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長い話が、渦を巻き
生存戦略と、かかれた、白い袋が、ゴミ捨て場の中に
埋もれている
私は、長い髪をゆらしながら
一人、物思いに、考えを、渦巻かしている
誰とも知れず
私は、私であり、私自身の、考えに、意味はなくとも
私は、残念ながら、私自身なのであった
がらくたのような、ゴミ捨て場の中に
私は、妙な物を見つけたのは、夏休みの初日
初夏の天候が、上空に、渦巻き
私という、存在を、逆なでするように、そんな、空気が、辺りを、充満し、私に、当たりを付けている
そんな中で、鉄と生ゴミと、その他いろいろな物が、混じったにおいが、さらなる、乱気流を、生み出すような、日光による高温の気温上昇による仕組みにより
私は、その中で、頭から、ねじを、ぶら下げたような、格好で、ただ、ひたすら、その中を、さらに、それらを、探すように、物色している
私が、考え出した、ロボットを、制作するのに必要な、部品
それは、生体、いや、有機物であってはいけない
故に、そこに何が有ろうとも、私は、腰元に刺した
深い、深い、膝ほどにもなる
ポシェットから、器具や、ドライバーを、出しながら
部品を、集めたり
長さを測って、使えるかどうか、思案を、繰り返す
誰もこんな場所には来ない
そして、土日でなければ、追加分の資材が来ることもないから
私は、そのゴミ山で、自由に、散策を繰り返せた
事故責任が、つきまとって、仕方がないが
まあ、仕方もないだろう
天候は、鉄を、熱し、グローブがなければ、大変なことになりかねない
もしここで、半ズボンでも履こうものなら
半日で、血塗れの破傷風になりかねない
程に、貴金属は、破れ、飛び出し
至る所に、待ちかまえている
さらには、温度上昇、盆地のような、すり鉢状のこのゴミ捨て場は、いわば、熱した、フライパンと言うようなものであり
以前、カエルが、生きながらにして
人間が作り出した、この場所で、焼かれていたのを、目撃した事がある
いわばここは、灼熱ゴミ地獄とでも、形容姿しても、
良いのでは無かろうか
私の、視線は、当たりを付けて、ねじや部品を、背中の、リュックサックではなく
栗でも拾うかのような、巨大な、ざるに、置かれている
中には、今日目星をつけて、拾っている
部品類が、散乱し、これからの生命再誕を、今か今かと、鉄の肉体で、待ちわびている
目を上に上げれば、さしたる効能もない
雲が、流れているばかりであり
その隙間を、全て縫うようにして、日光は、丸く、その影を、白く塗りつぶして、当たりに、降り注いでいるが
遠くの山に目をそらせば、少々、雲が、黒く、広がっている
これは、急いだ方が、良さそうである
私は、めぼしい物を、全て、集めきれたわけではないが、一端、退却を、する事にする
雨に濡れて、滑ろうものなら、目も当てられない
それこそ、殺人鬼と、同室するような
そんな光景が、セルフドリンクコーナーのように、行われてしまうのだ
何処の世界に、好き好んで、誰がしようしたかも分からない
注射針の落ちているような、山に、だいぶしたいだろうか
出来れば、ごめん、遠慮したいのが、人間でも、わずかに残っているか居ないか、分からないような、野性的、防衛本能であろう
いや、逆に、野性味が薄れれば、危険度が分からず
喧嘩慣れしていない兄弟のような、事になるのやも知れない
私は、一人、ぽつりぽつりと、目星をつけながら
それでも、無いと分かると、すぐに、引き返して、宝の山を、後にする
雨が降り出したのは、山の中、
捨てられたような、とたんで、作られたような、小屋か、ガレージか
その地面は、一応コンクリート式であり
その上に、不格好な、何かが居る
それは、鉄に汚れ、
私が、何回も、ヤスリが消したことにより
