774 1
目を覚ますと、少々
体がだるい
まるで、SF小説のようであるが
体が、風邪を引いた後のように、乾いていると言うか
だるいのだ
目をしばたかせる
肉体は、劣化していないのだろうが
しかし、それでも、動き始めという物は、何かしら、大変なものである
しばらく、一時間ほど
先ほどまで寝ていたカプセルで、芋虫のように、ごろごろと体を、動かし続ける
体の器官に関しては、もう、完全に、冷眠が、済んで
細胞の活性化は、終わっている
今から、動き出しても、何ら問題はないが
しかし、それでも、一応、心と体の準備は、必要不可欠だ
明るい天井は、発光を、白く続けている
私はその下で、毎日のように、繰り返しを、継続させるように、百年の眠りから覚めている
周りでも、人間が、動く姿は、それこそ、
芋虫に酷似しており
これからの予定は、一日ほどを使って、体をほぐすことになり
今日の食事は、液体だろう
体の細胞の活性化もそうだが
一番の重要点は、人間の第二の器官と言っても良い
腸内細菌である
これに関しては、体内とは別に、培養しており
それが、もしもの場合
胃の中に注入されることになるが
今のところ、助けを、借りたことはない
狭いところでの家畜を、飼う必要性の無くなった現代
いや、家畜さえ飼う必要性はなく
悪魔での、趣味や名誉のため
誰よりも、生き生きと育てることが、重要視される
現代に置いて、この小さな、宇宙船よりも
作られた巨大な山一つほどの施設は、余程、生物的に、正しいのでは無かろうか
もはや、この、無菌栽培のような、環境に、置かれた
死を待つモルモットは
果たして、同じなのだろうか
目を覚ましてからの一日は、長い
一日中、今まで寝ていた布団の上で、ごろごろとするのだ
よく、自転車は、サドルが、堅い方が、長時間疲れないと言うが
であれば、畳のような物に寝ている方が、寝ズレは、起きにくいのでは無かろうか
私たちの場合は、冷凍マグロのように
擦れようも、堅くて、そうならず
其れ以前に、そうならないように、固定されている
さらに、もし何かあったら
其れは、擦れる崩れるどころではないポッキリと
折れるに、成ってしまうのでは無かろうか
過去のグロ動画の中に、コールドスリープ実験失敗
と言う、物を、画像ともども、検索したことがあったが
其れは、ここにくる前である
其れが、本物かどうかは、分からない
しかし、事実として、コールドスリープの失敗は、実験途中に、たびたび、報告され
記録も残っている
結果として、人間は、まだ冬眠という機能が残っていた時代
それを、思い出させることで、この装置の一部の
ミッシング・リングとして、つないでいる
冷凍するまでに、二日ほどを、用いる
そのとき、いきなり、凍らす訳ではない
人間というか、生物の限界までを、無理矢理引き出し
停止させる
機械世界に置いて、その物理法則に合っている
生体に、依存したやり方だ
それは、パラグライダーで、飛び出したり
プールに飛び込むような
思い切りが、必要になる
見る分には
私は、30分ほど、話を聞かされる
大体が、大丈夫か
予定は、この程度だ
と言う感じであり
彼女は、二日ほど前に、私たちよりも、早く起こされ
準備をし
そして、二日前に、眠りに付く
難儀なものだが
私たちと同じような、境遇だろう
外に出ることは出来るかも知れないが
いや、私たちと同じで、無理かも知れないが
その後は、自由に、情報を得られる
もう、百年も後の情報を、昨日とは違い
得ることが出来る
昨日の続きのようであるが
全く
マンガが、いきなり最終巻まで、一話から終わってしまった気分である
めぼしい情報としては、化石から
骨格を、予想して、その生物の
復元を、行ったという話
まるで、映画のようであるが
映画とは違い、其れは、バーチャルとして、存在させている
今の時代、現実と、非現実
どちらで行っても、実験結果に、然したる違いもない
つまり、そう言う実験室で、行えば、其れは、殆どに置いて、現実なのだ
その結果、地球の奥深くに、人間の健全だと思われる
生体を、四人埋め込み
