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長い行列を、巨大な蟻が横切る
其れを、確認する者は、誰も居ないし
私、自身、それを、確認したわけではない
しかし、その存在は、確実にいるが
誰も信じてはくれない
長い教室に続く廊下は、誰も居ないが、誰かが歩くように、設計されている
私は、そのタイルの数も材質も知らないが
その上に、歩くことは、出きるだろう
人が、歩くときの知識とは、其れが、果たして、本当に、正しい歩き方と言える確証は、どうも存在しない
まるで、ボードゲームのように、世の中は、一端を取ると
別の事が、おろそかになることが、大様にして、存在しているが
果たして、その場合の、得点計算とは、何なのかは、非情に、気になるところである
生活中に、金は、必要であるが、その後の、得点を、
死後を、皮切りに、行われるのか
其れとも、まだ、得点計算は、終わらないと言うのか
其ればっかりは、ハウスルールなのか
それとも、明確な、確固たる神格化された
其れは、生命論理的な、逃れられない
感情の中に、存在しているのだろうか
人間が生きるに必要な、物が、簡素化されてしまえば
必要最低限を、考えてしまえば
果たして、その得点ボーナスで、もっとも高得点を、叩き出す物は、何なのか
是非、神様にでも、聞いてみたい物である
故に、存在しないのであるが
もし居れば、果たして聞いたのか
聞くことは、正しいのか
その思考論理は、当たっているのか
其れが、存在しないから、神は存在し
ルールは、建設され
そして、その過ちというか
ルールの穴を、つかれたり
わざと、見過ごしたり
大業として、一網打尽に、そのルールを、亡き者にしたりするが
結果的に、多様性は、ルールのロジックの中には、収まりきらないのが、世の常である
故に、その収まりきらない物を、無理矢理収まったときに、美しさを感じたり
逆に、新たな、一手が、突如として、その空間に、出現することもある
其れはまるで、坪の中に、水を入れるようなものだが
しかし、その場当たり的な、行動を、考えもしなければ
行動しなければ、わからないのも、また道理であり
説明書の一端にある
戦術の一つなのかも知れない
私は、どうも、広辞苑を、眺めながら
自分の庭の狭さと
果たして、こうも、膨大化した、文字は、果たして、使われているのかどうかと言う疑問も感じる
ワープロの光っているキーボードの度合いを考えれば、
使用頻度が、明確にも成りそうだが
それは、それぞれ、ケースによりあるだろも
しかし、言語に置いて、我々は、もっとも何を使い
何を使わず
そして、どの単語動詞
そして、漢字を、しようしているというのか
それを、短くした場合
その練度は、果たして、上がるのか
其れとも、多様性による、損失が、非情に、大きくなると言うのだろうか
例えば、世の中には、巧い
と言う物が存在する
そういう物は、何を使っても巧い
たとえ、不十分であろうとも、其れを、形容詞できるだろうし
その前例ができてしまえば、たとえ、非効率的だったとしても、常識というのも良くある話だ
効率の前に、返るという行動も、非情に其れは難しい
一般化してしまえば、なかなか其れを、返ることの方が、大きな軋轢が生まれる可能性がある
そういうことは、水風船が、割れるまで、別の最悪が、起きない限り、ぎりぎりまで、粘り
其れに適応し続けようとするのだ
魚が、流れに、逆らい泳ぐように
それは、果たして何のためだろう
川に流れがあるためか
流れのあるところに、何か、ご褒美があるのだろうか
それとも・・
私は、一人、思案を、廊下の床を、叩き
いや、打ち鳴らしながら
歩く
誰も居ない廊下は、そうしても、びくともしないし
そうした所で、誰かに何かを言われるようなこともなかった
何故なら、一人しか居ないし
そして、其れは、余りにも、げっと
な、行為でもなかったからだ
私の体重が、重力をねじ曲げるような、重さな訳でも
工業機械か、粉砕機のような、威力のある歩行行動が
出きるわけでもない
今までの、基本的人間の範囲内での
私の歩測は、別段、取り立てて、異常性のある行為
ではなく、その中に、内包される程度
そしてそれは、明らかな、異常性を、含むほどでは、到底無いことが、私の経験則から、考えられる
