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番外編 実家の愛犬メグのお話

 小さい頃から動物が大好きだった私は、犬が飼いたくて何度も親に頼み込んでたが、当時社宅に住んでた為いつも却下されていた。


 高校に入る前に念願の一軒家にお引越し。

その約1年後、たまたま通りがかった近所の動物病院に「子犬差し上げます」の張り紙が!

多分ダメだっていうだろうな、とは思ったがもしかして、という期待を持ちつつ急いで家に帰ると父だけがいた。

これはダメかも…と思いながらも恐る恐る切り出す。

「動物病院で子犬がいるみたいなんだけど…」

すると父が、

「飼いたいのか?」

と聞いてきた。

私はすかさず「飼いたい!」

その言葉に父は意外にもアッサリ「いいぞ」

「とにかく一度見てこい。ともりんに任せるから、飼いたいと思ったら連れてきなさい。」

やったー!

言ってみるもんだ。

 早速病院まで飛んでいき、「表の張り紙見たんですがまだ子犬いますか?」と看護師さんに聞いてみた。

「いますよ。ただ先ほど見にこられた方がいて、考えますということだったので早く決めていただいたほうがいいかも。」

そうなんだ!危なかった。

私はもう飼う気満々だったが一応見せてもらうことにした。

連れてこられた子はまだ3ヶ月くらいでコリーと何か(忘れた)のミックスらしかった。

目が合った瞬間、その子は引きちぎれんばかりに尻尾を振り、私が履いていたスニーカーの紐をガジガジ。

それを見て看護師さんが「こんな懐いたの初めてですよ。」

今思えばセールストーク?だったかもしれないが、もう私は舞い上がり「飼います!親にも言ってあります!」と即決。

少しでも力を入れると潰れそうなので、そっと抱っこし、自転車の前かごに乗せて家へ連れて帰った。


 父に見せると「かわいいな。」と言い「とりあえず色々準備しないとな。」

私はホッと胸を撫で下ろす。

あとは…出かけてる母がなんていうか。最大の難関だ。


 子犬と遊んでると母が帰ってきた。

さあ、どんな反応かな?でも今回は父が味方についてるしきっと大丈夫。

母がドアを開ける。

私は子犬を母の目の前に突き出す。

すると…

「あら~」と言い抱っこした。

ん?予想外の反応。

心配して損した。なんともアッサリうちの子になりました。

 名前は母が「メグ」と命名。


 結局母が一番甘やかし可愛がり、メグも母に一番懐くという…

連れてきたのは私なんですけど~!

まあ私は高校卒業したら家を出たので仕方ないんですけどね。


 メグは本当に頭が良くて大人しい優しい子でした。

父と母が喧嘩して父が大声で怒鳴ると、まるでかばうようにメグは母にぴったりと寄り添ってたり、私が落ち込んでたりすると察知するのか「クーン」と言いながら側にいてくれたり…。

ただ…何故か夕飯を食べようとすると散歩に行きたがる。

ドアの前でずっとクンクン言ってるので結局夕飯途中に根負けしいつも連れて行った。(散歩は私の役目だったため)

これだけは未だにわからない行動である。


 私が県外に行ってからはよく電話で話は聞いていたが、母にとっては子供と一緒だったのだろう。

メグが病気になり10歳でなくなってから、母はしばらく鬱のような状態だった。

いわゆるペットロス症候群だ。

1年くらいおかしかっただろうか。

どうしたもんかと思ってたら、ある日「知り合いから犬をもらった」と電話がきた。

その子がメグとは正反対の子で、やんちゃらしく手を焼いていると言う。

ミニチュアダックスのサクラだ。(サクラの話もまた別の機会に書こうと思ってます。)

それが良かったのだろう。すっかり元に戻り今は元気に暮らしている。


 メグが我が家に来たのも、み~にゃが私の元に来たのも、サクラが母の元にやってきたのもきっと何かの縁なんだろう。

よく考えれば会うこと自体が奇跡だと思う。


 動物の虐待や、平気で捨てたりする人が後を絶たない。

それはとても悲しいことだ。

動物にも心があるのです。そして無償の愛をくれます。

どうか、飼うのなら最期まで看取ってあげてください。

そして今現在、動物を虐待されてる方がいたらどうかやめて下さい。

切なる願いです。


 マジメに語ってしまいました。すみません。

次からはまたみ~にゃのお話です!

よろしくお願いします。




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