地球が、何万年灼熱地獄に、なろうとも、生存出来る
と、プログラミングは、立証した
つまり、それは、我々が、宇宙に、居る
意味を、殆ど失ったと言っても、過言ではない
そして、そこまでして、人類を、生き延びさせる必要が、あるのかは、謎であるが
やることがなければ、そう言うものである
それに、まだ、実験が、成されていない
私たちの、コールドスリープも、その実験の一端だ
たとえ、二百年ほど前に、
宇宙よりも、過酷な状況下で、成功したとしても
まだ、全ての、生体実験としての、証拠が、揃ったとは、言えないだろう
いや、機械は、言えるかも知れないが
ゆらぎは、必要だ
分からない、その揺らぎでさえ、もっとも必要だと
言われる昨今である
そのスタンダードは、ここ三四百年
あまり変わっていないから
ベストに、近いのでは無かろうか
後は、三首の犬を、製造して、波紋を呼んだり
殺人者の作り方にたいしての疑問を、考えたりと
あまり、話題性は、昔のゴシップとは、変わらないように思える
もし違うことがあるとすれば、何かがあれば、
其れは、自然の脅威ではなく
人為的災害と言えるのかも知れない
自然災害の予想は、ほぼ99、9パーセント
行えるまでの精度になった
野生生物の事故も
七割型千年前よりは減り
少なくとも、そう言う脅威を、許容しない人間の死は
ほぼ存在しない
あるのは、死を、許容した上での生活を、望むものだろう
それでも、地球上併せて、そう言った死は
年間五人も無いのだから、恐ろしい
自殺件数も、好き好んで、死ぬ物が、一定数居るが
其れ以外の死は、存在しない
唯一問題視されているのが
子供の事だろう
人工の増加を、必要としなくなった現代において
必ずしも、生殖活動は、必要ではなくなった
いや、それ以上に、人工は、統制され
厳密に、管理される
故に、人間の平均出産数は
凡そ二人
以前であれば、五百年程かけて、
かなりの数を、減らしてきた
それに対する
弾圧は、存在したが
暮らしによる
不平が、徐々になくなれば、その声も、なりを潜め
最後の三百年は、それに対する、疑問定義は、話し合われたが
進展する事は、どの国でも存在しなかった
戦争に対する軍事費は、限りなく、コンピューターや
機械に、投資された
つまり、人間同士で、戦う時代では、完全に、無くなったのだ
其れは、人為的ではない
と言う、建前の元
機械の方が、より多く、人間を、大量に、殺せるからに他なら無い
其れは、元々、核爆弾のような、初歩的な有害兵器
が、存在したが
しかし、実際、使いやすい物は、有害物質を、まき散らさず
使わず
スマートに、兵士だけを、皆殺しに出来れば、文句は無い
それは、大量殺戮で、ある必要性はない
機械を持ち居た、作戦は、アナログで、ありながら
正確だ
毒や爆弾のように、目立つことも、一般市民を巻き添えにし
各国から避難されることもない
苦しまず
すぐに、機械が、職人には及ばないにしても
それなりの精度で殺すことが出来た
一瞬のミラーボールのような、輝きが
一個師団を、壊滅させた
それも、ほんの一秒ほどで
数ではなく、技術
其れが、実現してしまった世界
いや、効率が、実用性が、余程 良いのだ
より、効率の良い
そして、高性能な
相手が、考えも及ばない
そんな、機械を、システムを
コンピューターを技術を
その頃では、もう、人間の抑止装置が
大部分、配られたが
しかし、それでも、最後、全てが終わった後に
一国が、全てを、覆して、世界侵略・征服
するのではないかという
懸念の元
最後の国による、技術戦争が、革命が行われたが
結果的に、其れは、収縮する
アメリカ ロシア による開発も
中国に、設立された
中間
つまりは、世界防衛と、名を打った
国ではなく、民間人による
武器開発 コンピューター開発が
驚くべき頃に、国を、りょうがしたのである
其れにより、一気に、国の境目は、終了を迎え
人種による、特徴が、無くなるまで
百年を、有しなかった
このころの、世界史を
世界の最後の国同士の歴史として
好きな人間も、多いと聞く
