誕生する化物
ここは……女しかいない世界……。
人も動物も皆女性であり、男性という概念すらない。
18歳の成人までを、生殖能力は無いが、使うことはできる両性(どちらの性器もある)で過ごし、誕生日を迎えたその日にアルマ(ちんの方)かンルマ(まんの方)を天へ願う。
すると、選んだ方だけが残り生殖能力を得るというちょっと不思議な世界。
ちなみに選ばずに2日経つとランダムで決まるぞ!
(とうとう高校性……やれるとこまでやろう……
R18指定をくらわないくらい……
……
……
……
だから……ちん○ん!!ま○こ!!S○X!!みたいな感じに…!)
決意に漲った顔をしている女……
名を、百合ノ鬼炎火。
今日から高校1年生である。
「ほのちゃん……そんな顔しないで……お姉ちゃん心配だよ……」
自分の妹を心配そうに声をかけるのが、
百合ノ鬼氷下。
今日から高校3年生になる。
そしてこの物語の始まりはここではない…
始まりは今から少し前……春休みのことである。
今日、誰も家にいないということで、炎火は1人、部屋で激しめの自慰行為をしている。
具体的な表現を避けて言うと、
スマホエッチな動画、仰向けと開脚、右手とそれ、左手ときゅうりと穴。
である。
この激しめの自慰行為が物語の始まり……いや、
ガチャッ……
「ほ~のちゃ~ん!一緒にあ~そぼ~!!」
この姉フラが……化物の始まりである……
「あっ……」
ドキッ!
氷下は驚き固まり、炎火は驚き固まる。
まぁつまり、
互いに直視ッ…!!
そして2人して互いの光景を目に焼き付けた頃、氷下が先に喋る。
「ご…ごめんね……だっ…大丈夫だからね…!
誰でもすることだってお姉ちゃんのお友だちは言ってたし……!ほのちゃんもそういうことに興味があるお年頃だしね……!
だっ…大丈夫だからね…!
大丈夫だから…!
ね…!」
どこが大丈夫なのかは全くわからないが、氷下はソッ…とドアを閉じて去る……。
その頃の炎火の頭の中はというと……
(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お姉ちゃんに見られた…こんな変態オ○ニーを…!
ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァァァ!!!
せめてきゅうりがなかったら…
ガン開きじゃなかったら…
両方じゃなかったら…!
ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァァァ!!!
ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァァァ!!!
ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァァァ!!!
ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァァァ!!!
ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァァァ!!!
よし、一旦イこう。
もういい、イッてから考えよう。
こういうときこそ賢者の知恵ってね!)
イッた後。
(ふぅーーーーーーー!!!
気持ちよかった~!
よーーーーーし!!
今日から私は変態になろう!
うん!
それが良い!
賢者の時間にこう思うんだからきっとこれが正解なんだね!
じゃあお姉ちゃんに会いに行こう!
言おう!吹っ切れたって!
言おう!S○X しようって!)
全裸でベトベトのきゅうりを持ったまま氷下の部屋に突撃する。
~氷下の部屋~
氷下は1人正座で目を閉じ、精神統一をしている……
(大丈夫だから…大丈夫だから…大丈夫だから…大丈夫だから…大丈夫だから…大丈夫だから…大丈夫だから…大丈夫だから…)
いや、自分に言い聞かせている。
そこへ化物が堂々とやってくる。
ガチャンッ!
ドアが勢いよく開く。
「お姉ちゃん私変態なんだよ!」
「大丈夫だからっ!!」
「私は変態なの!」
「大丈夫だから!!」
「私、お姉ちゃんとS○Xしたい!! 」
「だっ…大丈夫だからっ!!
おち…おちおちちち…落ち着いてっ!!」
「ずっとお姉ちゃんとS○X したかったの!」
「それはよくないことだとお姉ちゃんは思います!」
ここまで、大丈夫と一心不乱に言い続けてきた氷下だが、とうとう大丈夫ではなくなる。
「よくなくないよ!
確かに血の繋がった人同士で子供を作っちゃうと、遺伝子的にうんちゃらかんちゃらだって調べたら書いてあったけど!
私達未成年だから!
子供作れないから!!
ヤろうよS○X!! 」
「えっ……なら大丈夫なのかも……
いや!ダメ!!
私は!ほのちゃんとそういうことはできないよ!!」
「だからこそお姉ちゃんで童貞も処女も卒業したいの!!
