表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/54

か・か・か・2

地震とは、突然来るものだ

私は、それに気が付いたのは、有線が、がなり声を立て

いつもの、落ち着きのない

揺れた声を、発声しているのを、聞いたときだった

いつ、聞いても、聞くに耐えない

まるで、ゴキブリの鳴き声のように、良く分からない

聞いたこともないが

キイキイとでも言うのでは無かろうか

私は、警告音のような、警報を、聞きながら

二階から一階へと降りる

みな、風呂や、もう寝てしまったのだろう

台所に明かりはなく

私は、電気をつける前には、暗い中

赤い光が、ロボットか何かのように

ポツンと一つ

有線の場所を、通電を、示している

私は、その音を、固唾を飲んで

一人、明かりの付いた、台所の板の上で、聞いている

「ただいま、地震速報が、入りました

予測では、震度七以上

みなさま、落ち着いて避難をお願いします

繰り返します

大地震の可能性あり

避難地域は、海岸線

及び

多沢地区 不知気地区 妙蓮華寺地区のみなさまは、速やかに、避難

及び、地域で、声をかけ合い

指定された、避難地域へと、避難ください

消防隊員の方は、自らの指定された

家に行き、避難の誘導を、行い

速やかな、自身の避難もお願いいたします

繰り返します」

けたたましい

サイレン音

と共に

私は、一人、家族へと、向かった

其れは、いきなり、地面が、揺れる感覚

家が、軋む

私は、何とか、二階に上がり

父親を、起こすと

懐中電灯を、もって、その手には、リュックが握られていた

私は、下に降りて、叔母さんを、大丈夫だと言うのを

否定して、荷物をまとめさせると

母親を捜した

しかし、どう言うわけか、その姿がない

お風呂

トイレ

何処に行ったのか

私は、混迷を、極めたが

「佐鳥 お前は、先に逃げろ

俺は、お母さんが、何処にいるか

探すから」

その声も、新しい揺れにより

意識が揺らぐ

「ほら、佐鳥ちゃんはやく」

私は、老婆に、そう言われ

仕方なく、後に続く

持って行く物に貴重品などはなく

水と、タオル

そして少量のチョコレートが、入っている

老婆は何を持っているかは知らないが

私は、黒い海を眺めたが

変化は、分からない

一人、玄関から出ると

背後で、扉が閉まり

「行くよ」とおばあちゃんは言う

ここから、歩いて、30分もすれば、避難地域だ

以前のこともあり

さらに高い場所への避難地区が、指定されている

私の場合は、小高い丘にある

神社の境内

と言うか、小さな二階建ての村の公民館のような

場所となる

海より海抜百メートルは高い

私は、せかすように、おばあちゃんと歩く

振り返る海は、暗い

しかし、その黒と空の色は、境目があり

そして、其れが近づいてきている気はしない

揺れは、時折、画面がバグったように、揺れ

セーブデーターを壊すような、勢いである

私は、神社の山にかかる石段を、遠くの方で見ると

人影が、わらわらと、歩いている

私は、競るように、家の事を、考えていた

大丈夫であろうか

人影は、バラバラと増えている


私の名前は、匙真 佐鳥 どうも、よく分からない文字の文様に、思えるが、記号などは、その程度にとどめておく方が吉と言うものでは無かろうかと私は、提言しておく

私が、今ここで、説明していることに置いて

つまり、其れは、第三者視点から言って

全く異なる方向性へと、移動しているという事を

提言しておかなければならないと言う事だろうと

思っていただきたいが

つまり、私が、なぜ、車に乗っていたのか

その程度の所までの、あらすじを、ばばばと

指し示して仕舞いたい

提言なだけに


地震の直後、私は、揺れ動く廊下の中で、世界の終わりを予期するような、恐怖に駆られていた

その時、私の実感は、二つに分岐した

行動した私と

行動すべからざ無かった私

私という存在は

私であるが

しかし、私の起こす行動は、どの程度の物であろうとも

この世界から逃れることは出来ない

もし、逃れるすべが有るとすれば

其れは、人間を、止めなければならないだろう

たとえ、核爆弾を落として、地球を滅亡の、ズンドコ

に、陥れたとしても、世界は、変わらない

其れによって、全く別の法則が生まれることもなければ

其れは、収拾が、同じように

水が、上から落ちるように、その程度の異差ではない

水は、黄金には、変わらないのだ

たとえ、海水から、金を、取り出したところで、其れは、本件とは、全く関係がない

つまらない、濁しだと考えていただいても全く持ってどうしようもなく、問題など存在しようもない

つまりは、行動によって、変わる物はな

しかし、変わる世界では、変わって仕舞うと、言う話

で、私は、その現実と、非現実とに、二つに分かれてしまった

私の意識は、そこには、存在するが

其れとは別に、私という存在と、剥離した、世界

其れを、世界と私の認識で、表現して良いのか、全く持って疑問であるが

しかし、其れは、文字で世界が構成されているがごとく

無機物で、生物全てが、同じ原子をよういて行っているが、如く

其れは、妄想空想が、肉を、もって、動き回るような

そんな、仮想と物理のあいのこのような

一種