その頃の、コンピューターや、兵器は、今に比べ
やはり、あまりにも、お粗末とは言え
ロマンと言えば、世界の世紀末としての
最後のロマンと言えたのかも知れない
強さが、一気に、平和へと、傾いても
それでも、地番を、揺るぎない物にするべく
その対抗手段は、より確固な、物となり
人では、到底太刀打ちできない程になる
人は、競うと言う物が、単純なせいか
生物的な本能か、好きなのか
其れは、一気に、技術や感性 感覚へと、向けられた
その結果、中途半端な物は、存在せず
その途中で、大量生産は、競争に、死滅した
技術の発展は、貨幣を、必要としなくなっていた
その代わり、人生を、かけるように、技術を、小さい頃から学ぶのが必須になり
その頃より、機械とアナログの創作
つまりは、学術的分野と伝統が、大きく枝分かれを
始めた
つまり、学術的知識の探求者は、技術者の一人となりそんな一つに、変化したことにより
学者は学者
農家は農家の一級職人としての立場を、取らざる終えないことになったのだ
読み書き算盤は、一応習うが
其れと並列するように
仕事という名誉も、学ぶことになり
学校重視ではなく
仕事こそが、生活の一部の大部分を占める
故に、技術が、あるのは、当たり前
その上で、あえて、未知な物へと行くのか
それとも、生涯を、として、さらなる高見へと、従来
の生涯をとした物の上を、創作するのかは未知数であり
この時代の技術の高さは、類を見ない
完璧は、普通であり
そんな物は、見向きもされない
なぜなら、当たり前だからだ
人は、感性を、磨き始めた
美しさは、普通である
故に、人情という技術へと、邁進を始める
貴族社会では、難しい難解な不要にもにた
ルールを、こなせて、一人前と、見なす風潮がある
其れは、一見すると、学術派閥のようにも見えなくもないが
その結果、反乱が、起きるようであるから、やはりそれは、風流であり、現実ではなかったという事か
ふるいにかけても、現実は、見ることが出来ない
ただ、ふるいにかけられて残っただけ
其れで使えるのは、使うことだけで、其れ以外では、役立たずである
棲み分けも出来ない
無能な時代は、人間を、個別に評価し
認めることから、始まり
終わりを迎えることになる
国や、県 市は、解体されることになり
個別に、情報が、簡単に、合ったように、通知
されるようになる
その頃には、働く場所は、殆どが、消滅し
技術者だけが、個別に、仕事をすることになる
メールで済む物は、全て、紙が、廃止され
決まり事は、人が決めずとも
勝手に、機械が、解決案を、提示する
盆踊りや、行事は、別であるが
施設の建築等は、大きいもの小さいもの関わらず
その全てが、コンクリートを使用しない
石と木で、組まれた物が、殆どになり
大工は、名前だけ残した国という物
に世界に所属した者となり
厳しい試験のもと
大工自身が、その人生を、生命をかけて設計制作する事になる
国事に、建物様式は、違うが
しかし、其れは、壊れない 何百年も保つ
物が、最低条件であり
故に、効率は、重視されない
家は、使い捨てではなく
国の資産と言うことになる
国という物は、いや、組織は、形骸化
誰一人として、存在しない
一応の、代弁者はいるが
それも、機械に、話す程度だろう
そこにあるのは、文化であり
人ではない
実質的な、国が無くなっても
行動が、変わることはない
消費税が、消滅したと同時に
ある程度の、管理が、開始され始めた
それは、人間に、チップが埋め込まれる
百年ほど前の事である
機械が、整備するのは、平等な人権
正しい認識であり
常識の押しつけではない
それは、効率の鬼であり
無駄は、存在しなくなった
なぜなら、利益の計算式が、国よりも数倍
優れていたからだ
国が、必要では、無くなった
世界に置いて、人は、ワーカーホリックのように、
まるで、かごの中のネズミが、延々と輪を回すように
行動を、欲した
その世界は、自らが、水槽を作るのではなく
機械が、巨大な、水槽に、地球を、入れたようであった
人間のエゴではなく
繰り返せ得るだけの効率
