ニートはカップ麺ばかり食べていると思われがちだが、ちゃんと健康に気を使ってコンビニ弁当も食べる
[育児日記]
この子が産まルたのは、彼がわたツに楽しいを教えてググったから
わたツはこのダンジョンに住むエニシングイーターという種族。わたツはある日、うっかりこの大穴に落ちた。でも分厚い脂肪のお陰で死ななかた。見渡すと彼は既にコノに居た。それが彼、人のライーグ。わたツは始めは食べようとした。理由はわたツの種族は岩でも鋼でも、何でも食せるからディス。けど彼はわたツから何日もこの底の中で逃げた。
その日もいつも通り彼はヒジョウショク、わたツは石板を食していると、彼はこう言った。「ウマイノカ、ソレハ?」けどその時はわたツは人の言葉知らないからわからない。すると彼は自分が食してた食べ物をくれた。わたツの種族は舌無くて口の液で一瞬で溶かすから味なんて入れた一瞬しかわからない。けどその一瞬で感動した。
それからわたツは追うのやめて近く寄ってヒジョウショクを貰うようにした。その時に人の言葉教わった。同時に人も外も知った。だから毎日貰ってたのは非常食だと知った。わたツは食しか見てなくて弱クていくライーグに気づかなかった。気づいたらもう遅かった。人は食べ物ないとガシになる。ライーグもガシにだんだん近づいた。その時思いついた。わたツの種族の産む時は女が男を食して男から栄養貰って子を産む。ライーグ必要な栄養ギリギリ。だからすぐライーグにコレを話した。ライーグは抱きついてくれた。そしてライーグは笑顔で「いつもアムアムと口を大きく動かして美味そうに食べるお前が好き」言った。わたツは泣きながらライーグ口の中に入れた。
わたツはライーグを最後の食事にして子を産んだ。食べ物はこの子に残したい。
名前はアムン。女。見た目は人、味がわかる舌がある。よかった。いっぱい食べる。かわいい。好き。幸せ願ってる。
いつかライーグが話してくれた楽しい外でアムンが楽しく食べ物を食せますように。
貴方たちのことが一番好きなママより
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今まで恋愛小説とか他人の恋愛なんかには全く興味無かったが、俺は不思議とこの日記を読み終えていた…
「お前、これ…」
「あぁこれ私は全く読めない。言葉はお母さんに教わったけど話すことだけで読み書きは出来ない」
読めないのか…多分この娘の母親はこの遺書で子供に自分の種族のことを気にしてほしくなかったのだろう。
この母親の通りにこの娘を外に出してやりたいが、混合種で読み書きも出来ない年端もいかない娘がどう生きる?外じゃ何でも食えるわけじゃ無いし、その制御は誰がやる?人のもんを食えば国家に捕まる可能性だってある。
情け無いが、俺は他人の娘を一生養うほどお人好しじゃない…
「なぁ、外の世界。行きたいか?」
娘は屈託のない笑顔で言った
「行きたい!太陽見てみたい!もっと色んなもの食べたい!」
やはり子供だな。知らない人の誘いには乗るなと教わらなかったのか。
と思いつつも俺の胸の中はどこかむず痒かった
「ねぇ外にはどんな食べ物あるの⁉︎」
「外の食べ物か…」
俺は自分の服を探ってみる。するとポケットからあのビスニャンとかいう着ぐるみから貰ったキャンディを見つけた
「これ食うか?」
「何それ?」
「まぁ食ってみろ」
キャンディを投げると娘は犬がボールに噛みつくが如く食いついた
なんだか犬の餌付けのようだ
「あむ!」
娘はせっかくのキャンディをガリガリと噛み砕いた
「どうだ?美味いか?」
そう聞くと娘は満面の笑みで、
「美味しい‼︎ゴキブリの殻みたいな食感にミミズの内臓みたいに甘くて砕けると砂利のようなザラザラ感!こんな楽しい味は初めて!」
世界一汚い食レポだな
子供とはいえ、いや関係は無いかもしれないがちょっと引くわ
「そ、そうか。外にはもっともっと美味いもんがあるぞ?」
「そうなの⁉︎じゃあもっと欲しいからおじさんについて行く!」
元の世界にいたら真っ先に誘拐されそうだな
あと俺はおじさんじゃない
「じゃあお兄さんに掴まって」
「はーい」
純粋って、危ないな
「あっ、ちょっと待って」
すると娘は母親の遺体に近づいて
「お母さん。やっとお母さんの夢、叶えてあげられる。……好きだよお母さん。…いってきます」