異質な、存在が、ぱっくり

靴底が、摩擦で、剥がれるように

糊が、剥がれるほどのストレスを、与えられたように

私は、いつの間にか、車に乗っていた

其れは、存在し得ない世界

故に、仮想現実と言える


そこに、空を飛ぶ怪獣がいたらおもしろい

そんな思想を思った瞬間

其れを望めば、その存在は、現実となり、そこに存在する

其れは、非現実的、思考実験に、思えるが

しかし、事実

私という存在は、記憶が飛んだように、車に乗っていた

私は、その存在を、残念ながら望んでいないし

何が起こったのかも、待ったくは、不明だ

あの地震の後、私は、あまりの恐怖に、廊下でぶっ倒れて、夢でも見ているのいるだろうかと、ふと思想したが、しかし、足下で、揺れる

脊髄を、揺らす

その体全体を、ゴルゴルと、振動させる

エンジンの感覚は、つねっても見たが

どうも、現実に思えて仕方がない

運転席のハンドルの奥の

メーターは、サイケデリックな、蛍光色に、彩られ

その光景を、発色発光点灯している

まったく、こんな物、運転中に、下から、光られたら

たまったものではない

きっと、色彩が、普通の人間と認識できる

幅が、違うのだろう

私は、昆虫の視野に写る

世界を、考えながら

光の反射を、思考する

しかし、地震と対するエンジン音は

振動は、ブルブルと、底から

地獄の声のように、其れは、振動を、続けている

助手席の反対側、すなわち

運転席は、空席であり

座席の背もたれには、クッションのような物が、引かれている

後ろには、私服と言うにふさわしい

なんなら、部屋着とも言えるような、さして取り柄のない

故に、その人間性を物語られて仕舞うような

人間が数人

一人は、主婦だろうか、さえない顔をしており

一人は、髭面に、まん丸の目

どうも、サラリーマンではないだろう

ほかには、顔色の悪い

今度は、なんとも、サラリーマンのような

現実よりも、法律を、遵守しそうな、人間性を、失ったような顔の男

あと、場違いな、少女かと思ったが

服装は、実に、子供子供と見間違えるようなものだが

しかし、その顔は、老婆と言って差し支えなく

その違和感から、一瞬、その差を、人形ではないかと、考えることで、埋めようとするも

口から見える

棒付きキャンディーの白い棒が、唇から動くのを、見て

其れが、機会仕掛けではないのであれば、人間の八十を、越えたような、生体であるように、思われた

私は、ここにいる

記憶がない

故に、夢なのか

それとも、死んでいる可能性を、ここで提言できるかも知れないが

しかし、どうも、この感じは、夢のような気もしないではない

つねると、夢で、痛みを、忘れる効果があるのだとすれば、

この俗説は、無効であるが

しかし、どうも、夢のような気がして成らない

私は、そんな思想の元

声をかけた

「あなた方、何者ですか」

皆、子供に対する

大人の対応と言うか

無視を決め込む

私は、その態度で、この場の雰囲気の概要を

多少なりとも、掴んでしまった気がしていた


車の型という物を、私は、車に例に漏れず

興味を示していないが故に

分かりかねるが

しかし、其れは所謂

バンと、呼ばれる物のように、思えるが

その内装からして、その詳細は、分からない

運転席の凝りようと

背後の座席の向かい合わせに、座る雑多な

何もない物は、天地の差を、感じさせる

もしかすると、何処かのボタンを押せば

後ろと前で、切り離されるんじゃないかと、疑いたくもなる

私は、一人、前を見ると、車庫のシャッターが目に入る

それ以外には、何もない

なぜ、私が、うちの前に、いるのかも、疑問であったが

しばらくすると、運転手らしき

ジャケットに、とっきんとっきんの金髪を逆立てた

ハリネズミヘアーの

体つきの細い

三角サングラスを、かけた

世紀末の男が、乗り込んできた

ここは、怒りのデスロードだろうか

くわしくは知らないが

私は、もう一度、同じ事を、聞こうとしたが

荒々しく、ギヤとサイドブレーキを、戻すと

其れは、さも当然のように

氷が溶けるように、出発した

バックから、ドライブに、ギヤを、変更すると

さして、大して、良くも無い道を、このような

高そうな車を、男は、気にもしていないのか、走り始める

左右の草木が、車に当たるが、その内装とは、思えず

男は、車を、走らせている

以外に、良く分からない神経を、持っているのかも知れない

こういう物は、以外と、神経質であり

車も、土足厳禁なんて言うのは、聞く話であるが

それとも、何か、私は、見落としているのだろうか

多額の金を積まれているとか

自分の車ではないとか

私は、その疑問を沸々と、わきただしたが

背後を振り返ろうとすると

声をかけられた

「シートベルト」

そこで私は、その意味を理解するまでに、数秒を要旨

もう一度、考えて、シートベルトを、肩から引っ張ってきて、装着した

そして、もう一度、背後を振り返る

奴らには、何か、疑問は、無いものなのだろうか

それとも、納得して、この車に乗っているというのだろうか

私は、それに対しての、回答を、得ようと、振り返ったが

その表情から、私は、何かを読みとることは出来ない

なぜなら、先ほどとさして変わりがないからだ

「あの、すいません」

私は、仕方なく運転手に事の内容を、聞いてみようと考えると