そんなお姉ちゃんに貰って欲しいの!!」
「とりあえず…きゅうりは…きゅうりは置いて…!そして服を着て…!!
お姉ちゃんほのちゃんの…それ……みてられないから……」
氷下は炎火から目を逸らす。
炎火が持つベトベトのきゅうりもそうだが、氷下的には立派な棒がギンギンであることの方がきつらしい。
「私はお姉ちゃんとヤらなきゃ!
前に進めないの!!
他の女とヤれないの!!」
「できません!!」
「こっちを向いて否定して!!」
「できません!!」
「じゃあ私がお姉ちゃんの前に行く!」
「来ちゃダメ!」
「行く!」
「ダメ!」
「とりゃあ!!」
炎火は氷下におもいっきり抱き付く。
「抱き付くなら服を着てから抱き付いてぇ!」
「お姉ちゃんがヤってくれるまで離さないもんねー!!」
(うわぁ……!どうしよう…!どうしたら落ち着いてくれるかな……!こんなに興奮してるほのちゃんを……
あっ…!
そうだ…!
ちっちゃい頃はたしか…こんな感じで……)
氷下はさっきまで嫌がっていたのとは真逆に、炎火を自分の胸に抱き寄せる。
「んぶっ!!」
「よ~し…よ~し…大丈夫だよ~……落ち着いて~……ほのちゃ~ん……」
優しい声でゆっくり頭を撫でる。
さっきまでの化物っぷりをみていたら、大好きな姉の胸に顔を埋めるなんてもっと興奮しそうなものだが、意外にも落ち着いていく。
(ふふっ…!
こうすれば落ち着くのは三歳くらいの頃から変わってないんだ…!
可愛いっ…!)
この状況で、炎火に対し可愛いと思えるのもなかなかどうかしている。
「よしよし……
大丈夫だよ~大丈夫だからね~……
……
……
……
ふぅ……寝てくれた……!
今のうちにお片付けして、服も着せなきゃ。
わ~っ!お姉ちゃんの服までベトベトだよ~!
もう!ほのちゃんったら……」
そこから炎火は、変態という化物になり、今に繋がる。
「心配しないで!お姉ちゃん!
私は自分を隠さないよ!
ありのままでいく!!」
「だから心配なの!!
ほのちゃんのありのままは、他の人に変な目でみられちゃいそうで…いじめられたりしないかなって……!!」
「私がいじめられる?
ないない!
多分いじめっこも近寄らないよ!!」
炎火は、あの姉フラまで、変態であることを隠していただけはあって、そういう振る舞いをするということを深く理解している。
「でも!もしもがあるかもしれないから!!
いじめられたら直ぐに言ってね!!
絶対にお姉ちゃんがパンチしてやるんだから!!」
「私はお姉ちゃんにそんなことしてほしくないから言わな~い!」
「ほのちゃん…!」
妹の自分を気づかう発言に心をポカポカにする。
「だって、手○ンとか手○キして貰う時に、お姉ちゃんの手がゴツゴツだったら解釈不一致だもん!
優しい綺麗な手じゃないと!!」
「ふぇぇん…やっぱりそういうことなんだ……!」
誕生の日から2人は、こういう会話ばかりしている。
「じゃあ、パンチはしないから!!
ちゃんといじめられたら言ってね!!
一応チラチラ確認しに行くけど!!
ずっと見てられる訳じゃないから!!
絶対だよ!」
「はいはーい。わかったわかった!」
「ほんとにわかってる!?
いじめられたら危ないんだよ!!
裸の写真とかネットにあげられたり!上履き盗まれたり!痛いことされたりするんだよ!!」
「わかってるってぇ!」
「心の傷は一生治らないって言うから!
傷つけられる前に守らなきゃいけないの!
傷つきましたじゃ遅いんだよ!!
ほのちゃん!!」
「もう…わかったてぇ…
はぁ…お姉ちゃんそういうとこうざいぃ……。」
まさかそんなことを!?という発言が飛び出る。
「うぅッ…!!
ご…ごめんね…!!心配しすぎだよね…!
ほのちゃんももう高校生だもんね…!
ごめんね…!
うぅ…。」
氷下が悲しむ顔をみて炎火の顔が曇る。
「ご…ごめん……うざいは言いすぎた……。
取り消す……。」
顔を逸らしてちょっと恥ずかしそうに謝る。
「ほのちゃん…!
お姉ちゃんも心配しすぎたね!
ごめんね…!