他に部品がなかった
代用が、利かなかった物は
赤いさびを落とし
スプレーで、油を差した
この直径三メートルは、ないし
二メートル程の鉄の塊
目は、中央に、一つ
サーチライトのような、巨大な、電球を、はめ込まれており
そのほかは、筋肉のように、様々な、部品が、ワイヤーがバネ、コード、等々が、ねじり合うように、出来ている物は、到底、最新式とは、言えるよな物には見えないが
しかし、このスマートさの反対側にいるような
シンプルさ皆無の動物の筋肉のような、一つの大きな骨格を、目視できない、関節の所在が、分からない
この鉄屑のロボットは、しかし、しかし、まったくしかっし、どうしようもなく、動物に近い
最新鋭とさえ言えるのでは無かろうか
鉄の塊故、それは、人間と比較しても、かなり重い分類であろう
私がもてるのは、せいぜい、腕の部分を、無理矢理引きはがす、ないし
誰かが、切断すれば、私でさえ、ようやく、それを、持つことが、せいぜいであろうことは、予想に堅くない
鉄の寄せ集め、鉄の継ぎ接ぎ
鉄のパッチワーク
鉄の怪物 怪談とも、とれるそれは、ぶつぶつと、物音も漏らさず、その時を、待つように、静かに、そのコンクリートの上
無機物に、横たわっている
それはそう見ると、四足歩行の、犬が、獲物を、ねらうように、寝ているが、果たして、機械が、捕食行為を行うなら、食べるなら、何を、食すのだろうか
考えは難しい
鉄 油 モーター バッテリー
いや、人間では、想像も出来ない物を、その体の一部に、加えるかも知れないが
このままでは、私は、それを知りようもないし
これは、動くこともないだろう
ただ、眠っているまで、この夏までは
私は、近くの巨大な木の上に、設置された
鉄の棒を、ワイヤーケーブルを、通じて、電線のように、この小屋のコンクリートを、伝い
この生物にも似た
機械に、鉄の機械生物に、繋げている
目を覚まし、動くのは、何時だろう、窓はなく
ガレージの入り口が、薄ぼんやりと、曇ったように、
暗くなっている
もう、そろそろ
もしかしたら、今日も知れない
私の目線は、小屋の外の雑木林の薄暗い臓器に、移る
今夜、もしかしたら、この生命体は、目を覚ますかも知れない
私は、小屋を出て、シャッターを、しめた
おやすみ
そんな、はずかしい事を、考えながら
落ち葉の上
空を見ると
いつの間にか、気が付かなかったが
日が沈む時間帯なだけではなく
空は、埋め尽くすように、雲が、生まれ
私は、雨に当たらないようにと、急いで、カッパを着込むと、山の斜面を、歩き出した。
深夜、目を覚ますと、怒号のような、雨が、天井を、屋根を通して、鳴らしている
雷だ
光りが、カーテンを越えて、黄色く輝き、私の目に、眩しく写る
時間を計ると、ちょうど、私が、住んでいるこの場所から、三キロほど
場所的には近い
秒数にして、11秒ほど
多少、遠いかも知れないが
まあ、雷が、数え切れないほど、打ち鳴らされている
良い案配に、プラズマ摩擦が、空気中に、充満して、それが、落下している
全てを、あの場所に、集められれば、何も言うことはないが、そうも行かない
制御にしろ何にしろ、難しそうだろう
雨も、降らす事は出来でも、それが制御できなければ、
降らない以上に、面倒なことになるのは、目に見えている
私は、多少の雷に我慢しながら
目を閉じる、起動せよ、鉄よ
その鉄分を、地肉に分解し
まるで、人間のように、動物のように、目を覚ませ
お前は、無機物の鉱物でありながら
まるで、人間のように、動物のように、その行動を、起こすのだ
さあ、無機物よ、
目を覚ませ
雷の電力で
静かに、鼓動して見せよ
うたた寝の中
私の鼓動は、わずかに振動する
窓ガラスを、雨が打つ音が聞こえる
そう言えば、私は、奴の名前を、考えていないことに、気が付いたが
