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今日のおはなし  作者: 溝口智子
金の糸 15
546/888

ZZZ……

ZZZ……

 雪灯籠を見た帰り道、手を引いていた幼子の歩みが遅くなった。見下ろすと歩きながら目をつぶり、こっくりこっくりしている。思わず微笑が浮かぶ。二人歩いてきた足跡がてんてんと雪の上に残っている。大きな足跡が一歩行く間に、小さな足跡は二歩。幼子は大人の倍、歩いているのだと感心する。

 寒さで真っ赤なほっぺをちょんとつつき、幼子を起こさぬように、そっと抱き上げた。首筋にかかる寝息がやわらかい。

 帰りの雪道はとても暖かかった。

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