これからはもっとほのちゃんのことを信じるね!!
謝ってくれてありがとう!!
お姉ちゃん嬉しくなっちゃった!!
はぁぁぁん!!ほのちゃん好き!!」
氷下は炎火へ抱き付く。
「んむっ…」
炎火は氷下の胸に包まれる。
「わかったから…離して…!
みんな見てるよ!!」
「あぁごめんね!つい嬉しくなっちゃって!!」
「なんでこんなことするのにヤらせてはくれないのかな……」
「それとこれとは違うでしょ!」
化物かと思いきや、心配性の姉をうざがるという普通の一面もある炎火……
もしかすると炎火は健全で、おかしいのは、氷下の方かもしれない。
化物誕生時や、今までのやりとり、普通は距離を置くだろうに、なんでもないような感じで炎火に接している。
いや、どちらかではなく、この姉妹どちらもおかしいのだ。
そして…絶対に騙されてはいけない……普通という化物の皮に……!
~1年6組の教室~
何だかんだで姉と分かれ、自分の教室へ着く。
そして、1人自分の席に座り考える。
炎火は一番左後ろの席だ。
(ふぅ…オ○ニーしたいなぁ……
緊張しすぎて耐えられないよ……
快楽に身を委ねたい……
あんな心配性のお姉ちゃんでも恋しいよぉ……
隣にいるとうざく感じるのにぃ……
離れるとS○X したくなっちゃうよぉ……
近くにいてもしたくなるけどぉ……
お姉ぇちゃぁん……)
炎火は大分前から考えていたことがある。
どこかしらであるであろう全体的な自己紹介の場、そこで自分が変態だということを伝えようと。
しかし、今まで変態であることを隠して生きてきため、今更人前でそんなことを言うのはとても怖いのである。
(ふぅん…お姉ちゃん……)
その頃の氷下はというと…
(我慢しないと……我慢しないと……我慢しないと……!
ほのちゃんだって高校生だもん!
いつまでもお姉ちゃんが心配してちゃダメなの!
けど……!
いや…!!我慢しないと……!
我慢…我慢……!)
会いに行きたい衝動を堪えてうずうずしていた。
炎火の方に戻る。
教室へかなり若い先生がやって来る。
(うわぁ…来たぁ……!
先生が来たよぉ……!
自己紹介来るかなぁ……
あぁぁぁぁ怖いよぉ……!
先生の顔が悪魔に見える……!
もう手が震えまくりだよぉ……!
お姉ちゃん…!助けてぇ…!!)
先生が来たことで炎火の心臓はとても速く動き、恐怖で体を震わせる。
今の炎火は化物の見る影もなく、まるで小動物だ。
「はじめまして皆さん!
今日から1年間あなた達の担任をする、学問愛です!
好きな物は勉強です!
気軽に愛先生と呼んでください!
今日は今から入学式があるので、式が終わったら皆さんのにも軽い自己紹介をやってもらいます!
長い式の最中になんて言おうか考えておいてくださいね!」
(はいぃ……もう大分前から考えてます……
お陰で心臓がはち切れそうで……
もうぅ…!ヤバいよぉ……とりあえずま○こに指いれとこう…
ちょっと落ち着くから……!)
そんなことを思い、震える手を、お腹側からバンツに入れて、指をそこに差し込む。
ズポッ…!
(うわぁ…!
これ伝説のバイブハンドじゃない…!?
ふぅ…!!ちょっとテンション上がるぅ…!!)
やはり化物は化物である。
ただの変態であれば、緊張したからといってこんなことはしない。
入学式の最中は特に何事もなく、あっという間に式が終わる。
そして自己紹介が始まる。
「じゃあ出席番号順で自己紹介を始めます!」
(あぁぁぁあ……………始まってしまった……!
処刑のカウントダウンが……
初経のカウントダウン…W
そんな場合じゃないからぁっ…!
みんな普通だよ!!
過去の私とおんなじような感じだよ!!
当たり前だよ!!
ま○こ乾きまくりだよ!!
流石に入学式の最中は触れなかったし!!
もう…!私に今できることは……!頑張って濡らすこと……!
現実逃避かもしれない……!
でも…!
こんな状況でも濡れるって考えたら……
ちょっとだけ勇気が湧いてくる気がするんだ……!
いいや!
現実逃避だよ!!
初日からま○こで教室オ○ニーだよ!!)
