表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅頭巾Ⅰ  作者: サッソウ
2/11

第二篇 スピーキングベア・クマザワ

 ある日、森の中、紅ずきんは熊さんと出会いました。花咲く森の道、スピーキングベア・クマザワさんと出会いました。スピーキングベア・クマザワさんは、

「ヘイ、お嬢ちゃん、お乗りなさい」

 と、改めて言いました。

 すると、紅ずきんは回れ右をして、逃走するではありませんか! スピーキングベア・クマザワさんは……名前が長いので省略して、熊沢さんはバイクを走らせ、紅ずきんの後を追います。紅ずきんの逃走劇が始まりました。サングラスにスーツの人から逃げるあのゲームではありませんが……。熊沢さんはスピードを上げ、紅ずきんの隣にまで追いつきました。すると、紅ずきんは急旋回をします! 夕暮れの森の中、疾走する女の子1人と熊1頭。必死の紅ずきんのイヤリングが落ちました。

「あっ」

 しかし、後ろからは熊が来ます。紅ずきんは拾うことができませんでした。熊沢さんは、紅ずきんを見失ってしまいました。ふと、地面に目をやるとそこには、紅ずきんが落とした、白い貝殻の小さなイヤリングがありました。

「これは……、届けなければ……」

 熊沢さんは、ウィリー走行で紅ずきんを探します。

 ここまでで、紅ずきんの足が速く、熊沢さんはアクロバティクな熊さんだということが分かりました。特に重要では無いのですがね……。

 紅ずきんは、迷子になってしまいました。熊から逃げるのが必死でしたので仕方がありませんが、ここはどこなのでしょうか……。

 すると、草むらから……、

「お嬢ちゃん!! 落とし物だよ!」

 熊沢さんがバイクを押してやって来ました。バイクの後輪がパンクしています……。

「ありがとう……」

 まだ紅ずきんは、熊沢さんを警戒しているようです。

「お嬢ちゃん、こんな暗い森を歩くなんて危ないよ」

「だって……、お祖母ちゃんの家に行かなきゃならないの」

 ところで、なぜこの熊さんは、しゃべれるのでしょうか……摩訶不思議(まかふしぎ)です。

「お祖母ちゃんの家? それって、山の頂上にある家かい?」

 熊沢さんは、優しい熊さんのようです。

「お祖母ちゃんの家を知っているの!?」

「一緒に行くかい?」

「いや……、1人で行ける」

「トゥギャザーしようぜ……」

 熊沢さん、それを言うと……。

「いや、1人で行くの」

 紅ずきんは、熊沢さんからお祖母ちゃんの家がある方を教えてもらいました。

 こんな調子で大丈夫なのでしょうか……。お祖母ちゃんの家に着く頃には、もう夜になっているのでは……。不安でたまりません……。


To be continued…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