横を向いたときには、まどろみに足を取られ、夢の中に、引き吊り込まれていた
朝一番、近所のペットの雄鳥が、目を覚ます前に、私は、まるで、それは、悲しいくらい、遠足を待ち望む
修学旅行に思いを寄せた
幼稚園児や、小学生のように、朝早く目を覚ました
目を覚ました私は、そのまま、台所に行き、乱雑に、口に、食べ物を、突っ込むと
この日のために、用意しておいた、リュックを、その背中に、背負い歩き出す
玄関を出ると、ただでさえ黒いアスファルトの舗装道路は、雨で濡れて、所々、水たまりが、出来ている
空を見上げると、雨により、ほこりが、地上に、落下したのか、非常に、見通しが、良いが
空似は、雲が残り、もう一雨、残りを、落としそうだが
しかし、そのさわやかな空気は、夏の蒸し暑さを、一瞬だけ、冷やす、駄菓子のアイスのように、涼しく、心地が良い
動くには、全く持って、こう言うときは、もってこいと、言わざるおえない
私は、一歩、スニーカーを、踏み出す
その柄は、到底、横文字なんて左から寄むような言うようなものではなく
縦に、上から、漢字に、カタカナが、振られるような
出で立ちを、しており、私は、それに、さしたる、意味も持たず
普段では、あり得ないような、神経のとがらせ方を、町に、発しながら
当たりを、見渡す
横に並ぶ電柱
トタンの屋根
エクセトラ・エクセトラ
しかし、金属類に、変わった物はなく
私は、まだその魔の手が、この場所に、及んでいない事を、確認して更に、足を、目的の、あの小屋へと向かわせる
次第に、道は、田圃や民家が、あり
その距離は、広がるが
遠くを見入れば、町の全体を一部なりとも、
末端を、確認が出来る
地面は、白い小さな
直径一センチから三センチ程の砕かれた石に変わり
私は、一人、リュックを背負いながら
農家の居ない田圃道を歩く
山は近く、しばらくしてから、道にそれるように、山に続く山道を、歩く
人一人が通るほどであり
山頂の沢から、水を引くくらいにしか、この場所を通る物は居ない
ほとんどが、私がしようしているが故に、草と落ち葉の中に道がある程度残っているほどである
山菜に、関しても、この場所にまで、来る人間を知らないし
それ故に、あの場所に、小屋を建てても居る
その付近には、干からびたような、ダムがあり
斜面の土を、溜め
川の水流を、よどませて、殺しているような、雰囲気は、頂けない
そこから水を引くには、一端、水をあげなければならないため
昔から、山から水を、田圃へと降ろしている
故に、水の取り合いにおいて、順序立てはあっても
面白いほどに、戦争にまで発展することは少なかったという
山道に落ちる落ち葉は、昨日とは違い、緩み
踏みしめると、それが、ミルフィーユのように、断層が、ずれて、しばし、こけそうになる事がある
それを、何とか、こらえながら
枝を握ったり
斜面に、手を突いて、ようやく、小屋の下の
下りまで来た
この山は、私の家が、持っており
沢が近いが
ちょうど、山一つへ立てているため、そこまでの価値は見いだせない事だろう
私が、見上げた山は、
まだ、トタン屋根が見えない
ここを登らなければならない
私は、多少うなりとも、疲労を、感じながら
上を見上げて、登り始める
誰も居ない山には、草が生えて
木が、辺りに、充満している
その中を、何とか、歩くことは、実に、重労働のようにも感じるが
その疲労は、人工道路に比べて、いくらかも、楽であるのは
地面の有するクッションのおかげかも知れない
まあ、危険は、相変わらず、比例するが
私は、小屋の前まで、何とか、幹に抱きつきながら
その斜面を、登ると
そこには、いびつに、ねじ曲がり、銃弾でも
内部から、発射されたかのような、穴が
内部から、外側に、鉄製トタンの壁を、突き破っている
私は、すぐに、辺りに耳を、目を澄まし、見回し
