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15 メイド③

【改訂と加筆】

16.2.5

 2ndと女のやり取りを一部改訂


17.6.23

戦闘描写を一部改訂、加筆

 

 三百年前の汚染災害を経てからも、変わらずあり続けた太陽の恵み。

 しかし、廃町にやって来た闖入者によって走り通しになっている2nd(セカンド)にとって、太陽の恵みは鬱陶しい事この上なかった。


 中東の夏。


 汚染災害から変化の無いまま、中天に差し掛かりつつある太陽のお陰で気温は40℃を軽く超えていた。


 女の逃走経路を予測して先回りをした2ndは廃墟の中に隠れて水を飲んでいた。

 日陰で幾分は涼しい中で流れている汗を拭い、のんびりと休憩モードに入っている2ndの耳には、女を追っているだろう男達の罵声や断片的な銃声が届いていた。

 近づきつつある音を聞きながら、完全に息を整えた2ndは肩からスリングを外してアサルトライフルを廃墟の中に隠しておく。

 人が二人通れるかどうかの狭い路地の中では、銃身の長いアサルトライフルは何かと不便な事がある。

 それにこれからの行動では不必要となるおもしは要らなかった。


 身軽になった2ndは廃墟の入り口付近に身を潜め、来るべき時をジッと待つ。更に近づく銃声や届き始めた足音を聞き、小休憩で緩んだ心をゆっくりと引き締める。

 先頭を走っている足音が2ndの隠れている廃墟の入り口に差し掛かった瞬間に飛び出し、2ndの予想通り先頭に居たメイド服姿の女が驚く間も与えずに捕らえると、有無を言わさず廃墟の中へと引き摺り込んだ。

 そして間髪入れずに女の右腕を捻り上げながら脚を絡ませて押し倒し、身動きが取れない様に主要関節を極めてから用意していた襤褸のシーツで二人を覆う。


「ッ?!」


「動くな、気付かれる」


 突然の展開に混乱しているだろう女が状況を把握し、抵抗される前に空いている手でナイフを引き抜くと見せつける様に女の眼前でチラつかせる。

 しかしそれでも折角の忠告を無視して逃れようとする女の腕を更に捻りあげ、問答無用で抑え付ける。

 そうして女が苦痛で口を噤んだ時だった。


「あの女どこ行きやがった!!」

「ッ!」


 先程まで女が進んでいた道へ数人の男達が雪崩込み、見失った事への苛立ちを一人の男が周囲の人間に怒鳴り散らしている。

 追手の怒声に組み敷いている女が息を呑んでいるのを感じながら、リーダー格らしき男が散開の指示を出して遠のいて行く足音に耳を澄ませる。

 数分して漸く安全と判断できるぐらいに遠くなってから、土臭いボロを翻す。


「ふぅ。なんとか凌いだか……」


 シーツから抜け出て外の様子を見るが、聞き耳で伺っていた通り周囲に人が居る気配は無かった。

 しっかりと探索されれば直ぐに見付かってしまう簡単な目くらましだったが、相手のリーダー格が馬鹿で良かった。

 そう独りごち、一息ついた時だった。

 周囲への警戒もそこそこに振り返ると、女が何処に隠していたのか大型ナイフを2ndに向けて振り下ろす所だった。


「ちょ!?」


 2ndは咄嗟に女の手首を掴んで何とか体に進入するのを防いだが、少しずつだが確実にナイフの鋭い刃先が迫ってきている。

 よく見るとまだあどけなさが残る顔立ちをした少女の顔を場違いにも観察し、呑気にも18、9ぐらいだろうかと相手の年の頃を考える2nd。

 だが女はその見た目には不釣り合いな膂力でナイフを押し込んできており、ジリジリと喉元へ迫るナイフの刃先に2ndの頬を冷や汗が伝う。


 あと一息。


 薄皮一枚まで刃が迫った刹那、油断したのかナイフに込められた力が僅かに緩む。

 それに目聡く気づいた2ndは体を横へずらしながら女の細腕に込められた力をいなし、両腕を抱き込むように固定して肩で女の顎をかち上げる。

 2ndは女が怯んだ隙を見逃さず、即座に固定した腕を反対側へ捩じり上げる。体勢の崩れた女の首に左腕を絡ませ、足を引っ掛けて強引に引き倒す。

 更に倒しても決して離す事のなかった腕を両脚で挟み込み、全身を使ってしなやかな女の手を外側へ捩じる。

 急展開に目を白黒させていた女は腕を襲った激痛にナイフを手放し、軽快な音を立てて弾むナイフを確認した2ndはそこで女の腕を解放した。

 ただし女は自由の対価として脇腹を蹴られ、2ndは女の嗚咽を背景に地面に落ちているナイフを遠くへと蹴り飛ばす。


「助けた相手に殺されかけるとか、何たる不運」

『これも2nd様の人徳が成せる技ですね』

「そんな人徳いらんわ!!」


 2ndがM-2との他愛ないやり取りを繰り返している間に痛みから復帰した女は、性懲りも無くこれも何処かに隠していた小振りのナイフを取り出すと2ndの首に目掛けて躊躇いの無い鋭い突きを放つ。