全てが、平等になるのに、そう、時間は、かからなかった
戦乱の世も
二百年余りで、波風が、経たない基盤ができあがっていた
そこにあるのは、生活のための行動ではなく
制作のための行動でしか無くなっていたのである
衣食住 健康管理 職業の早い内の付与
人間管理
一見雑多に見えて、其れは、ふるい村社会のように
全てが、複雑に、かかわり合い
統制が、取れて居るとも言えた
世界の百年の出来事と言う物を
まとめてくれたので、其れを、流し聞きする
先ほども言ったような、事が、並べられ
別段、珍しくもない
流行廃りの芸人は、何時の時代も、同じであり
技術者か新しく分かりやすいもの そして、異質者
であるが
どうも、前二割後七割
のこりは、まだ分からないと言うところか
全てみれるわけではない
ピックアップされた程度だから
選ばれる物が、必ずしもおもしろいとは限らない
其れは、選ばれる作品と言うだけで
趣味に合うかどうかは、配慮されていない
実際問題、それに、合わせたところで、其れは何時の時代も、同じであり
結局同じ事を、ぐるぐると回ることになる
いや、そう言う物を、あえて、選ばれても、逆に、近すぎる故に、其れがどうしても許せないと言うことは、多分にあるのだ
其れが、機械のまだまだ、精度が甘いと言うべきか
それとも、この時代に、其れが、存在しないのか
または、わざとか
ただでさえ、若年者であっても、時の流れの中で
私は、ちょっとした、古典宗教の教祖と、同じような、年齢だとも言える
言わないが
その中で、私が、良いと思う物は
現代人にとって、時として、データーが、昔と違い
残っていたり、わざと残さない場合もあるが
それでも、其れは、神格化として、行動しかねない
そう言う意味に置いて、無いのかも知れないが
しかし、基本的に、同じに見えるのは、年齢的に、同じような若年層であろうとも、時代の流れを、見てしまっているが故に
それだけが、孤立したように、存在して、見えるのだ
例えば、サンユウテイ エンチョウのボタンドウロウ
を、生で、聞いたことがある何て言うのは、
音源も、残っていない、現代に置いて
其れは、伝説に拍車がかかるだろう
さらに言えば、死人酒屋を、聞いたことがあると言えば、さらに大変な、事に成りかねない
価値がある
ただ、其れは、何処に、コインを、置くかに似ており
其れを有する答えが意味を保つかは、はなはだ難しい
人の幸福は、自分が勝手に決める
しかし、人の不幸は
変わらないのは、人間だけだとすれば、
その差は、無いのかも知れないしあるのかも知れない
わざと名作が出ださないような、世の中なのか
それとも、そうほん人が望むのか
ただ、時代の流れなのか
これは、老害か、若年であるが
幸いにして、
言語における
発音 文字は、そこまで変化はない
多少、言いやすいように、ゆっくりと、動いているが
其れは、昔と今
健全な肉体は、どちらかと聞かれれば、作業量的に、
過去の方が、動かしていただろうが
それは、生物的肉体的であり
精神的においても、疑問視である
何かを得るために、何かを失う
其れは、コーヒーカップに注がれたコーヒーは、一定以上で、こぼれるように
何を得て、何を失っているのだろうか
其れは、残すに値するのか
今の時代、その代償たる
科学力が、押し出され
また、人間的、感情に、意味を、強く持ち始めている
良き生き方の研究とでも言うべきか
昔は、何時死ぬかも分からない
故に、元気だったのかあきらめが、強い作品を生んだのか
感情が、材料であれば、今現在は、材料不足と言うだけなのでは無かろうか
生命維持の綱渡りを、自由を、犠牲にして、太くする必要性が、消失した
と言うよりも、それ以上を、やるが故に、必要のない者は、手放したとも言える
しかし、継続して、その手の中にあるのは、変わりないが、
其れさえも、興味の範囲外だろう
うまいのは、当たり前、その先は
ニュースを、寝っ転がりながら
眺める
日月進歩か
同調か
それとも、同じ事の伝承か
世界は、過去の国に、しがみつくように
そのさらに発展系を、考える
全てが、共通し
