表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
たった一つの能力で成り上がる俺の冒険譚  作者: 風葉 希子
異世界転生
2/7

2話目 ~運命の出会い(笑)~

ふう、やっとギルドにたどり着いたぞ。

おぉ、凄いRPG感だ。まさにギルド兼酒場って感じだな。

すると、近くを通りかかったウェイトレスらしき女性に声をかけられた。

「お客様~、お食事ならテーブルの方へ、冒険者登録ならあちらのカウンターへどうぞー」

ギルドの雰囲気に圧倒されていた俺は、少しびっくりした。

ふむ、とりあえずは冒険者登録に向かおうかな。そう呟いて俺は、ギルド内のカウンターへと向かっていった。

カウンターの前にたどり着くと、きれいなお姉さんが座っていた。

「いらっしゃいませー、冒険者登録ですか?」

「あ、はい」

そう答えるとお姉さんはにっこりと微笑み、カウンターの裏へ足早に下がってゆき、何やら機械のようなものを持ち出してきた。

「では、こちらの機械に手を置いてくださーい」

素直に指示に従いながら俺は、ナニコレすげぇ、とか思っていた。すると

「はーい手は離していただいても大丈夫ですよー」

早いな、もうできたのか。あ、下の方からカードみたいなの出てきた。

ここでラノベの主人公とかなら攻撃力が異常に高かったりするんだよな。

俺に限ってそんなはずないけどね。しかし、思っていたこととは裏腹に、お姉さんは少し困惑顔をしていた。

なんだ? さっきのフラグでも回収したのか?

「アノー、ショウショウオマチクダサイネ?」

めちゃくちゃ片言になってるけど大丈夫かな?なんかおかしなところでもあった?

そしてまたお姉さんは裏に下がり、偉そうな感じのおっさんと話し始めた。あれって、ギルマス的な人なのかな?

そんなことを考えて数分経った頃、お姉さんは戻ってきて一つ深呼吸をして話し始めた。

「そのですね・・・あなたの冒険者カードを確認したところ、異常な高さの幸運値ラックが見られました。ここまで高いと冒険者よりも行商人のほうがいいのではとお勧めしておきますが・・・どうしますか?」

予想外のところが高かった。まさかの幸運値とは。あ、まさかとは思うけどこれが女神様からもらった能力なのか?まあ、これといって能力らしきものもなさそうな感じだしそうなんだろうな。

「いえ、冒険者でお願いします」

「そ・・・そう、ですか。な、なら冒険者の説明だけしておきますね」

数分後・・・

えーっと、冒険者の説明の内容をまとめると・・・

まず基本が、ランク制であること。そのランクの高さが低い順に

Dランク、Cランク、Bランク、Aランク、Sランクとなっていて、魔王の討伐を果たした人は勇者と呼ばれ、ランクがSSランクになる。

んで、職業ジョブも大量にあったけど多すぎて覚えてねーや。

まあ、俺の場合幸運値以外は平均以下だったし基本職にして最弱職の冒険者からだけどな。

でもレベル上がれば転職できるらしいし頑張って上げねば・・・

そんなことを考えていると、腹が鳴った。

「そういや腹減ったなぁ。ギルド出る前になんか食っていくか」

そういや、この世界の飯ってうまいのか? そんなことをぼんやりと思いながら酒場のテーブルへと向かっていった。

テーブルにつくとウェイターのお姉さんが水を持ってきた。

「いらっしゃいませー。ご注文はお決まりですかー」

「えーと、じゃあこの一角ウサギと野菜の炒め物下さい」

「はーい、かしこまりましたー」

そう言ってお姉さんは厨房へと下がっていった。

さてと、この待ち時間何しよう。何もすることないんだけど。・・・この後の予定でも考えるか。

そう思い、この後の予定を考えていると

「お待たせしました。一角ウサギと野菜の炒め物です」

お、来た来た。さぁてこれはうまいのか。とりあえず食べてみると

「なんだこれ、めっちゃうまいんだけど」

うお、声に出てた。いや、マジでうまいんだけどこれ。これは、今後の飯はこれで確定だな。

そんなこんなで食事を終えた俺は、とりあえず街に出ることにした。

街に出ると想像していたより多くの人であふれていた。見た目は中世のヨーロッパ(?)のような街並みが広がっていて、商店街には威勢のいい多数の店が並んでいる。しかも、人が多いため活気のある街のようだった。