運転手は

声を大きく

「音を鳴がして良いか」と、背後に聞くが、誰も返答をせず

その手は、ラックに、延び

ボタンを、数個押すと

ボリュームを上げた

スピーカーが、至る所に設置されているのか

一瞬にして、大ボリュームの音波が、車内に、反響する

其れは、技巧を凝らした

楽器記述と、相反するように、それらを全て塗りつぶし

意見を言うような

ロック

所謂

ヘビーメタル

と言うものなのかも知れないが

私は、さして、くわしくはない

「あのー」

私は、声を、もう一度あげた

にらまれるか、殴られるか

と思ったが

無視された

もう一度、声をあらげる

「っな、なんだ」

聞き取りずらそうに、そう言うので、丸いつまみを、握ると、音を下げた

明らかに、不快そうな、顔を、こちらに向ける男

しかし、ハンドルは相変わらず、握られている

目が横について居るのだろうか

私は、意を決するように、男に事の真実を、聞いてみる事した

何を持って真実かは知らないが

現状確認は、重要である

傾いた場所で、土台は、作りにくい

「ここは、何なんですか

私は、どうして、ここにいるんですか

と言うか、あなたは何なんですか」

私は、事の他

思いを、ぶちまけたが

しかし、相手は、さしてそんな事を、気にも止めていないようで

道路を、曲がると、砂利道から、舗装された

黒いアスファルトに、タイヤが乗っかる

「で、聞きたいのは、それだけか」

私は、それだけだ、と言いたげにしたが

しかし、恐ろしいまでの早さに

つい、そのスピードに、耐えるように、窓の上に付いている握りを、握って、耐えていた

「簡単な話だよ、お嬢ちゃん

君は、これれから、殺し愛を、してもらうんだ、分かるかいお嬢ちゃん」

男は、何が楽しいのか、一人高笑いをする

頭が、本当に、おかしいいのではないだろうか

私は、その光景を、傍目に、横を向いている

後ろに、振り返ると、目をそらすように、どんよりとした空気が、何にもない

椅子ぐらいのその座敷空間に、漂っている

「嘘でしょ、ドッキリでしょ」

私は、そう言ってみるが、前を見て運転している

男の口角が、悪魔のように、うっすらと、唇をあげて

引き上がるくらいだった

なんちゅう悪夢だ

私は、地震が、夢だったんじゃないか、そんな事を

その時から、空想に、分かれていたんじゃないかと、そう思案したが

思案という物は、大抵のがれられないと気にする物だ

予定調和これが、計画的だとは言わないが

予測は少なくとも付いている

発展はしなさそうであるが

其れは、まだ分からない

占い師でさえも

分からない

私は、もちろん占い師ではないからだが

しかし、それにしても、おなかが空いた

今何時だろうか

私は、蛍光灯に、彩られた

電飾関連の中で、時刻を、時計を、電光時計を、

探すと、小さな、四角い箱のような場所に

小さく、八時を示している

つまりは、20時ジャスト

私は、夕御飯を食べた時間と、合わせるように、地続きだと仮定して

その行動を、考える

あの後何があった

私の思案の中に、さしたる、現実と現実を

つなぎ合わせるはずのみっしんぐりんぐの存在が

あやふやに、溶け始める

真夏のチョコレートのように

確か、夕食を食べた後

私は、一人

いや、そう言えば、地震があったはずだ

ぐらぐらと揺れる思想は、運転のせいではないだろう

車が良いのか運転がうまいのか

車は、滑るように、走り

その氷を、テーブルに、滑らすような、摩擦のなさが、機械の性能を、言い表しており

其れを、運転する人間も、其れを、熟知しているのだろう

到底、一般人が真似できない

マジックのように、其れは、魔法じみて見える

ただ、今現時点に置いて、車のせいに出来ない私が出した結論は、どうしようもなく、揺れていた

心棒が、腐食しているに違いない

心の涙の塩分濃度は、死海よりも高く

あの世まで、体を浮き上がらせて仕舞うに違いない

私は、思案の末

これを、非現実的 夢 だと、解釈して、

傍観を、決め込もうとすればする程に、どう言うわけか

背後の人間

そして、運転している

ヤンキーかとんがった奴か

どちらにしても、隣の男の存在しろ

非常に、色濃く

現実だとしても、さして疑わない程に

リアリティーが、満載である

夢を、夢だと認識する方法

たとえば、死んでしまうというのはどうだろう

死んだからと言って、目が覚めるという保証はないが

少なくとも、場面が変わる可能性はある

ただ、夢を見ないと言う現象があるのも事実であり

その差は、一体何なのかは、非常に気になるところである

レム睡眠 ノンレム睡眠

深い眠りと浅い眠り

果たして、我々は、何処に潜っているというのだろうか

それこそ、深海に潜れば、明かりがどんどんと土なくなるのを考えれば

其れは、水面の揺らぎを見ているようなものか

しかし、だとすれば、なぜ深さがあるのか

何を行おうとしているのか

宝を取るために、深くサルベージするが故に

その疲れで、夢を見ないのか

夢を見るから

夢を見ないと言うことが、無いのだろうか

夢を見る薬が合れば、人は一生・・

それとも、自分の発想の限界を他に見るが故に

現実に、しがみつくのだろうか

私は、どちらにしても、この現状が何なのか、分からないし