故に、ただの、一般的
歩いて、いたら、靴底から、音が鳴った
それだけの行為だと言うしかない
それも、異常性を、感じない程の
しかし、靴が、音を、ならしているように思えるが
しかし、実際問題、ならしているのは、その上の
足の裏であり
その足の裏を持ち上げている
筋肉、骨、血等々
であり
それらを、制御して居るのが、脳味噌だとすれば、
実に、行動というのは、先ほど面面と、述べてきたとおり
やはり、行動に、正当性は、あるのかという事に行き着いてしまう
そのとき、足音を立てるのは、善か悪かと、言ってもいいかも知れないが
其れが、物を過剰に、作るよりも壊すことの方が、色々と問題だった場合を、無かったことにすれば
人は、健全に、肉体に、負荷を、
体が、それらに対して、納得の行かないほどの
過酷性 無意味性 技術知識不足練習不足
が、あるとすれば、それらをしないことは、悪善と、
考えれば、人は、時として、自分を、奴隷のように、
そして、最悪の場合、壊し続けているという事に
成りかねない
正しき動きが、労働力の省エネ化
効率化
無理の生じない
人間の体に、合った動きだというのであれば、
其れをねじ曲げて、無理に、川の流れをせき止めるのは
非情に、電力というエネルギーを、生じてしまうほどに
かなりの力が、意志により、生じてしまっていることになる
逆に言えば、其れ程までに、体という物は、非情に、難しく
其れを、無視したくなるほどに、難解な
エネルギーを、デバックを、要領を、しつよう、としてしまうだけだ
故に、それを、しなくてもいいとなれば
背を伸ばすことなく、正しい動きをすることなく
体を、無茶な機械のように、稼働させて、油も差さず
設定も、間違えたまま
鋼を、こすりあわせて
いつの間にか、金属疲労で、ボルトやなんかを、壊して、駄目にしてしまうのかも知れない
そういうと、まるで、不幸の手紙のようにも、
歯を磨かない人間に対する
最後通告のような、無慈悲さを感じるが
悲しいことに、それは、ボードゲームのように
まるで、全く、個性なのか、システムなのか
そして、人間は、完璧を、目指しているのか、居ないのか
どうも、要領悪く、そろわないように、成っている
そろったような、条件を、集めても、結局は、別の条件を、クリアー出来ないようになっているのだから、偏食家化してしまうのは、人間の進化の過程なのかも知れない
効率化の意味が、果たして正しいのかは
非常に、難しい話だ
ボードゲームであれば、其れで、勝てることもあるだろうが
楽しめているかと言えば
其れは、ゲームの種類にもよるだろう
やる人間にも、心情にも寄るかも知れないが
しかし、大抵が、運要素を、無くしていなければ
必勝法を、ぼやかしていれば
それは、おおよそ、偏り無く、ぐらつくものだ
それを、多様性と言うべきか
乱雑と言うべきかは、難しい話であるが
しかし、決まりきった物を、さらに、高見に、煮詰めるか
新たな、料理を、作るかは
非常に、それとて、難しい話である
人が最終的に求める物は
新しいものかも知れないが
しかし、新しい物を、1から作るのか
1からある物を、別の新しい物にするかなどを考えると
これも難しい
1があるが故に、違う物をしなければならない
故に、自由度と短絡的な完成からは遠のく
いわゆる感情外のアンサーだ
しかし、感情を、重視するのであれば
すべての感情だけに置いては、それを、ごり押しできる
その技術無き、確信犯
一見して、技術を外れた素人のように、見えなくもないが
しかし、真のプロとは、すべてを、投げ捨ててしまうような、気もしなくもなくもなくもない
どちらにしろ、私は、日曜日の学校の裏口の裏門から
その、校舎に入る
前の表とは違い
裏には、川が流れ
其れを、端を、越えて
二三メートル上を行き
歩くと
そのまま、玄関で、小さな
三十人は、ぎゅうぎゅうにしてもとても駄目で
二十人が、ようやく、下駄箱と、玄関口の下の扉の内側のタイルに、靴を並べて収まる程度であろう
私は、茶色の薄っぺらいスリッパに、履き替えると
廊下を、先ほどから歩く
今日は、休日だ、カレンダーにも、青だったり緑だったり赤だったりが、丸く円上に、記すのを、見ることが出来る
先ほどの廊下にも、そんな、光景を、見ることが出来た
私が、廊下から、一つの教室の扉を開く