意外といい雰囲気の街じゃん。何か買い揃えたほうがいいものでもあるかな。

冒険者は、その職業の専用装備でなければほとんどが装備できるらしい。大体は弱いけど。「そんなわけでよろず屋に来たわけだが・・・。なんだこれ、見たことないものしかないぞ・・・」

とりあえず武器や、防具を見て回っているとパタパタと足音が近づいてきた。

「いらっしゃいませー。何かお探しのものとかありますかー?」

そうだなぁ・・・じゃあとりあえず

「あのー、冒険者とかでも使える装備ってどの辺にあります?」

「ではまず、武器は何を使われるかお聞きしてもよろしいでしょうか?」

そうか、武器にも種類があるんだな。そうなると何にするか悩むところだな・・・

首をかしげて少しうなっていると

「あ、もしかして冒険者になったばっかりって感じですか?」

俺は首を縦に振ると

「なら、適正試験とか受けてないですよね? こちらでも受けられますがどうします?」

適性試験ってなんだ。そんな話聞いたこと・・・聞いたな、そういえば。ギルドで説明受けたわ。すっかり忘れてた。

少し遅れてうなずくと、ついてきてと言われ俺は店の裏へと入っていった。

少し歩くと、草原と森の間くらいの場所に出た。店員の人が言うにはここは、適正試験を行うための人工的な場所なのだそうだ。人工にしてはリアルだなぁ・・・。

そんなことを思い浮かべていると、店員の人が、

「とりあえずー・・・大剣当たりから始めてみましょうか」

「あ、よろしくお願いします」

そういうと店員さんは、馬鹿デカい剣を担いで数本持ってきた。あんなの持てる自信ないんだけど。

「ええっと、これがうちにある職業に関係なく使える大剣ですね。えっと、右から順番に石の大剣、鋼の大剣、あと一応、希少石レアメタル幸運石フォーチュンライトで出来た大剣ですね」

いろいろあるなぁ。それより最後のなんだ。希少石って。幸運石って。なんだそれ。まぁ、それは後で聞くとして、とりあえずこれ持てるか?

「よっこいせっと・・・」

重い・・・こんなの振り回せないわ。でも剣は使いたいよな。片手剣的なものあるかな?

聞いてみたところ、もちろんありますよー、と返事が返ってきたので持ってきてもらうことにした。でもその前に

「あのー、いまさらなんですけど希少石ってなんですか?」

店員さんはこちらに振り返り説明してくれた。

「えー、まずですね、この世界に属性があるのは知ってますよね?」

うん、ギルドのお姉さんから聞いた。確か、水、風、地、炎の四つがあるって言ってた。

「その属性ごとに希少石と呼ばれる鉱石が存在するんです。ですが、希少石の中にはどの属性にも属していない鉱石も存在します。その中の一つが幸運石なんです」

へー、そうだったのか。やっぱりRPGの世界ってスゲー。

「あ、あと希少石すべてに共通してることが一つあるんですよ」

「共通してること?」

「はい。各属性の希少石ならその属性に関する効果があるんですよ。まぁ、幸運石の効果の発動条件かなり厳しいんですよね・・・。この世界に一人いるかどうかってところだと思いますよ」

発動条件とかあんのか。属性のやつとかにもあったりするのか?ま、もし使う時が来たら聞けばいいか。

「その発動条件って・・・?」

「あぁ、冒険者さんのステータスに幸運値ってありますよね?その値が100を超えていることなんですよ。普通の人は40~50で、どんなに高くても70ぐらいが限界なんです」

だからこの世界に一人いるかどうかなのか。・・・何気に俺の能力(と思われるもの)にぴったりじゃん。

「その幸運石で出来た片手剣ってありますか!?」

おっと、思った以上に大きな声が出たな。自分でもびっくりした。

「い・・・一応ありますけど・・・本当にそれでいいんですか?」

「はい。お願いします」

少し戸惑いながらも、店員さんは幸運石で作られた片手剣を持ってきてくれた。

「ところで、この希少石の効果って何なんですか?」

「へ? あー、その希少石の効果はですね・・・・・・」


すいません・・・個人的な用事が多く遅くなってしまいました。

もし、読んでくれている方がいたら申し訳ありません。

次回からはもう少し早く投稿できるように心がけます・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