 しかし2ndは悲しくもこうなるだろうなと察していた。

 それ故に余裕をもってナイフを躱し、伸ばされた腕を掴むと即座に捻り上げて廃墟の壁に抑えつける。

 そのまま他に武器類を持っていないかと片手で女の全身を探ると、掴んだまま放さないナイフの他に形状の違う物が五本も出て来た。

 しかも厄介な事に、何本かのナイフには銃弾を撃ち出す絡繰の物も紛れ込んでいた。

 絡繰ナイフを使われなくてよかった。内心安堵する2ndだった。


「……貴様、いったい何が目的だ。何故助けるような真似をした」


 壁に押し付けられた上に全身をまさぐらされ、屈辱で歪められた鋭い眼光を真っ直ぐ2ndへ向けて女は問う。

 対して2ndはツッコミが聞こえていなかった事に安堵しながらも、眉根を下げて肩を竦める。


「これと言って御大層な理由は無いんだが。まぁ、心根の優しい傭兵が助けてくれたと思ってくれよ」


「私にそれを信じろと?」


「まぁ、無理だろうな」


 少女の核心を突く鋭い問いを2ndはあっさりと肯定する。

 こういう会話が起きる事は先回りしていた時から予想できていた2ndだったが、少女と言っても可笑しくはない彼女を説得できる言葉がどうしても思い浮かばなかった。

 なにせ自分も同じ状況下に置かれたら今押さえつけている女と同じ対応をする自信があり、その時にどんな言葉を並べられても決して信じない自分の姿が易々と思い描けたからだ。

 ユニオン所属の人間でも無い限り、この過酷な世界では普通に生きるだけでも大変なのに、他人へ手を伸ばす余裕など無いのが普通なのだ。

 佳奈を助け、メイド服姿の少女も助けようとしている2ndの行動が異質だった。


《これは反論の余地がありませんね。流石のわたくしでも今回は2nd様を庇う事ができません》


「…………アレ?M-2さん俺のこと1回でも庇ってくれたことありましたっけ?」


《さて、どのように説得するおつもりですか?》


「ハイ! 御恒例のスルーいたd「私を無視するな!!」」


 少女は威嚇するようにキッと睨み付けるが、もっと怖いオジサン達と御対面したことのある2ndが見動き出来ない相手の威嚇に怯む筈も無かった。

 しかし剣呑な色の宿る女の瞳を見て、説得は無理だと悟る。

 時間を掛ければ説得できない事も無いだろうが、追手の増援が来ないとも限らない状況もあり、2ndは言葉による説得を諦めて強引にでも協力してもらう強行路線に切り替える。

 2ndは少女が握ったままだった小振りなナイフを奪い取ると、溜め息を1つ零してから相変わらず睨み続けている女の眼前に突き立てる。


「いいか、よく聞け小娘。今は俺の善意で生かされてるが、此処で切り刻まれるも、追っ手達に差し出されて嬲り殺されるも俺の気分次第って事を忘れるな」


 ドスの効いた低い声。

 とまでは行かないが、少女の耳元で感情を押し殺した平坦な口調で囁いた。そして2ndの突然の変貌に少女の瞳は動揺で揺れていた。

 畳みかけるならここか、そう判断した2ndは更に言葉を繋げる。


「俺がお前の敵に回るかどうかはお前次第だ。だから自分の置かれた状況を踏まえた上で、よーく考えろ。

 素性の良く分からん俺と協力してこの状況から抜け出すか、お前一人でお前を簡単に取り抑えられる俺と追手達を相手にするか。好きな方を選ぶといい。ただし、後者を選ぶのなら俺はここでその細首を掻っ切るだけだがな」