むわりと、小さな部屋に、絨毯のにおいがする
床は、木目調と言うか木であり
そこに、テーブルが、大きく並べられ
人一人が、僅かに通るように
椅子の後ろに、スペースがあり
小さな部屋に、コンロもあり
ミニマムに、まとめられている
学校の書類や、宿題、教科書が、端に、有る中
木の机の上に、紙の分厚い箱が、置かれている
その海外の独特の毒々しさもある
リアルテイストな絵がかかれた箱は
まさしく、計算機のようなボードを使った駒達が、カードと一緒に眠っているだろう
今日は、休みである
私は、薄暗い部屋の廊下に、堆く、壁として、並んでいる
棚と、その上に、積み重なった
様々な箱を、見る
今日は、日曜日
私は、何故か、学校にいて
ゲームの
ボードゲームの廊下を抜けて
一人、様々な人間が、座る席
の端に付いた
長い時間の牢獄の中
誰かの笑う声がする
私は、その声を、無視するように、牌を、緑のテーブルクロスに、置くと、小気味の言い音が、聞こえ
テーブルに並べられた
:: ::と、ぽっちの打たれた牌の下に、置かれてしまう
テーブルを囲む人数は、本来の四人では、無く
三人であり
得点の棒が、各場所に、転がっているが
其れが、つきるのも時間の問題かとも思われた
私は、冷めたコーヒーの黒い液体を、茶色いカップから一口 飲むと
そのまま、盤面を見ると
最初に置いた、牌の人間が、その牌を、自分の手元に、持って行き、そこで、裏返しにされた
私と、最後に出した人間の牌の表面を見て、点数計算を、始め
また、緑のクロスの上に、牌が、裏向きのまま
並べられることになる
私の口の中には、さめて、その味か、香りが、僅かに付いた
コーヒーのにおいが、ただそれだけで、水のように、存在している
私は、中央に、集まった黒い牌を、三等分の内
中央を、自分の方へと、飲み込んで
それを、木の板の前に置いて、牌を、揃える
誰もが、自分の牌と、これからの状況を、思案しているが、本来で、あれば、四人ゲーム故に
駆け引きに置いて、不明りょな、部分が、出てくる
そのゆらぎを、探しながら
牌を、進めていかなければならない
私は、黒の中に、浮き上がる
白と赤のポッチを、見ながら、場に、もう出された
牌を、見て、考えを、進める
果たして、ここで、出すべきだろうか
もう、十分に、はじめであるが故に
それに、応用した、牌は、持っているが
しかし、もちろん、出さなければ、其れは、私の失点となり、あまり、面白くはない
しかし、ここで、あえて出さないことで、相手の、手番を、無理矢理、詰まらすことも出来るのが、事実
故に、私が、行わなければならないことは、最後を見通して、今、この手番を、わざと、遅らせるか
それとも、様子見か
私は、適当に、牌を、緑の場に、出すと、様子を見た
薄暗い事はない狭い室内
窓からは、中庭が、長細く
校舎に、囲まれるように、広がり
草が、ビーバーだろうか、草刈り機に切られ
芝生のように、短く刈り揃えられている
其れを一瞬見ていると
場の私の上に、絵の描かれた
牌が、乗っけられ
私は、点数を、相手に渡す
これを、八回繰り返して、終わりとなる
誰も居ない椅子さえない机に埋まった台は、窓付近まで延び
その途中に、誰も使われていない
32枚有る内の八枚が
黒い背中を見せて並んでいる
何とも、有意義とも、時間を、無駄にして居るとも、言える時間帯が、徐々に、流れ込む
冷めたコーヒーを、ついでも、其れがさめるのは早い
まだ、八月かと思っていたが
もう、暮れ始めた外は、日中にしても寒く
暖房のない
この室内が、恐ろしいことに、寒くさえ感じてしまうほどだ
私は、コーヒーをすすり
内部から、体温を、上げ
外出用という事もあったが
雨が降り
その小雨の中
部屋の中で、着て持ってきた
コートを羽織る
長雨と言うには、小さく
僅かに、木々が、風で、揺れる
「寒いですか」
ずんぐりと、四角い顔の男が言う
この学校の小学生ではなく
課長か、部長というような男が
サスペンダーと白と赤青の縦縞の細いシャツを、着ている
「いえ、しかし、夏も終わりかも知れませんね
寒いですよ、そろそろ」
私は、答えにならないようなことを言いながら
その、黒い眼鏡の奥の目に言う
「ああ、もう八月も終わりですか
残念ですよ、熱いのは苦手ですが
寒いのはもっと苦手です
