第二話「マンボ高校との練習試合」
それは暑いなという雰囲気が漂いつつあるという5月のことだった。
武士沢高校のグラウンドをキャプテン西田とその他が練り歩いていたときのことだ。
キャプテン西田「練習試合が決まったぞ!!!!!!!!!相手は隣町のマンボ高校だ」
センター村岡「マンボか4番の時雨はヤバイぞ。去年練習試合したときは2本ホームランを浴びたし」
キャプテン西田「でも大丈夫だろう今年のウチには山田がいる山田ヒロシがいる。炎を使役するヤツなら時雨も太刀打ちできまい」
山田「いくぞオラー」 シュッ バシーン
小麦沢「(す…すげえ…とんでもない一年生が入ったもんだぜ)」
~練習試合当日~
1番(中)村岡 [足が速い。山田が入ってくるまでは投手]
2番(一)田代 [守備が良い]
3番(捕)小麦沢 [コムギ(小麦)はイネ科コムギ属に属する一年草の植物]
4番(遊)西田 [キャプテン西田]
5番(三)星野 [守備は悪いが打率は3割を超える]
6番(投)山田ヒロシ [炎を使役する]
7番(二)千葉 [金のエンゼルを当てたことがある]
8番(左)田中 [特になし]
9番(右)中田 [特になし]
キャプテン西田「すげえ…このメンバーで負けるはずがない」
センター村岡「マンボ高校は時雨以外はザコ揃いだし、ここで負けてはいられませんね」
審判「プレイボール」
先攻は武士沢高校だった。田代と小麦沢の連続ヒットでチャンスを作るが西田の併殺打などで無得点に終わった。
キャプテン西田「なかなかやるぞあいつら…山田!一点を争うゲームになることは分かってるな!?」
山田「あい」
きょうの山田の作戦は、ボールを投げると同時に相手の金属バットを炎で溶かすことだった。
そしてこの程度のことは山田には造作もないことだったのです。
山田「うおおおおおお」 ドロドロ…
打者「なんだと!?バットが…」
審判「バッターアウウッ」
キャプテン西田「なるほど、バットがなければ打ちようがない…考えたな」
こうして山田は1回の裏のマンボ打線を見事三者連続三振に斬って落としたのであった。