気を張ったが、辺りに動く物はない
ただ、涼しい、水分を含んだ風が、辺りに、吹き
雨粒を、垂らした葉が、朝霧なのか、見分けが付かず、その幹や枝に、付けている
そこに、あの鉄の塊を、見ることはない
しかし、よく見れば、地面に、何かを、引きずった後が、落ち葉に付き
下の、黒い地面を、そのナメクジでも這ったような
そこだけ、むき出しにしている
「うごいたのか」
私は、そうつぶやいて、頭に響く、緊急警報を、更に、大きくして、目を見開きらく
音はしない
居ないのだろうか
しかし、注意は、怠るな
そろり、と、ゆっくり、ゆっくり、しながら
細心の注意をしながら
足を、落ち葉を、ゆっくりと、足を置きながら
沈み込ませながら
足を、進める
音はない
鳥の声が、何処かでする程度である
目の前に、大穴が見える
熊でも、簡単に、入れそうだが
その大きさは、本州には、動物園くらいだろうが
いや、動物園でさえ、いないような、ヒグマサイズ
でさえ、優に入れそうである
間違って、強盗が、入ったなんて、面白い想像は、内部の参上を見れば、明らかだ
器具が、バラバラに、辺りに飛び散り
素材や、道具も、床に転がっている
全く面倒だと思う一方
それが、ガラクタから、産まれた、化け物だと思えば、
何とも納得の行く
奇妙な光景でもある
起動したのか
脈動したのか
目を開いたのか
あれは
私は、すぐに、リュックから、タッパーのような、箱に入れられた、機械を、起動した
内部で、数回、点滅が起き
壊れていない可能性を、示唆した
ー 西四キロほどを、時速一メートルで移動中 ー
どうも、おかしな、事を、この機械は言う
もしはじめから、一メートルで歩いていたら
少なくとも、ここを出たのが
六時頃
となると
それから逆算して、腕時計を、見ると
自作と言う観点から狂っていないとは言い切れないが
それが、正確に近くで合れば
今現在が、五時過ぎ
おおよそ六時だとしても
12時間
あの小屋を、内部爆発させたように、散らかした後
移動したとしても、12メートル
一瞬にして、馬鹿みたいな距離を、動いたとしたって、なぜ、時速一メートルのような、のろのろとした、動きで、動き続けているのだ
止まればいい物を
いや、奴には、止まるという概念が、無いのか
そんなはずは・・・
もしもと言う物は、いつも起こる
一応の、記憶媒体は、世間一般的常識を、詰め込んだが
しかし、必ずしも、それを、踏まえるとまでは、考えていなかった
暴走していないと言う確証もない
私は、一人
山道を、下りながら、事の意味を、考え始めている
黒い線は、車輪でも、引いたように、一直線に、山を
下り、斜面に、跡を付けている
それは、藪のような場所や、崖に落ちるような場所で、消えており
そこに行くわけには、行かなくなりそうだ
さて、どうする
鞄の中からは、カーナビのように、先ほどから、繰り返し、奴の位置を、しゃべっているが
一体、どの程度の動きをしたら、それ程までに、ゆっくりと動けるのか
ナマケモノであろうと、もっと早いだろう
熊で、あれは、1ハンドレットは、行ってもおかしくはない
スコアを、出して、行っても、何らおかしいことはないのである
私は、一人、つぶやくように、崖から、向こうを見ると、遙か下の斜面に、また、同じように、黒い線が見える
あれを追えば、どうにかなるだろうか
私は、必死扱いて、下まで行き
先ほどの足跡の、いや、痕跡を、探すように、みたが
斜面から、落ちるように、その場所の落ち葉は、かき分けられ
先ほどと同じような足跡の痕跡を、再度、目にすることに、成功したにも関わらず
それは、白い砂利に、阻まれ
はっきりとした、物を、見ることが出来ない
ただ、左右に、割ったように、その巨重は、砂利を、二つに割り、道に続いている
どこに行くというのだろうか
