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今日のおはなし  作者: 溝口智子
金の糸 15
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おむすびころりん

おむすびころりん

 麻友は幼稚園に毎日お弁当を持っていきます。みんなは給食ですが、麻友だけはアレルギーがあるのでお弁当なのです。

 みんなが卵焼きやウインナーを美味しそうに食べていても、麻友はその隣でおむすびを食べるのでした。

「パパ、みんないろんなものを食べて、いいね」

 ある日、麻友はパパに言いました。

「麻友もいろんなものを食べたいなあ」

 麻友のお弁当は毎日、パパが作ってくれます。パパは黙ったまま困った顔で、麻友の頭をぽんと撫でました。麻友はため息をついて自分の部屋に戻っていきました。


 次の日。

「うわあ!」

 お弁当を開けた麻友は目をキラキラさせて叫びました。

「麻友とパパの顔だ!」

 お弁当箱の中には大きな丸いおむすびが二つ。髪の毛と眉毛と目と鼻と口が海苔でできていました。

 みんなが麻友のお弁当箱をのぞきこみます。

「いいな、麻友ちゃん。わたしもおむすびがいい」

「ぼくも!」

 麻友は嬉しくなって見せびらかしておむすびを頬張りました。

「おいしーい」

 みんな麻友を羨ましがるので、幼稚園には『おむすびの日』ができました。

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