第一、これは、夢は夢でも、間違いなく

悪夢の方だと、どうしようもなく、納得しかけている

私は、助手席で、頭を、ひねっている

悩ませている

今ここから飛び降りようと言う考えはない

しかし、だからと言って、これが現実だという保証を、私は、未だに得られずにいる

其れを得た所で

果たして、それに、希望を持てるなんて言う物は、まったく持って、私にはないように、見えるが

果たして、どう言うものだろうか

私は一人、助手席に座りながら

見なれた県道を、車が、恐ろしい、粘りけ所か

逆に、水の中のように、すいすいと、エンジンが、タイヤを、転がしている

これは、現実か、非現実か、私は、夢うつつになりそうな、思考を、何とか起こしだして

眠らずに、前方を、見ることに集中した

いつもなら、きっと眠っている時間帯だろう

しかし、今は、私は、何かを間違えれば、何かを失いような

何か、途轍もないことの前に、立っているような気がする

受験生は、こんなつまらない感じなのでは無かろうか

私は、一人、いや、多人数はいるが

その価値観は、あまりにも遠く

かけ離れているような気がして成らない

私は、そう感じながらも

このままずるずると、現状を、肯定しても、さらに悪いか

想定通りの悪さに、落ち着くような気がして

いよいよ、勇気を振り絞って、相手に、事を、聞いてみることにする

「少々、おたずねしますが、みなさんは、どうして、ここにいるんですか」

私が、後ろを、振り返ろうとしたとき

前方から

トラックが衝突したような、衝撃音がする

其れが、違法電圧のようなスピーカーから聞こえてきたと認識したとき

魔改造されたような

本来、こんな小スペースの車に、搭載するようなものではない物なのであろう、スピーカーを、想像する

鼓膜が、いや、心臓が、鷲掴みされたように、

バクバクしている

何という爆音だろうか、一歩間違えば

心臓発作以前に、訴えられてもおかしくはない

しかし、何処から取り出したのか

ドライバーは、マイクを、片手に、何かを言っている

「レディー&ジェントルメン

皆様方

今夜は、バトルロワイアルに、お越しいただき、ありがとうございます

皆様方に、置かれましては、今夜、一人になるまで、

名前の通り、殺し愛をしていただきたく存じます」

私は、さっき聞いたような話を、もう一度、聞いている

「付きましては、皆様方に、出題したい

お題に、置きまして、次のパーキングエリアに、降りるまでに一人お選びいただき

お降り願います

其れでは、しばらくの間・・・」

私は、前方に、白い明かりを見た

其れは、坂道に、前方に、夜中

対向車を、見るような感覚

暗闇が、一瞬で、真っ白に、塗り固められ

全ての方向を、見失う

私は、その感覚を、車の助手席で、眺めている

「あれ、危ないんじゃないか」

私は、こんな近くに、パーキングエリアみたいな

都会の高速のような物が、無い事を、考えながら

そんな事を、思った

しかし、マイクを持った男が

「っあ」という瞬間まで

時間は、止まったように、駒送りのように

私は、衝突と

前の記憶が、ごっちゃになり

一人、ぶつぶつと、考え事をしていた

やっぱり、やはり、夢だった

そうは思っても、急な痛みとは、認知しにくい物である



目を覚ますと、同じような、車の中に、居たが

運転している人間と

私の体の中にある痛みと

包帯の跡は、先程、何があったかを、ありありと、現実の物として、提示していることだろう

私は、一人、先程と同じように、助手席に

座り

シートベルトをしたまま

背後を振り返ると

同じように、包帯を巻いたりしている

人間が、座席に座っている

先程のあの三角サングラスの言うことが本当で有れば

ここで治療する意味を、私は、さほども分からないが

そう言うものと言われれてしまえば

そう言うものなのかも知れなかった

「あの」

私は、軽く刈い

すっきりとした頭

そして、スーツに、座ってなお分かる

長身と、そして、その太いからだが

引き締まっていようとも、鍛えていることが、分かる

其れは、姿勢を見れば、一発であろう

「あの、すいません、これは、現実でしょうか」

それは、当たり障り無く

相手を、不快にさせない

動作で、私に、笑いかけるが

その細い目が、何か、常人成らざる雰囲気を、醸し出していた

「はい、先程は、まことに、申し訳有りませんでした

ただいまより、殺し愛の方を、始めさせていただきますので

よろしくお願いします」

まったくよろしくない事を、男は言う

丁寧な運転であるが

どうも、先程の破天荒な、男の方が、幾分車に、感情という物が、運転に、それ以上の物があったような気もする

私は、ぼけーと、助手席に、乗りながら考える

先程の事故があったとして

その時に、私は、とっさに車のドアでも開けて

逃げれば、逃げられたのではないだろうか

そんな、空想じみた考えが浮かぶが

しかし、こっそり、今現時点で、車のドアを

さわってみるが、最初からロックを解除する引っかかりがないように

それは、むなしく、かすかすと、ノブが、開いたり開いたりした

「皆様方に、もう一度、ご説明させていただきます

次のパーキングエリアに付くまでに、一人

死んでいただく方を、決めていただきます

以上です

何か、ご質問がある方は」

