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今日のおはなし  作者: 溝口智子
金の糸 15
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オーメン

オーメン

 妹はホラー映画が大好きだ。和洋問わず、時代も問わず、サイコ系も痛い系もなんでもかんでもかんでもなんでも見る。中でもゾンビ映画が大好物だが、ゾンビものはゾンビものとして系統が確立されている気がするのでホラーに分類するのは違う気がする。

 我が家にはテレビは一台しかないので妹がホラーを見ていると必然的に家族も見せられることになる。おかげで私も結構な数のホラー映画を見ている。最近見せられたものの中では「ミスト」が面白かった。スティーブン・キングの原作らしい。面白いじゃないか、スティーブン。なかなかいいよ、スティーブン。と、私何さま? な感想を抱いた。


 いろいろ見た中で最高のホラー映画は「オーメン」だと思う。募っていくハラハラ感や明かされていく謎などの見どころはもちろんなのだが、何よりも映像が美しいのだ。1976年の製作なので服装や髪形が古いのだが、それが逆に味わい深い。

 最も美しいと思うシーンが、主人公の息子、ダミアンの五歳の誕生日パーティーの場面。明るい緑の芝生、レンガ造りの建物の窓が光り輝く。走り回る子供達、テーブルに並ぶ華やかなご馳走。これ以上は無いほどの幸せな場面。それが、ダミアンの乳母の死によって一瞬にして恐怖と混乱に転じる、その落差。死という影があるから光を美しく感じるのだ。まるで思い出が美化されるように、恐怖が日常を甘やかにする。

 ラストシーンも良いのだが、私はネタばれ厳禁派なので触れずにおく。未見の方には是非ご覧いただきたく思うので。


 私は今までホラー映画を見て恐いと思った事が無い。突然、なにかが飛び出してびくっとさせられることはあるが、夜中にトイレに行けなくなるようなことがない。残念なような気もするが、恐がらない分色々なホラーを見る事が出来るのだから、恐怖への感度が鈍いことは私にとっては良かったのだろう。と思っておくことにする。


 今一番、期待している新作は『貞子vs伽椰子』。あまりと言えばあんまりなタイトルだが、予告動画を見る限り恐がらせるつもりはあるらしい。来年六月公開予定だとか。

 2016年6月6日の公開だったらオーメン的で面白いな、と公開日がどうなるのかも期待しながら年を越したいと思う。

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