表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日のおはなし  作者: 溝口智子
金の糸 15
871/888

キラキラ☆スターダスト

キラキラ☆スターダスト

 私、相崎あかね、十六才!


 今日は高校二年生の始業式。


 そしてそして、なんと!


 大好きなカナタくんと同じクラスになっちゃったのだ!


 きゃー! どーしよぉ!


 しかもしかも、なんと!


 隣の席なんて、うれしすぎるぅ!


カナタ「おはよう、相崎さん」


アカネ「お、おはよう」


カナタ「小学校からずっと同じ学校だけど、一緒のクラスになるのは初めてだね」


アカネ「そ、そうだね」


カナタ「隣の席になれてうれしいな」


(それってそれって、カナタくんも私のこと……!?)


カナタ「相崎さんて優しいもんね」


アカネ「そ、そんなことないょ」


カナタ「小学六年生の時、野良猫を拾ってたでしょ」


アカネ「見てたの!?」


カナタ「うん。優しい子だなあ、って思ったんだ」


アカネ「カナタくん……」


(ううう、うれしいよぉ。カナタくんに優しいなんて言われたら、もっと好きになっちゃうょ……)


カナタ「だから、先生に見つかりそうになったら、起こしてくれるよね?」


アカネ「え?」


カナタ「じゃ、おやすみ」


 カナタくん、寝ちゃった……。


 もしかしてほめてくれたのは、寝るのをジャマされないように、クギをさしただけ……?


 ううん!


 カナタくんはそんなことしないよね!




 この時、私はまだカナタくんのことを、ちっとも分かってなかったんだって、後になって思い知ることになるのだった。



 つづく……かもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