どうも毎年、霜焼けになりますから」
細く、強面というわけではないが
到底、ボードゲームを、たしなむというような顔ではない男が、そう言って、顔を変えず
手だけで、牌を、場に置く
私は、失点を払いながら
次の手を考えると
差し向かいに
黒眼鏡が、細い男に
「しかし、其れでは、安全な、時期は、春と秋だけですか」
と、聞いた
「いえ、春は、花粉症 秋も花粉症
部屋にこもるのが、私の唯一まともな時間ですよ」
そういって、カチャリと牌を、何故か、傾けた
「安全牌が、ありませんね」
前に出された、牌を、見ながら、私は、自分の手番を、整えた後に、あえて、黒く裏向きに、その牌を、飲む形を取る
それに気がついたのだろうが
のっぽの鈴木さんは、それに対して、反応はない物の
一応の、対策として、同じように、流してきた
故に、これで、目的が、私としても、つかめない
「田島が原さんは、雪囲いは、何時頃しますか」
私は、牌を、見つめながら
「十一月の中旬に、ボチボチと、と
読んでいたとおりの牌の上に、牌を、置く
これで、予測が当たっていれば、誰も置くことは、出来ず
なおかつ、私の、手番に回ってくれば、さらに、誰も、出せず
高得点が、私の元に、転がり込んでくることだろ
私は、静かな時間の中、その出目も多少は気にしたが
次のゲームについて、思案を、巡らせる
これは、絶対ではない
揺らぎが、有るが故に、答えが無く
答えがないが故に揺らぐのだ
ただでさえ、不確定な答えは、細い男の手により
また、逆転を、演出される
「やられた」と、言いながら、私は、カップのコーヒーを、ぬるいが、口に流し込む
外は、いつの間にか、草が、傾度を、傾かせるような
暴風雨が、冷たそうに、降っている
「次何やりますか」
計算式は、我々の負けを、意味している
これを、継続しても良いが、時間は、有限である
私の背後に積まれた
プラスティックの塔が
さらなる建築物を
我々のぴりついた野心へと、与えようと、呼んでいるような気がしたが
「もう一度やりましょう」と言う私の答えに
黒い羊羹のような、しゃぶり昆布のような其れは、また
暗く
その表面を、裏に向き
混ぜられて、二段階に、まとめられていた
誰かが、いつの間にか、明かりをつけると
うっすらと暗い室外とは、対照的に、その空間は、
光量のみ、やけに明るく
辺りを、照らしている
今日のボードゲームの会も
何回目だろうか
其れは、揺るぎがあるはずなのに、結局は、将棋や囲碁の一つの形として、其れを認識してしまう場合も多い
しかし、コミニュケーションツールとして
はじめから、その勝機が、プロと、いや、やっている人間と、大差が無くほぼほぼ遊べるようなものが有れば、其れは、誰にでも勧めやすい
それを、技術ではなく
感性と言う、一見して忘れられがちな
価値観を、まるで、子供の頃のように、掘り起こす行為は、人間不信になることも多い大人という
かわいそうな、存在に置いては、有る意味、幼児逆退
とも、また、最高の趣向品とも言える
酒や、葉巻を、吸うよりは、見た目的には、健康的である
されど、人のためと、金を使うのは、時として、善意の付け込みとも、言えなくもない
人は、自分の命よりも、他人が重要だ
と言う、話がある
それは、自分に価値がないから、それなら、他人の方が良い
もしくは、そう言う絶対的ルールに従い
いや、そのルールのために、大人は、有る意味、耐えしのぎ
そして、死ぬ場所を、ようやく見つけられるのかも知れない
人生とは、苦である
其れは、死よりも苦しいが故の
事故犠牲を、差し出しやすくするための
ロジックなのではなかろうか
その教えは、今
壊すべきなのか
それとも、其れを、内包したまま
人は、進化を、続けるべきなのだろうか
事故犠牲とは
まるで、障害者に、高い壷を買わせるような、状況には成るまいか
善意とは、儲からない
技術のみが、儲かる
故に、其れは、貨幣が、ゲームの駒だからだ
故に、人は、分ければならない
ゲームは、何れ終わるものだ
何時までも、ボードゲームを、続けるわけには、行かないのだから
生物で有れば
私は、人生の無常利さを、感じながら駒を置く
もう、何連敗中だろうか
もう、これは、止め時、なのかも知れない
私は、一人、黒い駒を、いじりながら
ぼんやりと、窓の外の、荒れ狂う