私は、ずっこけそうになりながら

男に、聞いてみる

「時間は、どのくらいなんですか」

男は、腕に付いた時計を見て

「おおよそ、一時間と言うところですかね」

と言って、笑う

物騒きわまりない笑顔だ

「もう一つ良いですか」

私は、聞く

「これは、何の意味があるんですか

私は、いつから、ここにいるんですか」

私の声に対して、男ではなく、背後の老婆が、口を開いた

「質問の多いお嬢ちゃんだね

私達は、もう死んだも同然なんだよ

今更何をうろたえる事があるというのかい」

なぜ、うろたえないのかは、分からないが

しかし、少なくとも、この老婆には、それなりの理由があるらしい」

私は、ようやく口を開いた一人の人物に、話しを、聞いてみる事にした

自分だけしゃべって、私の問いに答えないなんて事はない事を願いたい

「あなたは、どうして」

私の問いは、やはり同じ声によって遮られる

「うるさいよ、何度同じ事を、言わせるんだい

諦めな」

だから、何を諦めろと言うのかが、私には、実に不可解なものとして、老婆と私の間に流れるが

しかし、実際問題、私が知らない事を、この老婆が知っているのだろうか

知っているような口振りであるが

そうだとしたら、なぜ私は知らないのだろう

そう言えば、周りは皆大人であり、私だけが一人

子供、いや、中学生なのだろうか

私は、疑問に思う

「お嬢ちゃん、お嬢ちゃんが、ここにいるという事は、それなりに、悪い事を、働いたせいだろう

なあ、そうだろう、運転手」

私は、横を見ると、男は、真顔で笑って

顔を、横にも縦にも振らず

先程の途中でマイクを握るような男のような事はない

ようだ

しかし、それよりも、私は、実際問題

何を悪い事をしたというのだろうか

それは、平均的な、小中学生が行う程度であり

果たして、殺し愛をさせられなければならないような

悪徳を、さて、私は、果たして、やってしまっていたのだろうかと聞かれても思い浮かばない

生まれてしまった事が、罪

何て、小説めいた、詩めいた事も、思い浮かばない

私は、果たして、はたまた

一体全体

何をしでかして

ここに、居る事に、なっていると、言う事なのだろうか

私は、一人つぶやくように

叫ばずに入られない

大人なら、ビールで、隠蔽工作の一つもするのだろうが

こちとら中学生だ

残念ながら飲酒は出来ないが

最近の流行で、酒はもう時代遅れだろう

使うのも料理酒か

チョコレートボンボンくらいで良い

私の目線は、顔の赤らんだ

無精ひげに向かう

それは、スーツの男とは対照的であり

普段着に、作業服を、上下で着込んでいるような体の上には、マフラーやスカーフではなく

汚れて毛羽立った白いタオルを、巻いている

まるで、羽毛が変わり始めた鳥の雛のような、不格好さだ

果たして、じゃあ、この男は、一体何を、働いて、

ここに居て、そしてそれを、納得しているというのだろうか

私には、分からない

もしかして、ギャンブル狂いの人間が

ここに来てしまっているというのか

それとも、犯罪行為を行った人間は、それが日常とかし

こんなバトルロワイアルといわれても、納得して仕舞うような、殺し屋のような、日常を、送っている人間が、全部が、全員だといいうのか

あのゴスロリというか何というか分からない

あの年齢不相応は、老婆も

ただの主婦もサラリーマンも

あのおっさんも

っな・馬鹿な

そんな事が、合って良いわけがない

有るのは、小説の中だけで、十二分に、十三分だ

それに、日本という物は、スパイさえいないらいいではないか

だとすれば、そんな国で、自国で、殺し屋なんて

いよいよおまんまのくいっぱぐれの踏んだり蹴ったり

白州の首打ちではないだろうか

いや、人を殺すのは、殺しやというよりも

犯罪者

殺人鬼

の方が、良くニュースで、耳にする

少なくとも、殺し屋何て、少なくとも、日本のニュースで

余程、腕がいいのか

生まれて、この方、聞いた事はおろか見た事もない

私は、何か、脱線したような、思考実験を、繰り返し

現実のたすきのバトンを、何とか取ろうと

四苦八苦したが

しかし、要は、何かを、言い返しておく事にした

「あなたは、何をしたんですか

あなたは」

私は、おじさんを、指さし名指しで

そう振り返り言うが

しかし、シートベルトが邪魔で、何とも言えない

格好になる

取り外し可能な座席の頭も邪魔と言えば、邪魔であった

「俺は、人を殺したんだ」

悪い奴だった

しかし、殺し屋なのか

殺人鬼なのか

やむにやまれぬ事故なのか

それは今現時点では分からないが

隣の主婦は、顔を背け

何て事を、やっているのという顔をしているのを、私は見ている

「お前だってやってるんだろ」

男は、主婦を、怒鳴る

どうなるんだ、これは

静かに、自動車は、走り続ける



高速道路に、生まれてこの方

乗ったことがないことに気が付いたのは

私が、私の町を、離れ始めた頃だろう

いよいよ知らない道を、走る車の中で

何となく、私の所有している

地図の外へと

その車は、走っている

故に、

何となく、この辺じゃ無かろうかという

憶測は出来ても

それもそのうち、地図から、白紙のテーブルへと移動していく事は、容易に、想像できる

紙の上に、走っている車であったとしても

実際に、私はここにいる以上

