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今日のおはなし  作者: 溝口智子
金の糸 15
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ぐーぐるぐるぐる

ぐーぐるぐるぐる

 お腹が弱い。という話をしたい。やや汚い表現もあるから、お食事前、お食事中のご観覧はおすすめしない。


 さて。

 お腹が弱いのである。いつも軟便である。日に何度もトイレに行かねばならない。痛みなどはないから、それは良かったが、トイレのせいで水道代がかさむのが気がかりだ。まあ、便秘よりは幾数倍ましなのだろうが。


 この腹具合、空腹時にゆるくなる。胃がぐーと鳴れば腸がぐるぐるぐると鳴る。腹が減った、と思ったらトイレタイムだ。これ、なんか変じゃないか? と最近思う。

 腹一杯になって胃から腸へと内容物が押し出されていき、トイレタイムなら分かる。なぜ空腹時に? 考えても答えは出ない。重ねて言います。考えても答えは出ない。最後まで読んでいただいても、解決はありません、はい。


 げんきうんちくんならば一塊で出てきて一塊で流れていくのだろうが、私のしょんぼりうんちたんは千々に乱れているので、便器によっては一度は流れたと見せかけて、そっと戻ってくる。

 最近、あちこちに増えているツイスタータイプの流水の時がそうだ。よりによって職場がそのツイスタータイプで、必ず二度水を流さなければいけない。地球に優しくない。非エコだ。

 昔の便器はよかった。一気呵成に押し流す、あの勢いならばしょんぼりうんちたんも一網打尽だったのだ。ちなみにうちの便所は古いので旧式だ。毎日水道代の心配が半分ですんでよかったと思っている。


 空腹時の便意の理由をひとつ思い付いた。

 空腹で胃腸が働きだし、ということは腸が活発に働きだしたということで、その動きがしょんぼりうんちたんを排斥するのではなかろうか。

 げんきうんちくんならば多少の動きではびくともしないところ、しょんぼりうんちたんは少しの振動にも耐えられないのではないだろうか。

 そう思うとしょんぼりうんちたんがあわれに思われてきた。しょんぼりうんちたん、あな、かなし。

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