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『接種済:その腕に刻まれた印』 > ワクチン接種証明、それは「選別された者の証」だった。

作者:赤虎鉄馬



2031年春。
高校3年の朝比奈セナは、全国で義務化された「特定型ワクチン」を受けた。
接種者には副作用の兆候として、**左腕に数字の痣(アザ)**が浮かぶことがあると言われている。

セナの腕に現れたのは、**「07」**という数字。

だが彼女の周囲で、同じ数字を持つクラスメイトたちが──
一人ずつ“消えて”いく。

誰もそのことを話題にしない。
担任教師も、親でさえも「そんな人は初めからいなかった」と言い張る。

記録からも、顔写真からも、その人物の存在そのものが消えていく。

 

> 「あれ……高橋くん、って……いたよね? 数日前まで……」



> 「誰のこと? セナ、最近ちょっと寝不足じゃない?」



やがてセナは気づく。
この“ワクチン”が対象としていたのは、ウイルスではない。
それは、この世界の“異物”を選別するための儀式だったのだ──

 



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