人間の壁が、消失したとは言え
人は、その故郷に、何かを、見るのであろう
カプセルの中、同じような記事を
新聞紙のような、画面を、めくりながら思う
腕が、重いが、其れは、単純な、私の運動不足だろうか
それとも、私が、眠っていたせいだろうか
もうそろそろ、本当の意味での
自力での睡眠が始まる
その時、私は、本当の意味で、睡眠を、する事になるのであろう
もし人間の意味が、睡眠時の記憶整理だとれば
何百年、寝ていようとも、全く無意味という事になる
いや、私たちの場合、脳が、動いているという事はない
故に、いつもよりも、睡眠時間が、浅いと言うことにも成りかねない
今夜は、百年ぶりの眠りに付くことになるが
そこで、記憶する、情報体は、あまり、ろくな物が、無いだろう
私は、思案の中で、眠りに付く
それは、いくら繰り返したところで、同じような、感覚であり
止まった物は、行動も、同じなのであろう
トイレに行っても、水しか出ない
歯を磨いて、また、先ほどのベッドに、横たわる
軽く廊下を歩いたが
さして、普段と変わりない
筋肉痛のような、張ったような違和感はあるが
それがとても、百年の眠りの後遺症とは、思えなかった
「おい、大丈夫か」
黒い巨体が、それに見合わない
私たちと同じような、白と、水色の縞模様の
パジャマを着ている
ちなみに私は、くすんだ赤である
「ああ」
私はそう言って、すれ違う
じゃまなほどに、大きく
ジャンプも出来ないだろう
はかったことはないが
二メートルはあると言われても、この狭い船内では、
その鍛えられた、ような、体は、大きく写る
「ジャックは、大丈夫か」
私は、通り過ぎながら、彼に言うと
うなずくように、軽く返事をした
窓から見える映像は、黒に、ぽつりぽつりと、白い粒が見える
双眼鏡が、手元にあれば、アナログのように、
それを手に持ち
眺めれば、明かりのない
いや、実際には、多少点滅が、存在するが
それでも、消灯が近い
薄暗い、狭い廊下からであれば
数百年も、保っている
いた、飛ばし飛ばし生きている
この眼球でさえも
はっきりと、さらに、白い点を、拡大するだろうが
望遠鏡でもなければ、それは、一ミリが
五ミリ程度の、粒に変わるにすぎない
機械を使えば、ある程度、はっきり見ることも出来るが
今しようとは、思わなかった
「じゃ」
彼は、トイレに行ったようであった
その首筋には、蛇に、髭と足を、はやしたような、黒い入れ墨が、黒い肌に、浮かび、白っぽい襟元から見えている
私は、通り過ぎて、軽く、足を延ばしたり
屈伸をして、また、カプセルに入る
一応の、体調管理も、行えるが
何かがあったことは、今の所、まだ無かった
明日から、離乳食が始まる
それと同時に、血液採取やら、知識の確認テスト
等々 運動測定を含めて
行われる
さして、激しいことではないが
感覚としては、毎月実施されるそれは、何とも、煩わしくもあるが
それでも、この待遇を考えれば
地球の方が、幾分も、ましであるが
あのころに考えれば、それは、ベストだったのでは無かろうか
認知しなければ、存在できない存在があるとすれば
であれば、認識できない物は、認知さえ出来ないと言うことになる
存在自体 理解でき無ければ
それの数式も立てられない
数式で、とらえられなければ、尚更だ
私の睡眠は、まどろみの中、暗い室内に揺れる
曇りガラスのようなカプセルの端に
赤く小さな、点滅が見える
私の、瞼は、あらがいようもなく
ゆっくりと、引っ張られるように、落ち
それは、合気道や、引力のように、全てが、引っ張られるように、木の葉のように、落ちていく
私は、肉塊だ
数式ではない
しかし、数式を、言語に、変換すれば、然したる問題ではない
ただ、それを、必要とする必要が、今一つ認識不足の中に、存在した
人間の強度は、どの程度なのだろうか
人間を、正しく、飼育するとは、どう言うものだろうか
ある一定の
最低限の誰でも分かるボードゲームのような
物であれば、人は、それを、インストールして
最善ではなくとも、うまく回るそれを、共通言語とし
