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キモッ
キモッ
千早は最近、「キモッ」というのが口癖になった。
洋子は娘の言葉の乱れをただすべく注意した。
「キモッなんて言わないの」
「だってキモいものはキモいもん」
第二次反抗期にはまだ早い。叱れば言うことを聞くかもしれない。しかし頭ごなしに叱ることを、洋子はよしとしない。
どうやって言い聞かせるか頭をひねった。ひねってひねってひねった。
「千早、今日のご飯はレバーの煮物よ」
「キモッ」
「そう、鶏のキモッ」
「……」
それ以来、千早はキモいと言うのをやめた。
キモッ
千早は最近、「キモッ」というのが口癖になった。
洋子は娘の言葉の乱れをただすべく注意した。
「キモッなんて言わないの」
「だってキモいものはキモいもん」
第二次反抗期にはまだ早い。叱れば言うことを聞くかもしれない。しかし頭ごなしに叱ることを、洋子はよしとしない。
どうやって言い聞かせるか頭をひねった。ひねってひねってひねった。
「千早、今日のご飯はレバーの煮物よ」
「キモッ」
「そう、鶏のキモッ」
「……」
それ以来、千早はキモいと言うのをやめた。
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