その頃氷下は。
(自己紹介かぁ…きっとほのちゃんも自己紹介タイムなんだろうなぁ……
大丈夫かな……
ありのままでいく!!
って意気込んでたけど……
大丈夫かな…!!
心配だよぉ……!
最初が一番不安で…一番大事だから……
きっとほのちゃんのことだしすごい緊張してるよぉ……
ダメだ…
我慢しないと……!
我慢しないと……!
我慢しないと……!
……
……
……
我慢できないよっ!!
最初だけだから!!
最初が一番大事だから!!)
氷下は動く。
「はい!
百合ノ鬼氷下です!
好きなもの!好きなことは!言わないと決めています!!
では!
ちょっとトイ……(嘘は良くないっ…!)
よ……用事があるので失礼します……!
割り込んでしまってごめんなさい!!」
他の人の自己紹介割って入り自己紹介を済ませ、颯爽と教室を出る。
(廊下は走っちゃダメ…廊下は走っちゃダメ…
でも早歩きなら大丈夫…!
大丈夫だから…!!
早く1年6組に…!!)
しっかり炎火のクラスは確認している氷下である。
そして炎火の方は自分の番がいよいよというところまで自己紹介が進んでいる……
(あと2人だよぉ……!
濡れはしたけど…全然絶頂できるほどではないよぉ……
現実逃避もここまでだよぉ…!!
うわぁ…
あと1人だぁ……!!
うわぁ……!
うわぁ……!
うわぁ……!
来たぁ……!)
炎火はとりあえずパンツからベトベトの手を出して、勢いよく立ち上がる……
まぁ、さっきまで性器を弄っていたわけで、大きくなったそれは、当たり前にスカートを浮かせている。
しかも、炎火のそれはかなり立派で、さらに、さっきまでお腹側からパンツの中に手を入れていたとういことであるからして……
炎火のそれは立派……パンツに腕をいれていた……つまりパンツに空洞ができていた……つまり……その空洞は……その空洞には……いるッ……!やつがいるッ……!!
それはパンツを飛び出し、上へ突き抜ける形になっている。
浮くということの次元が違う。
もっこりではなくズキューンッ!!ッだ!!
さらにズキューンッレベルであるからして!
スカートの下から、濡れたパンツがチラチラ見える人もいるッ!!
そんなとんでもないスカートの浮きを見たクラス中がざわざわするが、炎火本人は全くもって気にしていない。
というか、気づいていない。
(もう行くしかない!!
やるしかない!!
ありがとう世界……エロをたくさん生んでくれて……!
ありがとう……!
私はあなたのエロを恥ずかしがらない……!
堂々と言うよ…!
誇りを持って言うよ……!!)
「百合ノ鬼炎火です…!
私は変態でありますッ!!
どうぞ皆さんッ!よろしくお願いいたしますッ!!」
心臓が、速すぎてもはや動いていないかと思えるほどに鼓動する。
「ほのちゃん!!」
そして氷下が到着する。
「お姉ちゃんっ…!!」
炎火は氷下の姿をみて、すぐさま駆け寄り抱き付く。
「先生!ちょっと妹と話してきます!」
「ど…どうぞ……!」
先生は状況に困惑しつつ許可をする。
そして2人は廊下に出て、目を見つめ合い熱く小さめの声で話す。
「お姉ちゃん来てくれてありがとぉぉぉぉ…!!!」
「聞こえたよ…!ほのちゃんの声…!!
よく頑張ったねぇ…!
遅くなっちゃってごめんねぇ…!!」
「そう……!私言えたよ…!
言えたんだよ…!!
見てよこの手…めっちゃ震えてるよ…!
やったんだよ…私!!」
そう言って、今で性器に入れていた震えるベトベトの手を見せる。
「なんでそんなに手ベトベトなの…!」
「緊張から現実逃避するためにオ○ニーしてたから…!
お姉ちゃんにも手○ンしてあげるよ…!
今の私はバイブハンドの使い手だよっ…!」
「お姉ちゃんは遠慮しとく…!
ほらこれで拭いて…!」
氷下はハンカチを渡す。
「ありがとう…!
ちょっとお姉ちゃん横向いて…!」
氷下は特になにも躊躇わず横を向いて聞く。
「どうしたの…!」
「いや、抱き付いた時にマ○汁付けちゃったから拭いてる…!」
最低な良心である。
「あ…ありがとうね…!!」
「よし…!臭いはどうにもならないけど…!
とりあえず乾いたと思う…!」
「大丈夫…!