私は、思案するが、不明である
電子力発電となれば、近所のダムだろうが、位置は、反対側だ
では、町中に、何があるというのだろうか
私は、頭を、回転させた
地面の道は、東を、向いている
しかし、うるさい、鞄のナビゲーターは、同じ事を繰り返す
これは、要 改良が、重要かも知れない
私の、視界は、薄れ行く
砂利の跡を、追う
軽トラの車痕は、道の両端に、ついているが、しかし
対する、その跡は、中央に、堂々と、ついている
夜中に、馬鹿みたいに、動いたのだろう
堂々と、道の中心を
私は、一キロほど、その跡を、追うと
川をせき止める
むわっとした空気が、辺りに、漂い始めていた
桜霊ダムである
コンクリートで、建設された
その場所の、脇には、小さな、抜け道があるが
とても、魚が通れるとは、思えない
カイジだって、無理だろう
その頃には、手がかりになる物は、歩道に、付いた
コンクリートに、鉄が、ひっかいたように、重みだろう
白く線が、ついて、動いている
ここまで来ると、奴は、電力を、取ろうとしたが
しかし、途中で、力つきたか
それとも、失敗して、川の水底に、沈み
それが、徐々に、動いていると、仮定しても
よさそうな気がしてきた
哀れ、人造ロボット
人に作られし
鉄の遺伝子も、自然の驚異の前には、単なる1素材でしか原子でしか無いのかも知れない
そんな分子の藻屑に、なろうとしている
人造兵器を、前に
私は、しばし考える
されど、この場所は、あの地点から、東に向かってしまった
つまり、この場所よりも、更に離れた場所にあると行うことだ
現段階においても、動き続けているというのであれば
それは、流された先で、力つきて動いているのか
それとも、わずかな電力により動いているのか
私は、機械に、人間、いや、細胞的、動物的、進化携帯
形を、そうなるように、インプットした
小さい細胞が、その形の核に
金平糖の雪だるまの核のように
その形が、それを、基準に、大きくなるかのようなそれを、無機物に、ぶち込んだのだ
それが、自然の中の鉄を、吸収して
ゴミ置き場の鉄屑を吸収して、それこそ
どこまでも、山のように、大きくなるかも知れない
もしかしたら、マイクロプラスティックのように、
徐々に、飛散し
鉱物が、意志を、動物的、行動を、起こすかも知れない
そうなったとき、果たして、どういう行動を、取るというのだろうか
人は、様々な物から、様々な物を、吸収する
ミネラルタンパク質ビタミンエクセトラ
それこそ、人間の骨 鉄分 タンパク質 ビタミンを
餌だと認識して、体に必要だと、考えて、捕食に走らない共限らない
その形態が、大きければ、分かりやすい捕食者になるのかも知れない
しかし、小さければ、寄生虫やウイルスのように、人体に潜み、その根本を、変えてしまい可能性だって
ある、しかし、良いではないか、知りたいのだから
世の中には、そう言うことが、はびこっている
それが、一つ増えたところで、人間の苦しみは、変わらない
それが、百増えようと、千増えようと
億万という悪癖の中で、もはや、それは、数えるに値しない
まるで、ポイ捨てのように
私は、されど、そう言う、不可避な、行動の手綱を、放すかどうかを前に、一人思案している
桜無く、緑の葉っぱが生い茂る
堤防沿いは、万年、何かの工事の作業をしており
それは、サクラダファミリアの建築のように、進んでいないなんて言うことはないのだろうが
いつも行っている印象が、非常に強い
私は、とぼとぼと歩く度に、背中からは、機械の女性の音声が、無意味に、先ほどから、同じ事を、何度も繰り返している
ー 秒速一メートル前進 方向は、西
秒速一メートル前進 方向は、西 ー
私の脳内では、その単語に置いて、ふと、疑問に感じる
秒速、一メートルで有れば、分速は、六十メートル
