残りの中吉
残りの中吉
今年も残り百日を切った。早い。早すぎる。けれど今年の初めを振り返ってみると新年の抱負も思い出せない。思えば、記憶が曖昧になるほど遠くへ来たものだ。私の記憶力が悪すぎるだけかもしれないけれど。
とあるサイトで残り百日おみくじを引いた。中吉。微妙。占いの言葉の中で気になるのは商売だ。『いまが儲け時』。良い言葉だ。
自由業商売、運気の良い今こそ売り込みをかけなければならない。とは言えども、商品がないことには話にならない。商品を仕上げなきゃなあと思いつつも重い腰はなかなか上がらない。腰を軽くするためにダイエットを優先すべきだろうか? などとまた逃げよう逃げようとする虫がわく。サボリの虫だ。まずはこいつを叩きつぶさなければならない。なにせ願望は『あなた次第で叶う』と出ている。稼げるときに稼がないと浮沈が激しい自由業、いつ食いぶちに困るか分かったものではない。
とはいえ、残り百日を表す四字熟語は『起死回生」だそうだから、焦らずともなんとかなるだろう。
ほら。すでにサボリの虫がごそごそ這い出してきた。こいつを退治するためのヒントは残念ながらおみくじには書いていない。防虫香がわりに線香でもたいて仕事に取りかかることにしますかね。




