アンフェア
アンフェア
『ずるい!』
『は?』
『ちゃんと顔が見える写真じゃないとフェアじゃない!』
『フェアって。あなたが勝手にあなたの顔写真アップしているだけでしょう。それで、なんで私があなたのために私の顔をさらさなきゃならないのですか?』
フェイスブックでいきなり友達申請してきた男が、モニタの向こうでがなりたてる。
『友達ならお互いに顔を知ってるものだろ!』
『友達じゃないですし』
『さっき、友達申請オーケーしたじゃないか!』
『あなたが申請した。私が承認した。その後すぐの発言が『顔見せてください』あまりにも失礼でしょう』
『だってフェアじゃない』
『フェアな人間関係をお望みなら、あなたが顔写真をはずせばいいでしょう』
『なんで僕がしなきゃならないの?』
『そもそもなんであなたは私に友達申請したのですか』
『彼女募集中だから』
『私は男ですが?』
『だましたな!』
『私は性別について語った覚えはありません。そもそもプロフィールで性別を明かしています。あなたは友達になりたい人のプロフィールさえ見ないのですか。ならばどこを見て友達になりたいと思ったのですか』
『顔写真を見て』
『私は顔写真をアップしていないのに?』
『もういい!』
以上が私が体験したフェイスブックでの面白体験である。このやりとりで失敗したな〜と思うことがある。
あまりに面白いキャラの彼。もう少し長くからかい続けたらもっと面白くなっただろうに。非常に残念だ。
ちなみに私の性別が男女どちらなのか?
それはご想像にお任せしたい。
 