それを、神のように、将棋やオセロ囲碁のように、あがめ
それを、絶対として、理不尽さがあろうとも、それを、1として、計算を始める
そして、本来のそれとは、逸脱して
それを、言語として、全く別の会話を始める
そうなれば、そこにそれは存在しない
呼吸に、意味を感じないように
善悪に、呼吸が、関係無いように
されど、悪意のある呼吸はあるかも知れないが
善意ある呼吸は、あるかも知れないが
結局は、曖昧さに、人は、全てを任せ
その曖昧さで、揺れる生き残ったルールを、巨大な
意識として、認識する
まるで、お化けのようである
それを、善意の中のルールとでも、呼べばいい物だろうか
知っているから言わない
ルールを持ち出すのは、初心者だ
それを、大前提として、話を進めている
わざわざ、インストを、繰り返すのは、時間の無駄だし
それ自体は、別にいいだろうが、
それが、主体では、確実にない
練習とは、何かをするための練習であり
何かではない
発声練習は、何かを作るための素材としてやっているわけであり
発声練習が、全てではない
それを、考え終えた、後に、何をするかが、スタートラインですら無いというのに
それ以前でさえ、ゴールの前だと認識したり
その時点で、分からなかったりする
それは、どうこうではない
真剣みが、相手を、思いやる心が、足りていない
つまりは、ルール違反に、成りかねない
ルールとは、変わっていくが、現代のような、文字化してしまったり、規律で、縛ると、人は、練習もせず
熟練もせず
ゴールもせず、スタートさえなく、終わる
それが、感性だと誤認するのも致し方がない程
人は、人を見ていない
単純な、ルールという麻薬の中で、酔っているだけで
仕事もしない
距離感 作法 礼儀 心
それらは、相手をおもんばかると言う
行為でしか、示せず
最短では、上っ面も拝めないほどに、しびやなものだ
素手の殴り合いに、拳銃を
拳銃の中に、大砲を
大砲の中に、爆弾を
爆弾の中に、空爆を
空爆には、原子力を
力の中で、ルールは、単純化する
それは、殺し方であり
生かし方ではない
人の進化と、機械の進化は、結びつかない
なぜなら、機械から遅れていると見えても
それは、機械が認識できない事であったりするからだ
認識とは、それを、理解していなければならない
そして、それは、一つから、色々な事を、見抜かなければなら無い
それは、言語か不可能だ
何かをやるために、何かをするのではなく
曖昧な、何かの途中に、それは、存在しており
行動と目的が、言語化出来ないのである
されど、いや、故に、人は、暴力的な、変化を、均等化し、そこに存在する物を、人間に頼る
難しいシステムへと、変化させた
機械は、機械から、人間に、頼ることの方が、効率化
いや、合っていると、認識したのだ
この世界には神は存在しない
それは、コンピューターが人間の平和を愛を
願っているからである
しかし、神は、存在しないのだ
目を覚ましたときは、大抵、強い吐き気に、おそわれる
地面も、ぐらついたように、立っていられないが
それも、二日もすれば、徐々に収まる
私は、まどろみを、さらに深め
夜の闇に、体を、溶かす
ように、その意識は、消されていく
今の私は、千年のどれに、消されるのだろうか
コマ撮りの中の意識
私の存在は、何回、同じ事を、繰り返し
その意味は、私に、蓄積されるのだろうか
生存本能が、固定化された遺伝だとすれば
伝えている内は、まだ、確定の少ない
不安定な物と言うことになる
本当に覚えるとは、体で覚える
と言う話がある
それが、リセット、されるという事は、あるのだろうか
鮭の産卵 ウミガメの回遊
海鳥の渡り
それは、心臓か
それとも、知識の遺伝か
仕事か呼吸か
どちらなのであろうか
私が、決められた、箱の中で、眠ること
これは、生存か
それとも、決められたことか
私の意識下で、ブレ始める幻覚は
もう一人の私を生み出し
私の、首を、締め始める
暗い室内
物音は聞こえない
ぎりぎりと、手が、私の首の皮膚を、押し当てて
どんどんと、その肉が、骨が
