入学式の日はいろんな意味で恐怖
今日中にもしかしたら何話か続けて書くかもしれません。あと誤字などがあったら遠慮なく!!
私立明華学園。この学校は小中高大一貫でありそこらへんの一般家庭からでは到底だしきれないであろうお金が必要である。
正直に言って入学式なんてただ校長などの祝辞などを聞くだけであってしんどいのである。そして多分だがそれが終わった後も悪夢は続くわけで…と思っていると
「幸せ君どうしたの?」
レイコである。この頃は俺のことを何故か幸せ君と言ってくる。最初は反論していたが諦めた。
「ああ別に何でもない」
と適当に返事をしておく。レイコはジッと俺を見ていたがまた手元の本を読み出した。
やっぱり入学式は長っかったし面白くもなかった。いや入学式に面白さを追求する方がおかしいか。今、俺は教室にいる。流石にいとこ同士を同じ組にいれるわけにはいかず、俺は2組レイコは5組であった。で、今は悪夢パート2が始まっている。それは俺の席を女子達が囲うようにしており俺に対して様々な方向から喋ってくるのだ。俺は聖徳太子じゃないんだから全部を聞けるか!!と言いたい所だが言えない。まあ高橋財閥の息子と美少年だから皆食いついてるんだけどな。
さっきから俺も適当な返事しかしていない。でも適当な返事をするだけで女子は黄色い声を発する。そして悪夢パート3。それは女子達が囲うようにいるため他の男子と話せない!!ヤバイこれはヤバイ他の男子は俺と顔を合わせた瞬間逸らしたり下に向けたりしていた。別にこの女子達を注意してもいいがそれで聞くわけないし女子は集団になればなるほど強い。そして怖い。しかも他のクラスからも来ているのでこの教室はかなりいっぱいいっぱいなのである。
やっと鐘がなり各教室または自分の席に戻り出した。やっと助かった。
後はいろいろと説明を受けて、今日は終わりである。
私、レイコは気づけば眠っていた。流石にあの長い入学式で寝るとは思っていなかったが、寝てしまったものはしょうがない。昨日、本に集中し過ぎて夜更かししてしまったためだろう。そんな長い入学式も終わり各教室に行く。
まずは友達作りからね。っと相手から挨拶に来てくれたわ。
「おはようございます。レイコ様今日からよろしくお願いします」と言ってきたので返事をしておく。その後も自分より先に挨拶をしにきたり話に来たりする人が多かったため楽であった。でも、話の内容が私より幸一郎の事の方が多かった。ちょっと辛い。
帰りの車の中で今日どうだったかと聞くと
「女子がとにかく多過ぎた。しかもそのせいで他の人と話せない。そんなお前はどうなんだ?」と聞いてきたので
「ええまあ相手から積極的に話してくれたわよ」と言うと幸一郎は面白く無いといった顔になった。まあ聞かれた事の大半はあなたのことなんですけどね!!
家に帰ると叔父様に色々と聞かれた。友達は出来たかや何かトラブルは無かったかなどなどかなりの質問攻めを食らった。幸一郎はどさくさに紛れて自分の部屋に戻りやがった。
幸一郎めぇー今日はまた布団に入ってやる!!