飛んだ。
今日も行く
彼女が居る場所へ
・
・
END
『彼女と僕の夏休み』
最後まで読んで下さり
ありがとうございました!