「………………………分かった、協力してくれ」


 女はさも人生最大の選択を強いられた表情で長い沈黙の後に言うが、善意で助けた2ndにとってはその態度や物言いは癪に障らなくもない。

 が、協力してくれるのならばいいか、と割り切るしかなかった。

 2ndは掴んでいた腕を離し、少女を開放する。


「まぁ出会い方はともかくとして短い間でも協力するんだ、軽く自己紹介でもしましょうか。俺は2nd、流れの傭兵だ。お前は?」


「……シャルロット・キャンベル」


「シャルロットね。長いからシャルって呼ぶぞ」


「おい、勝手に人の名前を略すな!!」


 2ndに詰め寄る様にして喚いている女を取り敢えず無視し、隠していたライフルを装備し直して女に向き直る。


「取り敢えず俺の装甲車が南西にあるからそこまで行くぞ。それと追手を何とかするまで武器持つのは禁止ね」


「なっ!?」


「当然だろ? 襲ってきたのに殺されて無いだけでも有り難く思え、助けようとした相手に殺されかけるなんて体験は二回で十分だ。

 あと装甲車に着くまでは全部俺の指示に従って貰うからそのつもりでいろよ。勝手な事して死ぬのは一向に構わんが、それの巻き添えを喰らうのはゴメンなんでね」


「………」


 有無を言わせぬ物言いで言い切った2ndにシャルロットは苦い表情を浮かべるが、直ぐに諦める様に溜め息を吐いて頷いた。

 それは見た2nd「よろしい」と偉そうにふんぞり返ってから廃墟を出るのだった。



 ◇ ◇ ◇



「それで、なんでそんなけったいな恰好してるんだ? 趣味か?」


「違う!………ただ逃げる時に着られる服がこれしかなかったんだ」


「ふーん」


 運よく追手達と遭遇する事無く移動できた二人は、再び物陰に身を隠して他愛無い会話に興じていた。が、呑気に見える雰囲気とは裏腹に二人を取り巻く状況は先程よりも悪化していた。


「なぁ、お前を追ってた連中って一体どういう奴等なの?お前一人の為にこんなご大層な包囲網なんか敷いちゃってさ」


「私が知るか。奴隷商に売られたと思ったら連中が私の乗っていた輸送車を襲って、気付いたらあいつらのアジトに連れて行かれてた」


「ふーん」


「ふーんって! さっきからそっちから質問しといて何なんだその態度は!?」


「ハイハイ、ごめんね。オジサンがワルーございやした。俺が悪かったから大声出すな、気付かれるぞ」


「貴様ッ!」


 廃墟が乱立して迷路の様になっていた区画の外延部に到達した2nd達だったが、二人が其処へ着く頃には追手達が女を逃がすまいと包囲が敷れた後だった。

 M-2から増援を知らせる一報があってから包囲網が完全に敷かれる前に急いで抜けようとしたものの、既に機関銃の取り付けられた数台の改造車がやってきていた。

 そして広くもない迷路となっている区画を取り囲む様に陣取っており、誰一人逃がすまいと目を光らせている。


 更に厄介な事に、増援部隊の中に強力なジャミング装置を搭載している物があるらしく、数分前からM-2との通信も出来なくなっている。

 ただM-2に救援を仰げたとしても、予備バッテリーで稼働している今の装甲車は移動だけであれば問題無いが、主砲を使うにはあまりにも心もとない。

 多量の電力を必要とするレールガンは二発も撃てれば御の字。

 かと言って副砲の120mm防空機関砲や機動殻の武装は残弾数が心許なく、極力使用は避けたい状況だった。

 強行突破をして装甲車に回収してもらう事も考えなかった訳でも無いが、万が一にも逃げている途中で兵器が使えなくなった場合は対戦車兵器の良い的となり、中にいる佳奈にも危険が及ぶかもしれず、勝算が無ければ安易に戦闘へは参加させられない。