流れる流星のように、後をのばす水滴を、眺めながら
また、自分の前に、立っている
駒を、目視する
先ほどから全く変わらない
まるで、終わりまで、得点を、両者に、置いているようである
これは、以前、言っていた人が居るが
善意を込めて
クソゲーで有ると、おっしゃっていた
まさしく、激しく同意である
目の前の赤い目玉のような、模様が、私を、にらんでいる気がする
ここで、勝てと言っている気がする
まだ終わりではない
私を使え
愚者よ
なんて、面白い事を考えても良いが
呆けた大人の午後なんぞ
ただただ、浪費するように、行為を繰り返すほか無いのである
先ほどから流れている駒に
食いつくように、手持ちの駒を、作業のように、繰り返し、くっつけてはいるが
その行為自体
先のことを、考えていないとも言えるが
しかし、私は、そこで、ふと、この流れに、疑問を感じ始めていた
果たして、この行為は、わざとなのだろうか
つまり、流れという物が存在する
たとえば、オセロの達人に、逆に、素人が、よくわからない撃ち方をすると
ぎりぎりまで、追い込まれるなんて、事がある
其れは、オセロが、未だに、あの単純なルールにも関わらず
陣取り合戦に、まだ、必勝法が、存在しないことを、示唆している
どんな物にも、定石は、少なからず存在する
しかし、それが、固定された中で、物事を考えるか
其れとも、その多有差を、そのまま、ルールではなく
感性として、感覚として、存在させた場合
その美しさは、それに、有ったから出来るのではなく
努力の果てと、さしたる差が無くなるようにさえ感じられる
では、目の前の、緑の布の上で、行われている物は、
呆けたように、見ていたが、しかし、実際問題的に
妙な感じがする
わざと、失敗することで、其れは、完璧とは言い難いが予想に基づいた定石を、打ち砕き
結果として、その揺らぎ揺さぶりを、喰い物にしている
何て言うことだ
呆けている場合ではない
遊びといえども、真剣勝負
全力を持って、楽しむからこそ
時として、其れは、ふざけたように、だらしなく写るのだ
省エネこそ、全力を出すまでの前段階
省エネするために、人類は、省エネしているわけではない
其れは、機械という我慢強い存在に、任せておくに限る
私は、わざと、失策を、行うと、面白いことに、其れが、巧いこと定石になったように、かみ合う
定石が、技術や感だとすれば
感性の強者とは、果たして、気の持ちようか
気持ちなのだろうか
はたまた、謎めき
暗い中
私は、新たに、牌を、場に、投げる
暗い中、ボードに置かれる駒の音だけが
深夜の廊下に響く
この場所だけが、まるで、巨大な化け物達から
隔絶された
ぎりぎりの空間であり
明かりが消えた瞬間には、この場所で、我々は、木っ端みじんに、食い散らかされる
空想が、妄想となり、浮かんでくる
私の、右に、左に、大人が居るが
男だろうと、いや、逆に其れが、問題なのかも知れない
他の連中は、もう帰ったのだろうか
隣の大きな会議室で、後かたづけの音が聞こえていた気がする
私は一人、手持ちのカードを、透明のスリーブケースの外から覗きながら
考える
私の手番の前に、珍しく熟考している
こういう時間も、楽しめているのか
其れとも、其れさえ気にもならなくなってしまったのか
次は何をしよう
そう思うが故に、心は、平穏無事であり
故に、逆に、あまり、感情の抑揚が、無いように、写りかねない
すべてを楽しむには、時間が足りない
故に、妙なところで、感情を、露わにするよりも
それを、傍観して、出来ることをやり
そして、結果として、自分がやりたいことを、呼び起こす
其れは、定説かもしれないが
逆を言えば、揺らぎを、必要と、していないとも言える
私の目の前に、ダイスが、ようやく、振られる
そうしましたか
おっさんがやるには、いさかか、綺麗というか
ファンタジー色の強いというか
風景的に、美しく、幻想的な盤面に
木の駒や
透明の物体が置かれる
からからと、入れ物に、投げられるダイスの音
カサリと動くカードの擦れる音
人が、周りにいて、其れが重要な気がする
確かに、人の頭で、其れを、動かすと言う物は、自分の手で、システムを動かすと言う分野において
物を、媒体に、その感触を、視覚的に、そして、最終的な結果としてみるのは、心地よく
有る意味、ワーカーともとれるが
