546/888
ZZZ……
ZZZ……
雪灯籠を見た帰り道、手を引いていた幼子の歩みが遅くなった。見下ろすと歩きながら目をつぶり、こっくりこっくりしている。思わず微笑が浮かぶ。二人歩いてきた足跡がてんてんと雪の上に残っている。大きな足跡が一歩行く間に、小さな足跡は二歩。幼子は大人の倍、歩いているのだと感心する。
寒さで真っ赤なほっぺをちょんとつつき、幼子を起こさぬように、そっと抱き上げた。首筋にかかる寝息がやわらかい。
帰りの雪道はとても暖かかった。
ZZZ……
雪灯籠を見た帰り道、手を引いていた幼子の歩みが遅くなった。見下ろすと歩きながら目をつぶり、こっくりこっくりしている。思わず微笑が浮かぶ。二人歩いてきた足跡がてんてんと雪の上に残っている。大きな足跡が一歩行く間に、小さな足跡は二歩。幼子は大人の倍、歩いているのだと感心する。
寒さで真っ赤なほっぺをちょんとつつき、幼子を起こさぬように、そっと抱き上げた。首筋にかかる寝息がやわらかい。
帰りの雪道はとても暖かかった。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。