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200文字小説集

間接キス!?(200文字小説)

作者: 日下部良介

 自転車の後ろで彼女は振り落とされないように、しがみついている。

 そして、ビートルズを口ずさんでいる。


 海岸に出ると堤防で自転車を止めた。

 海からの風が心地いい。

「バド、持ってきた?」

 僕はパーカーのポケットからバドワイザーを取り出した。

「さっすがー!」

 プルトップを開けて、彼女は一口飲んだ。

 そして、飲みかけの缶を僕に差し出した。

「間接キス」

 彼女がおどける。

 僕は残りを一気に飲み干した。

「今度は直接しようか…」





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― 新着の感想 ―
[一言] 読ませて頂きました。 良いシチュエーションですね。 いつかどこかで必ずパクりたいと思います(笑)
[良い点] なんか、バドワイザーに翻弄されているようです。 どうしますか? 急に中身が噴出したら。 二人してリスのホッペになってしまいますよ。 あっ、鼻が安全弁なんだ。
[一言] 拝読しました。 「関節キス」とは、新しいプレーですね。どこの「関節」にキスしたのかな?
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