それを、時速に直すと
かける60だから
おおよそ3600
つまり3、6キロメートルと言うことになる
速度として、軽いジョギングという程度だろうか
いや、歩いていると、言っても良いかも知れない
つまりは、先ほどよりは、36倍程、早く動いているという事になる
何が、合ったのか
それを、機械独自のエネルギーによる物なのか
それとも、ゴミ収集車の類か
鉄屑屋のトラックの荷台か
私は、多少、足を、急がせながら、話しかける
・R2、距離は、どの程度だ・
私は、R2と、呼ぶことで、機械は、反応する
ー 目標より、10、5キロ程、西
箇所は、住宅地 寺山通り 334であります
時速・・・ ー
私は、頭を、ひねる、他所なりとも、スピードを、上げていた足を、更に、せかしながら、堤防沿いの歩道を、走る
途中で、自転車に、乗り換えれば、他所なりとも、早く、現場に着けるだろう
背後からは、時折、車が走るが
それは、珍しく、県道を、またぐような、大型トラックではなく
先ほどから、火事があったのか
サイレンが鳴っていたが
背後から、すれ違うように、赤い車体が見えた
私は、其れが、町の方へと、その中心に、向かう姿を見る
雨の薄暗い風景の中
その暗闇に、昼間だというのに、それに、反転したような、赤い車体が、突っ込むように、道路を走っていく
火事で有れば、こんな雨というのは、皮肉な話である
まだ、振っていないとは言え
いつ、バケツの壊れかけた紙が破けてもおかしくは無い
ただ、背中からは、三キロはあるような、機械が、ガーピーと、うるさい
私は、一人、その声を聞きながら
考える
あの機械の消費電力
及び、バッテリーとモーター構造に置いて
あの機械は、非常に、油断ならない物だと言っても良い
今の状況は、置き換えれば、少々、赤子に似ている
出来立てほやほやだが
故に、其れは、新しいというメリットと
故に、壊れてもおかしく無いという
信頼の逆の構造が、出来上がってしまっている
私は、あの構造に、ついて、ふと、いつも思案を巡らせている
本当に、動くのかと
しかし、現に、其れは、自力かどうかは、分からないが、あの小屋を、突き破り
外に出ると、一人、歩き
そして、なぜか、ダムまで行き
そこから、町に向かったようだ
町の中は、何やら騒がしい
自転車に、乗り換えて、15分ほどで、町の全貌から、内部へと、入る
それは、国道をそれて、町中と言った風である
辺りには、消防団が、何かを、閉め出すように、中央から、外に出て、立ち止まっている
中央からは、煙が上がり
人が、血塗れで、内部から、逃げて来ている
怒号が、広がる
年配の50代だろうか
わめきながら、後ろを振り向かず、テープを貼るように、コーンが置かれ
それを、越える前に、つんのめって、倒れる
私は、それを横目に、内部に行こうとしたが
やんわりを、止められる
仕方なしに、大通りを抜け、先ほどの川とは別のコンクリート責めにあった
幅八メートル程の川沿いを歩く
そうなると、まだ、近くに、森が残り
その上には、赤い鳥居と、それに続く石段が見えた
私は、家に隠れるように、その隙間から
誰も居ないことを、確認すると、家と家の間に、入ると
一人、道順を、考える
背後の機械に、道を聞こうものなら、大声を上げて、目を引くことだろう
それは問題だ
故に、電源を、切って、頭をひねる
消防団員は、事の事件を、聞いているのだろうか
そして、中心では、火事が起こっているのか
それとも、何か別の事故が起こってしまっているだけなのか
そうなると、火事が見えないほど、遠くで、見張っているのか、注意する必要性がない
何だ、何が、有るというのか
私は、果てしない
意味の不明りょさを、感じながら、思案を続ける
足は、ゆっくりと、家と家の間を、狭い道を選び選び、それでも、中心部へと、確実に進んでいるのは、明白だ