何とも言えない現実が、そこにはある

私の車の振動している体の背後には、四人の人間が居る

丁度、この車には、男女三人ずつが

乗っているが、割合は、良いが、特に何かが良いわけでもなく

運転手を含めて意味があるかもまったく謎だ

第一、性別にさしたる自信がない私は

老婆が、老人だったと言われても、さしたる理由を、見いだせないだろう事は容易だ

やはり、意味などなさそうだ

主婦が、元男だと言われた所で

今現状において、それは、私に判別が付かないし

そんなひよこの判別師のような、事をやる意味など無いだろう

それは、全員に言える

つまり、なんとなしという物は、かなりセンシティブナな、事を、含む可能性が、大いにあるのだ

特に昨今は、整形美人が、大量に居るどころか

性別を越えた存在が、野生化で、良く認められている

それこそ、人間の判別基準を越えた

そんな、物が存在した日には

私は、お手上げである

もしかすると、それを、より鋭く

以前は、そんなことがない故に、判断判別する必要性がなかったことも

それが当たり前になって仕舞えば

色濃く判別する必要が、出て来る可能性がある

さすがにまだ将来

同性で、子供が作れない故に

その強い視野の発展が、認識付けられていくかも知れないし

子供を必要としない世界になっていく可能性も、また

大いにある

どちらにしても、変化という物は弱い

魚は、水温 水質により病気になる

人は、新しい環境に、自分が今まで生活したものと

離れれば離れるほどストレスになる可能性がある

それは時として、刺激になるかも知れないが

度を過ぎれば、ただの惨虐劇

グランギニョールに、成りかねない

私は、そうは言っても、殺し合いを、しろと言う

この、最もストレスを、受けそうな状況の中

一人、現在の状況について、打開策

妥協案等を、考えてみる

この男を、殺すなりなんなりしてみる

分からない

私の首に、爆弾が寝ている間に、埋め込まれて居るとも限らないし

この運転手との間に、目に見えない防弾ガラスのような物があってもおかしくない

そう、考えると

窓ガラスは、多分、管理の強度を持った素材なんだろうと

叩いてみると、ちょっと普通のガラスとは違う気がするが

確証はない

ただ、高い車の窓ガラスが、普通の車とは、違うだけの可能性がある

透明感とか、強度とか

その確証は、どこにもなく

私は、もう一度叩こうとしていると

「それは、ハンマーで叩いても、割れないようなものです ドリルでも無理でしょう」

と、平淡な声が、隣から聞こえてくる

試しに、手が、血塗れにならない程度で

私は、拳で、軽く殴ってみたが

ぼよよんと、たわむでもなく

良く分からない、少なくとも、私の知っているガラスではないような感じが私はした

「何の素材ですか」

後ろで、サラリーマンが、始めて、口を、開いた

商考にでもしたいのだろうか

それとも、単純に、それに類する事に

携わっていただけだろうか

運転手は

「強化繊維です

非常に高いものです」

と、何か良く分からない、説明をするが

しかし、これが、繊維だとしても

この透明感は、納得できない

繊維の筋さえみない

それは、ガラスと言っても差し支えない

これも、先程の、女か男かという事に対して

そこまで、考える必要性がなかった私の目では

到底理解できないことのような物なのであろうか

しかし、サラリーマンは、そんな・・と、口を閉ざすばかりで

やはり分からない

「もし私達が、あなたを、殺したら、どうなります」

私の問いに

「私が殺されたら、別の者が、来ますし

それに、私も、簡単には、殺されません

まあ、ルールを、破ったら、分かりませんが」

男の顔や、声は、さしたる平淡であり

何かを、思う事は、少なくとも私には、無さそうに見えるが、しかし、これも、男女・・・・

「何か、食べる物は、無いのか」

おっさんが、そう言う

先程まで、死ぬに値するとか何とかチュウニビョウ

のような事を、言っていたとは、思えない行動である

死ぬなら、潔く行けばいい物を

正直、感想的には、満腹が、良いとは思うが

しかし、実際問題、死んだあと、体内の食べ物のことを考えると、一瞬であったとしても、ソクシンブツのように、空腹状態の方が、きれいな可能性があるが

この男にそれは、無いかも知れないし

第一、そう言えば、一人だけとか何とか言っていた気がする

そうなると、あの男は、商品か景品が出るかは知らないが

生き残る来満々で居ると言う事になるが

その割には、死んで当然のような事を、言っていた

別の理由が、有るというのだろうか

どちらにしても、空腹状態で、頭がすっきりするか

いや、冴えるかは

分からない

神経が研ぎ澄まされるのか

エネルギーが充填されるか

この長丁場になりそうな中で

集中力は、重要に思えるが

この場は、一体何のために、行われているのだろうか

金が、かけられている

何のために、非常に、愚問かも知れないが

そう言う事が、有るのかも知れない

ただ、それも、分からない

その他についても、これをやる意味が分からない

おっさんは、何か、罪があると言っていた

そうなれば、これは、敵討ちの可能性

金ではなく、精神の問題で、集められた

だとしたら、あの三角眼鏡は、あまりにも場違いであり

これが、仕事だったら、いるかもどうかも分からない