その光景を静かに見ていると俺はまだホワイト会社で働いてると思ってる自分の母親を思い出した
「はぁ、「いってきます」か…言ってくれば良かったなぁ」
再び娘は俺に掴まると、
ガタンッと石板に人間が尻もちついたような音が正面の壁から聞こえた
「なんだ?」
『お、おい…』
シカが何かに引いているような声を出した。しかし、辺りには何も見当たらない
「何もないじゃん。さぁ戻るぞ」
俺は入口でもらったテレポートのバングルに魔力を込めると書かれた魔法陣が光出した
「よし、テレポー「ちょっと待ってーーー!!」ト」
俺が唱えるとどこか聞き覚えのある声と同時に左腕に重さを感じた
その左腕に顔を向けるとテレポートの光に照らされた一瞬だが、涙目のエクソシストストーカーが見えた
◇◆◇◆◇◆◇◆
気がつくと遊園地の迷子センター内に不相応な石造りで魔法陣が書かれた台座に立っていた。また気がつくと同時に左腕の重さは無くなっていた
『アイツまさかあそこまで追ってくるとは…』
「何か言ったか?」
『あぁ、あのエクソシ「はーいじゃあこれ書いてくれるかな〜」』
そこに遊園地独特のテンションで迷子センター職員がボードと紙とペンを渡しながら話しかけてきた
「これは?」
「迷子になった人は同じ迷子にならないようにどこでどんなふうに迷子になったのか書いてもらうようにしてるの。書き終わったら箱に入れといてね」
この娘とこの娘の母親のためにもあの穴のことは黙っといた方がいいか
「おい。貸してみろ」
俺はこの書類に困惑する娘から紙を預かり、適当に書き記す
『なぁ、この娘どうすんだ?一緒に連れ回すわけにはいかないだろう』
「大丈夫、当てはある」
キンコンカンコーン
遊園地にチャイムのアナウンスが響いた
《ただいまの時刻は5:00になりました。夜は危ないのでかけ出し方たちは速やかにエンドレスアビスから出て帰宅してください。上級職の方々は引き続きエンドレスアビス及びエンドレスランドをお楽しみください》
「ちょうどいい。俺は位的にはかけ出しだから帰らないとな」
俺は書類を箱に出し、帰りの馬車の乗り場に向かった
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その後馬車で帰宅した俺はこの娘とギルドに向かい、受付嬢を呼び出した
「すいませーん。たしかギルドに言えば募集パーティを紹介してくれる制度ってありましたよね?」
「はい、紹介制度ですね。登録してくれればその人のレベルに合ったパーティを紹介いたします」
「そこで、この子を冒険者と紹介制度に登録してほしいんですけど…ってあれ?」
ついさっきまで隣にいた娘がいない
「あー」
「ってちょっと!」
その娘はギルドのテーブルに噛みつこうしてた
「待て待て待て‼︎」
俺は過去一のスピードで近づいて服を掴んで持ち上げた
「食うな!」
「だって美味しそう」
「木造りのテーブルがか⁉︎」
「うん」
まったくこの種族は…
俺は再び受付嬢の前に連れ出す
「それでは登録いたしますので、手を出して頂けますか?」
受付嬢は窓口からそっと手を出す。だが、娘は困惑していた
「ほら!」
俺は困惑する娘の手を優しく引っ張り受付嬢の手に乗せた
受付嬢は数秒目を閉じるとゆっくり開いた
「はい、冒険者登録完了です」
「えっ?え?どうなったの⁉︎」
まぁこれは困惑するよな。俺もやった時は困惑した
「私たちギルドの冒険者受付職員は[鑑定α]という踏襲スキルを持っています。鑑定αは生物に有効な鑑定スキルです。何を鑑定してるかは言えませんが、特性として鑑定し、登録したものは一生忘れないというのをもっています。ただしご安心ください、個人情報までは読み取れませんから」
受付嬢が今チラッとこちら見た気がした
「それではとりあえずお嬢さんは服をご用意致しましょう。過去に冒険者が寄付してくれたものがたくさんありますので案内致します」
すると近くにいた職員が娘を傍の部屋に連れていく
ここでお別れだな
「じゃあな。いいパーティに拾ってもらえよ」
まだ娘は困惑してる様子だった。それはさながら初めて幼稚園に行った時のようだ。
子供願望はまだ無いが、こういうのは悪くないと思った。
「あの〜貴方様はよろしいのですか?」
「はい?」
「初めて見た時から同じスーツのままですが…」
あっ…そういえばそうだった