私は、一息付くこともなく
頭を、回転させる
こんな町中で、奴は、何をしているのか
もし、人を、殺すようなことが起きていれば、
それは、ロボット三原則どころの話ではない
ただのモンスター
人間の敵となる捕食者を、生んでしまった可能性がある
生物は、駆除できるかも知れないが、出来ないかも知れない
一度はなって、しまった物は、放つことよりも、よほど、問題だ
放つのは、一瞬でも、その呪いは、地球が滅ぶまで、持ち越しになりかねない
延々を、一瞬で、手に入れてしまうのだから
恐ろしい話である
故に、それは、ザリガニの駆除と、同率の難しさ
人間が、死滅するまで、それが、生存するなんて言うことになれば、それこそ、全面戦争は、目に見えている
それ程までに、それは、やっかいだ
なぜなら、生物は、自ら、増えようとする
面積を、広げようとする種類だ
有る意味、その機動力は、無機物の力学の作用に思えなくもないが
しかし、奴は、鉱物にして、生物のような形態を取るように、肉体が、プログラミングされている
まるで、細胞のように
それは、形を、決められたが故に、そう動かざるおえない
まるで、機械に、ロボトミー手術を、したような、
気分だ
奴のエネルギーそれは、恐ろしいことに、有機物だ
私は、病院からあがる白い煙と
無惨に、破壊された
消防車の炎上している瓦礫
建物の壁に付いている、それは
赤い血痕だろうか
上から、伸びて見える
白と黒が、混じり合う中
それは、赤い消防車の中
何かを、加えて、飲み込む
ゴキュリ
骨のような物が、砕ける音がする
内部から、わずかに、白いクリーム状のような物が漏れ出し
鉄の筋肉の間からゆっくりと、落ちる
その煙の中
それらを、消し飛ばすような、閃光が
サーチライトのように、灯台のように
黒い煙から、延びる
二足歩行のそれは
ゆっくりと、咀嚼したように、口元から、血を、こぼしながら
煙の中から現れる
山には、鹿や猪兎魚虫が、居ただろうに
それは、どう言う
思考回路を、得たのか病院に向かい
そして、そこの人間を、燃料に、したようであった
しかし、では、なぜ、発電所へと、向かったのか
私の目には、見慣れない機械が、奴に組み込まれているのが見えた
そして、その部品の名前を、私は知っている
知っているが、そのメーカーの型番が、記された
表記と、その機械の大きさが、あまりにも、違う
あわないのだ
それは、ダムなどに使われる
超大型の発電機
6卅6ZR二型のように、感じられた
しかし、こんなに、小さいわけが
うなり声のように、その機械からは、音が
モーター音が、響く
起動音が、明らかに、違う
いや、実際には、試作はあったが
本当に、動かすときと、余りに、音が違う
これは
私は、妙な、案が、考えとして、それを言い当てようとしている
奴は、こんな、短期間で、機械を、自分に、あうように、作り替えたというのだろうか
食物を、血、肉へと変えるように
奴は、・・・
奴は、短期間で、重機のような、巨大な物を
鉛筆程度へと、自分に、合ったように、人間の求めるものではない
機械による、合理化の粋を形にして、変化させたのだ
これは、進化ではない
最適化だ
本来の姿を、私は、目にしているのかも知れない
本来の使用の仕方
人間ではない、動き
もしかして、生物の構造ではあるが
それは、その肉体の強度は、動きは、知性は
私の前で、一歩
それは、歩いた
動く
奴が、遅かった理由
それが、何となく、理解し始めた
もしかして、捕食していただけだったのでは無かろうか
歩けば、人にぶつかる
それは、川を登る鮭が、熊の狩り場のように
ゆっくりと、それは、獲物を見つけるまで、移動した
そして、学習したのだ
人が、多くいる場所を
そして
目の前の生物
それは、どこまでも無機物であった