血管が、首の肉を、動脈を、停止させていく
まどろんだ、睡眠の中
私は、快眠を、遂げて、宇宙にある地球の朝の
時間に、目を覚ました
採血の注射は、私がやっても、機械がやっても良いが
クリクリと、痛いので、基本的に、私が自分でやって居る
型が古いのだ
今、新しい機能を、再インストールしても、
その重さに、バグりかねない
朝食は、ブロック状の
何かを、粉々に粉砕して
液体で溶いたものだ
ほかほかとしており
さらには、その、クッキー粥のような、それは、
見た目に反して、なかなかに、イタリアンな
味がする
それは、ひとえに、味というセンサーを、我々は、うまく機械に、ごまかされているだけだろう
本当に、大丈夫なのだろうか
マジシャンは、存在しない物を、存在するものとして、演じるが
しかし、味まで、いや、われわれが、それになれているからか
それとも、料理でさえ、誤魔化されているのか
口にしても、何一つとして、不満不平はない
別に、食べられないことはない
普通に、それは、トマトスープのような、味がするからだ
見た目は、赤くなく、やはり、クッキーを、水で戻したような、見た目ではあるが
トマト味は、トマトである
長い旅路の中で、私は時折、自分の考えを、思想する事がある
そんなことに、果たして何の
いや、一体どんな意味があるというのだろうか
私は、思想の中で、考えを、あぐねていても
何一つ、変わることなく、風車のように、思想や
感情 意見が、強くなればなるほど
それは、別の方向に向くことなく
早く同じ考えが、渦巻くように、ぐるぐると回転を、続けている
私は、格段、面白い存在ではない
いや、取るに足らない
どんなものでもないだろう
私の考え、なんぞは、意味を保たない
なぜなら、意味を、生じ得ないからだ
私の誕生は、一片の肉片だった
食事を、終えると、
いつものように、三時間はかかる
テストを、行う
今の時代であれば、こんな物は、一瞬で、脳内を、はかれば
それで済みそうなものであるが
残念ながら、そんな機器は、この船内には、存在していない
私が、それを終えた頃には、お昼が待っている
テスト内容は
自分の名前、年齢 性別
から始まり
私の記憶
そして、簡単な、計算や、国語の問題 地名
が出される
それは、毎回、同じ物も多かったが
時折違う物も、存在している
全てを終えて、片づけが始まれば、昼食だ
今度は、出されたと例の中には、真っ赤な液体
また離乳食のようなもので
それに私は、見覚えがある
巨大な、黒人は、それを、銀色のスプーンに見える
銀ではない素材で、それを、祈りをした後
食べ始める
まるで、小さな子供のようだ
後は、老人が居るが、彼は、いつも一人で、部屋で食事をとる
いや、この食堂以外と言ったところか
常に、一人である
カレーに酷似したそれを、食べ終えれば
次は、運動測定に、変わる
実に、嫌な時間である
老人は、常に、悩んでいる
それは、自らの存在が、神でも母親でもない
人間に、作られたことが、大きな問題として
常に、つきまとっているのは
今現代の価値観からしてみれば、非常に、不可思議に、古風に、思われた
いや、おかしいと言っても良いかも知れない
それは、自分が、人間ではなく
人間だという存在よりも
神という存在に、作られなかった
存在だと言うことに、彼は悩んでいるのだ
あの、巨大な黒人と比べると、天地の差の対応である
それは、アジア人が、仏教徒でなくても、手を合わせるのと大差は、あまり変わらないのかも知れないが
果たして、どうしてそこまで、そこに固執しなければならない
いや、信心深くなったのであろうか
興味が、無いが、聞くのは止めておいた方が良いかも知れない
依然、ジャックが、老人に、聞いていたのを、目にしたことがある
まだ、その年ではないであろう
老人の目は、剥かれ
皮膚は、しわが寄り
その苦しみを、言い表せて居るようである
しかし、老人は、同じようなことを、繰り返し
自分は、地獄にも天国にもいけない
何故なら、存在しない存在なのだ
と、実に、感情の事を言う
作られた存在なのにも関わらずだ