遺族が、大変納得できない事ではないだろうか

それ以外、この中の誰かが、これを仕組み

ほくそ笑んでいる

又は、これ全ては、誰かの

いや、私の夢かも知れない

そう言えば、最近

こういう

だらだらとした、過激な内容の本を、何処かで読んだような気がする

あの内容は、似ても似つかないが

積み重ねが、何に引っ付くかは、分からないが

同一化して、何かと同じになり

別の物として、夢として整理されても可笑しくはない私は、遊園地のジェットコースターのように、シートベルトに

いや、この車に、確保されている

しかし、どうなるか、私には全く予想が付かない

人を、減らす意味

過激な、自然保護団体が、有っても可笑しくはないが

おかしいだろう

一人

山道を、走っている、自動車のフロントの窓に

夜景が写る

どうやら、山を越えた

隣の県に、来たらしい

かくして、自分の県の高速道路に、一回も乗ったことも

ましては、殺し合いの話しの進展など

一切無く

私は、徐々に、暗闇の中

自動車は、登り終えようとしていた



「それで、あなた達は、何をやったというのですか」

私は、そう言ってみるが、皆顔をうつむいたように、シーンとしている

「あなた達は、どうやって、ここまで来たんですか

私には、その記憶がないんです

あなた方は、それを、知っているんですか」

私の問いには、やはり返答はない

仕方なく

運転手に同様の質問をしてみたが

「私には、分かりかねます」と

いよいよ、要領を得ない

わざとなのか、本当に知らないのか

どちらにしても、後者なら、かなり問題である

実は、余程の馬鹿か

ただの運び屋の可能性もなくはないが

無いのかも知れない

「みなさん、殺し合い何て、よく分からない事を、する必要性が、何処にあると思いますか

それに対しての、あなた方の対価は、一体何なんです

一人になると、何が、あなた方に、待っているというのですか」

私は、そう言うも

誰も、口を開かない

「運転手さん、このまま、高速道路のパーキングエリアに、誰も、何も起こさずに、決めずに、行ったら

どうなります」

運転手は、前を見ながら

口だけ動かす

「さあ、みなさんは、死ぬ事に、なるでしょうね」

それが、本当かどうかは分からないが

しかし、それを、信じるので有れば、問題だ

身内よりも他人の命の方がと言う話しがある

知っている事よりも

知らない事

の方が、過大に、考えが、肥大する

私は、一人、悩ます

悩んだ所で、この問題点が、動くとも考えにくいが

しかし、そうは、言っても、この密室において

私が何かを言う事は、難しく

それでは、私は、ただ、考える葦と、成るしかないだろう

車は徐々に、民家に近づいている

そのうち、ネオンや、蛍光灯が、辺りを、点々と、そのうち面のように、照らし始めることだろう

私は、一人、ぽつりと、考え事をしながら

事の重要性において、何を真っ先にしなければならないのかを

考える

そんな事はあるのか

もしも、このまま、何も起こさずに、まるで、自殺のように、パーキングエリアに、皆が連れて行かれたら

全員は、死ぬのであろうか

私は、一人、バックミラーから、背後を覗く

お葬式のように、沈み

雰囲気が黒い

私は、その怪談めいた

人間から目をそらし

考える

考えた所で、まるで、トロッコ問題のように

二つに分かれた線路

どちらの人間をひき殺すべきか

と言うような、どうしようもない話しが、連なる

利益問題を、置くと

人間に、上下は、存在せず

なおかつ、この問題は、あまりにも無意味に変化するのは目に見えている

私の思想の中に、やはり、脱出を、計るべきなのではないかとも思うが

しかし、まずは、出来る事を、コツコツと

そんな事を、私は、考えている

「みなさんは、どうしたいんですか

一人

選んだんですか」

私は、意味のない返事を、待つが、誰も返答はしない

私は一人

事の重要性を、考える

まさか、私に、決めたんじゃ無かろうか

そう言えば、多数決のような事を、あのサングラスは、言っていたような気がする

だとすれば、いや、そんな事を、言っていなくても

そうなる可能性は、十二分に、考えられる

この状況が、ドッキリでなかったとしても

いや、そうではないような気がして成らない

やるならもっと、ドハデで、分かりやすい事をするだろう

こんな、いつの時代か分からない

雰囲気を理解するような、意味不明な事は、最初の一分で客は、帰るに違いない

チャンネルを変えられたくなくば、万人が、理解する

お粥のミキサーにかけたジュースのような、物でなければいけない

赤ん坊から、お年寄りまで

残念ながら

死者は、食べないかも知れないが

どちらにしても、私は、一人、男に話しかけてみることにした

「多数決で、決めた場合、それは、正当性が、有るんですか」

男は、こくりと、顎を、引いて返事した

何と言う事だろう

この無意味な、ドライブは、どうしようもなく

帰路へと向かおうとしている

あの大人は、なぜ返事をしないんだ

彼らの目的は何だ

私は、どうして、この車に乗っているんだ

分からない

いきなり、輸送されてしまった

金魚のような、気分である

金魚よりも、幾分、安全な心地かも知れないが

しかし、死を目の前にして仕舞えば