そうなると、人間は、もっとも、人間らしい行動に、安らぎを覚えるので有れば
そうなるように、仕事を、する事が、もっとも効率的な
人間の活用方法に思えて成らない
趣味と仕事が、同じで有れば
いや、仕事が、呼吸で有れば、人は、わざわざ、付加価値に悩むことも無かろうに
スマートさとは、統一化か
進化が、砂浜のガラスのように
角を、丸めて、消えてしまうようなものだとすれば
其れは、電気的行動限界へと向かうべきか
其れとも、感覚的 脳内パソコンを、有してきた
人間脳と言う電気信号の媒体を、大事にしても、おかしくはない
道具とは、何かの代わりに、何かをする物であるが
外部頭脳を、持った人間は、何を、スマートにし
何を、起こそうとしているのだろうか
もし、感情のいざこざを、ショートカットしたとしても
果たして、その質量は、電脳世界で、まかないきれる
質量を、有しているのだろうか
逆に其れは、我々が、目に出来ない
別の何か同士で、戦わせているだけでは無かろうか
其れは、殺した相手を食い
どんどんと、巨大化していく
そして、其れが、最後の一匹になったとき
人類の滅びが、いや、新たな、種が生まれるのかも知れない
どちらにしろ
統一化した、思想とは、倒れたとき、どうしようもなく
粘りけがない
ちょっとした、地球の温度差で、其れは、あっけなく
最強と思われていたにも関わらず
全盛期は過ぎ
死滅するのは、目に見えている
ただ、そうなった場合、其れを、望んだのは、誰だろう
巨大な、共通認識は、望んで、単一化したのか
単一化したかったのだろうか
其れが、正義の名の下に、本当に、プロとして、行われていたのだろうか
ただ、小さな、方を、選んだ物に、操作された
定石だった、だけなのでは無かろうか
単細胞は、単細胞を、選ぶ
何故なら、その方が、生き抜いて生きたからだ
果たして、我々は、誰に選ばれて、置かれた駒なのだろうか
其れとも、取るに足らない
どうでも良い
システムに、干渉も出来ない
しても居ない
コンポーネントの一つだとでも言うのだろうか
其れは、見る方向によって、違うかも知れない
紅茶のにおいが、カップから漂う
テーブルの隅に置かれた
小さなあめ玉が、目に付く
私は、カードを、切って、一枚を、場に置くと
そのカードに、記された
情報を、処理していく
三個有る内の黒い駒を、ボードの上の
自分の置かれている
駒の横に、配置する
これで、数ターンすれば、このゲームは、終わりである
故に、もう、後は、残った、処理を、急いで、行わなければならない
私は、使い終わった、カードを、捨て札の山の中に
置くと、駒を一つ、動かして、カードを引いた
これで、繰り返される
駒の動きは、終了した
やることも、終わり
私は、次に、順番を、渡すと、盤面を、見通す
様々な、小さなタイルが、置かれ
町を、形成している
その広大な、マップに、時間を、吸収される様は、実に、ばかげて居るとも、また、これ以上ない程、有意義にも、感じられた
昔、少年が
無意味ほど有意義なことはない
と、言っていたが
しかし、得てして妙であろう
無意味だと、区別できていると言うべきか
其れとも、無意味な時間を過ごせ得るという
これほど贅沢な時間はないと言う意味か
もし、これが、精神世界を、言うので有れば
それこそ、有意義を知るもっとも手っ取り早い方法だろうか
暗い外に、赤い二つの点が見える
上下に、割仕に、仕切られた
アルミかステンレスの窓
よく見ると、下にも
同じような、マークが浮かぶ
ぎょっとして、背後を振り返るが
暗い部屋の中の廊下が見えるばかりであり
誰も
何も居ない
誰も居ない室内
ボードゲームが、机の上に、転がっている
コーヒーカップは一つ
あめ玉が、机の隅に、転がっている
私は、カードから目をそらす
駒が、点数計算を、終えている
目線を、もう一度、嵐のように、吼口する
外部に、向かう
その赤い丸は、爛々と発光したように、
黒い窓ガラスに映る
目を凝らせば
その正体が
二階と一階の
非常ボタンを、知らせる位置の
ライトだと分かる
私は、もう一度
盤面を、みた
黒い牌に、二つの分かれた赤いポッチが
こちらを、緑の中から見ている気がした
辺りは暗い
私は、掃除をして、すべてを、片づけて
部屋を出た
また来週
其れが、私の日曜日である