 前の依頼で物資を補給出来なかったのが悔やまれた。


「それで、勝算も無しに逃げ出す馬鹿じゃ無ければ何か手だてがあったんだろ。今の状況から抜け出すには藁にも縋る思いなんですがね、なんか無いの?」


「……私が脱出した時点で救援が送られる手筈になっている」


「その救援って本当に来るの? 全然そんな様子が無いんだけど。てか何処からどうやって此処にくるのさ、その救援」


「………」


「はいはい、また黙んまりね。信用ねーな、チキショー」


 現在の状況で救いなのは相手に機動殻や装甲強化外殻パワードアーマーを使っている奴が居ないという事ぐらいである。

 そのどちらか片方が一機でもあれば、二人はとうの昔に血祭りにされていただろう。

 何か真剣な顔をして考え込んでいるシャルロットを取り敢えず放置して、隠れている所から顔を出して様子を伺う。

 改造車はエンジンに火を入れられた状態だが動く様子は無く、それでも銃座に着いている人間は油断なく周囲を警戒している。


「やっぱりこっからの脱出は無理そうだ。どっかに空いてるかもしれない包囲の穴を見つけた方が良いな」


「……そうか」


 思案顔のシャルロットを引き連れ、迷路の中へと舞い戻る。

 しかしどこへ行っても包囲網に穴らしい穴は無く、戦闘が起これば何処からでも追手達が駆け付けられるような配置であった。

 周囲の様子を見て何とか舌打ちを堪えて歩きだす2ndだったが、その足取りからは苛立ちが簡単に読み取れた。


 包囲を敷かれている事の圧迫感。

 手詰まり感の拭えない息苦しさ。

 隠し事をしているシャルロットに対する腹立たしさ。

 何より暑いのが大っ嫌いな2ndにとって、茹だる様なこの暑さが苛立ちを募らせる。


 それらが2ndの集中力を大きく乱し、普段なら絶対にしないミスを犯した。


「「ッ!!」」


 碌に確認もせず十字路に入ると、迷路の中を捜索していた追手の一人と鉢合わせしてしまう。


 お互いがお互いを視認した瞬間から、相手よりも早く2ndの体は脳を介さずに動き出していた。

 左手は素早く目の前にいる男の顔面を鷲掴み、右手は銃を手放してナイフを掴むと躊躇い無く相手の心臓に突き立てる。

 鉄すら切り裂く超振動の刃は周囲に血を撒き散らしながら易々と心臓へと到達し、噎せ返る様な濃い血の臭いに2ndの思考は冷静さを取り戻す。


 硬直する男からナイフを引き抜くと、2ndは断末魔を挙げる暇も与えずに無精ひげの生えた喉を切り裂いた。

 完全に命を絶たれて崩れ落ちる男の背後。少し離れた所で驚きで固まっているもう一人の追っ手を見つけ、空いている手が腰に下げている投擲斧へと延びる。

 もう一人の男が仲間の倒れる姿を呆然と眺めているのを余所に、腰の留め具から投擲斧を手早く外すと腕をしならせて投げつける。

 2ndの手を離れた斧は若干の弧を描いて追手の首元へと吸い込まれ、鮮血と共にその命を散らす。


「ギリギリセーフだ――ジャリ――っ!!」


 何とか騒ぎが起こる前に始末出来たと一息ついたのも束の間。

 今度は仕留めた男達の反対側―――2ndの背後に当たる方―――から聞こえた微かな音に反応して振り返るともう一人。

 追っ手側の人間が、武器をその手に立っていた。

 この時の2ndの脳は目まぐるしく働き、相手との距離や装備から状況打開の最善手を瞬時に導き出す。

 咄嗟に左手が投擲斧へ伸びかけたが、実際に掴み取る事は無かった。

 そして投擲斧では間に合わないと理解した時には右手はナイフを放り投げ、太腿に巻かれたホルスターからハンドガンを引き抜いていた。

 火器を構えた二人の視線は交差し、悠久にまで引き伸ばされた刹那の後に二つの銃声が重なった。


 男の放った弾は2ndのすぐ近くを通り過ぎ、2ndの弾は追っ手の額を撃ち抜いた。


 男が倒れ伏すのを見届ける事無く、2ndは声を掛けて来ようとしているシャルロットを手で制す。そして全神経を総動員させて周囲の音を聞く。

 一見するとシャルロットと2ndの呼吸音だけが聞こえる静寂が流れるが、2ndの耳は僅かな音を拾っていた。

 今度こそ盛大な舌打ちをすると、自分が切り殺した男の前に屈んで徐に男の装備を引っぺがす。


「おい、一体何を―――「少なくとも三人はこっちに向かってきてる」」


 シャルロットを見る事も無く死体からチェストリグや銃を奪い取ると、今度はそれらをシャルロットへ投げ渡す。

 状況を飲み込めていないシャルロットは何とか投げられた物を掴みとると驚いた表情を2ndへ向けるが、2ndは死体から破いた服の一部で返り血に染まった顔を拭いていて、何を考えているのかわからなかった。

 少なくとも、シャルロット自身には何の音も聞こえていなかったのだ。


「多分、もう直ぐ撃ち合いの乱戦になる。今の内に装備の確認をしておけ」


 取り敢えずその指示に従うシャルロットを引き連れ、2ndは走り出す。

 二人の間近に激戦の足音が、静かに迫っていた。


 それでは皆さま、今年もよろしくお願い申し上げます<(_ _)>

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