そうとも、言い難い

多少の何かを、犠牲にしても

袋の中で、右に左に揺られていた方が

幾分良いのかも知れない

私の目線は、揺れた紙風船のように転がり

一人、吐き気に、頭を、ぐるんぐるんと

混ぜ合わせながら

必死に、思案を、たぐり寄せようとするが

気持ちの悪い

考えが、頭をよぎる

死ぬことに対しての、奇異はない

しかし、だからといって、今の現状が、おかしくないわけでは、全くなく

それを、許容しているのは、全く持って、不可思議と言うしか

違和感しかない

私は、後ろを、振り返る

誰も何も言わない

到底

殺し屋

何て、風貌ではないが

聞いてみるのは、案外今の時点においてはただなのかも知れない

「あなた達、人を殺したことはあるんですか」

一人、おじさんが、顔を上げる

目が充血している

こいつは、怪しい

「なあ、人生、色々あるとは、思わないかい」

「あなたは、殺し屋ですか」

男の顔が、曇る

「そんな事が、有るわけがないだろう

俺は、人を、

殺したんだ、しかもそれは、やむにやまれる

誰からも、何もえたどころか

それどころか、奪われたが故に

俺は、

なあ、お前は、何を、おっ殺したんだ

お前は、何故」

何故、そんな事を言っても

私に記憶はない

私の記憶は、地震が起きて、おばあちゃんと、一緒に

神社に

もしかして、その前に、おかあさんを、一緒に

探すべきだったと

あの後、何が起きたというのだろうか

私の記憶には、何も残ってはいない

何かが、有ったのか

いや、いつ

記憶は、途切れた

何時だ

何時

私は、ここらか

記憶が、継続された

これが、夢ではなかった場合

私は、あの時、何をやらかしたんだ

記憶がない、憶測が分からない

未来を、知らない

結末を 

私は、もう一度、彼らに、言ってみる

何故、ここにいる理由が、有るんですか

誰も答えず

沈黙だけが、狭い車内と言う空間に、充満する

私は、一人、考えを、巡らせる

誰が、何を、納得すれば、全ては、終末を迎えるのか

しかし、そんな物が、到底あるとは思えない

そしてもし、誰かが何かを言わず

誰も何も行動を、起こさなかった場合

我々は、死ぬ事になるのだろうか

「あの運転手さん

どうやって殺されるんですかね」

彼は、猫のように、口をつり上げて

笑う

心なしか、その歯の先端は、三角のように、鋭い気がした

「おばあさんは、それで良いんですか

何か、言うことは」

老婆は、飴をなめる

うつむいた下で、白い棒が、揺れる

隣の主婦に聞いても

さらに首を背け

サラリーマンは、無表情

原語が、伝わらないようであり

おっさんは、眠りこけたように、目をつむっている

何なのか、何なんだ

一体、どうしたいんだ

もし、殺し合いを望んでいたら

これは、さも詰まらない

話しになるだろう

何せ、何も起きないのだから

「後十分ほどで

パーキングエリアです

お降り方を、お決めください」

私は、顔面蒼白だ

それに、全く興味はなくとも

そこにいるだけで

私には、堪える

「どうするんですか」

最後に、おっさんが、うっせぃ

と、怒鳴っただけで、後は、誰も返事をしなくなった

いや、・・

明るいネオン

「川越パーキング」と言う光る看板

他の車が、バストラック乗用車が、止まる

我々と対照的に

わらわらと、歩いている

我々の存在とは、切り離されたようだ

まるで、我々は、爆弾をくくりつけられた

そんな存在のような気がして成らない

私は一人考えている

バンが停車して

男が、ドアを開けた

お降りの方はどうぞ

私は、固唾をのんで、考える

何を、言うのだろうか

私には、分からない

ただ、誰も何も言わず

皆、車のドアから出て行く

足音が、アスファルトに、当たる音がする

「っあ」

私の言葉は、無意味に砕け

それを、追おうにも

どうも、時間が足りない

「あっあの」

私は、ドアを開けようとしたが

背後から、腕を、手に取られ

動けない

「なにか」

そう、思ったが

男は、一言

「あなた以外の全員が、降りましたので

終了となります

あなたは、どうなさいますか」

私は、目を覚ました

明るい布団

もう、昼らしい

しかし、辺りは、全く

いつもの光景とは、かけ離れている

「おっおばあちゃん」

私は、起きあがると、辺りを見ると

何故か、親が、私を見ている

「生きている」

そんな言葉が、母親から、漏れ出す

何かは、分からない

しかし、ゆっくりと、駆け寄る

親族の顔があった

「あんた、あんた」

私は、そういわれても、全く意味を、失っていた

どう言うことなのだろうか

私は、その時

川のせせらぎを、何故か聞いた


誰も知らない

故に、誰かが知っている

一人 一つ

川に積みます石の数

数えて叫ぶ遠い声

多いと呼ぶ声

崩れる石の音

遠くに見える光はあなたか

それとも、私か現実か

夢の中で沈む感情は、所詮整理の音でしかない


「しかし、長生きでしたね

娘が、九十五歳

あなたは、非常に、長生きですよ」

医者にそういわれても、全くうれしくはない

長生きとは、これいかに

私は、ただ、手を合わせて、空を仰いでいた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