お姉ちゃんは3年生だから…!
もうお友達はいるから…!
お姉ちゃんの心配はしないで…!
それよりもほのちゃんはもう大丈夫…?」
「うん…!
お姉ちゃんの胸に抱かれたらすぐ落ち着いたよ…!」
「良かった…!
じゃあお姉ちゃんは教室に戻るね…!
すごい勢いで教室出てきちゃったから…!
早く戻らなくちゃ…!」
「うん…!
ありがとね…!
帰ったらフ○ラしてあげる…!」
「遠慮しとくね…!」
「じゃあク○ニするよ…!」
「遠慮しとくね…!!
じゃあバイバ~イ……!」
「バイバ~イ…!」
(よし!
お姉ちゃんパワーを補充した私は無敵!!
堂々と教室にはいるもんね!)
氷下は気づかなかったが、いまだにスカートは浮いている……
ガラガラガラ…
「失礼しました!
お姉ちゃんパワーを補充してました!!」
がしかし、全く気づかず元気に席へ戻る。
「お…おかえりぃ……今プリント配ってるからねぇ…」
先生もちょっと引き気味ではあるが反応してくれる。
(かっこいい…!
是非お友達になりたい…!)
そして…化物に憧れる変態もいる。
炎火は席に着いてふぅ…と一息つく。
(ふぅ…無事に終わったぁ…!
人生も終わったぁ…!
へへっ!
いやぁでも意外とへでもないなぁ!
全然平気じゃん!!
……
……
……
……あっ!?)
炎火は気づく。
(私、勃○してるじゃん…!!
しかもパンツからはみ出る程に…!
全然気づかなかった…!
……
……
……
まぁ良いか!)
気づいてもこの程度である。
もう過去の炎火とは違う。
たかがスカートを浮かせたぐらいで動じない。
炎火は成ったのだ……
正真正銘……化物に…!!
一方その頃氷下は…
(走るのはダメだけど、スキップなら良いよね!!)
るんるん♪で教室に戻っていた。
おまけ
「性知識に乏しい氷下」
これは誕生の日の話。
氷下の胸で眠った炎火は自分のベッドで目を覚ます。
「あれ……?
いつ寝たんだっけ……?
……
……
……」
いつの間にか眠っていて記憶が曖昧のようだが……
「あぁ!私!変態でいることにしたんだ!」
一番嫌なところを真っ先に思い出す。
「よし!」
目覚めて早々元気よく部屋を飛び出し、氷下の部屋へ突撃する。
ガチャンッ!!
「お姉ちゃん!
私は変態だよ!!」
「おはようほのちゃん!」
氷下は何の意にも返さず平気そうな顔で挨拶をする。
「おはよう……?
お姉ちゃん…私変態なんだけど……?」
「うん!
お姉ちゃんはほのちゃんが変態でも大好きだよ!」
氷下は、屈託もなければ、他意もなく、ただひたすらに愛を感じる満面の笑みでそう答える。
これは炎火が寝ている間、真剣に、真剣に、真剣に、考えて、考えて、考えた結果の笑みである。
「お姉ちゃん好き!」
炎火はパァーッとした笑顔で、氷下におもいっきり抱き付く。
氷下はよしよしと頭を撫でる。
「お姉ちゃん!
S○Xしようよ!」
「しないよ~!」
「えぇ……じゃあフ○ラさせてよ!!
あ!ク○ニでも良いよ!!」
「ん……なにそれ…?」
「えぇ!!
お姉ちゃん知らないの!?
フ○ラとク○ニなのに!?
オ○ニーの次に覚えるようなことなのに!?
ちょっと待ってて携帯持ってくる!!」
「いやいいよ!!
お姉ちゃん知らなくても!!」
「いや知らなきゃダメだよ!
……
……
……
いや!ダメじゃないよ!!」
いきなり自分を否定しだす。
「どうしたの!ほのちゃん!!」
「いや!お姉ちゃんに動画を見せることは邪道だって思ったの!
だってお姉ちゃん!エッチな動画見たことないでしょ!!」
「うん…!」
「貴重なのさ……
圧倒的童貞……!
圧倒的処女……!
調教のしがいがあるってもんだよ!!
私が教えてあげる!!
体で!!」
「お姉ちゃん遠慮しとくね!」
「なんでぇぇぇぇぇ!!」
こうして氷下は、日に日に下ネタの単語だけを覚えていき、意味は分からないが、軽くあしらえるくらいには成長した。