表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/54

 すかいおーしゃんすかい                                  774

目に見えない

首吊りひもを

私は、はさみで、切りながら遊ぶ

誰も居ない縁側で、首のない猫が、にゃあと鳴く

私の脳内に渦巻く入道雲は、どこまでも

暗澹たる、日々を、光景を、望遠鏡でも覗いたように

くっきりと、視界に写しだし

私の存在意義の曖昧さを、揺らしている

意味のない時間

意味のない人生

その中で私は、ブランコを



暗い夜道に浮かぶ

どこまでも、明かりの不鮮明な

船を見ながら

私は、車を、走らせていた

荷台には、シルバー色の拳銃が、乗っており

先ほど、ムカついた、男を、一人殺していた

私は、硝煙の香る

車内で、落ち着けるように、煙草を、付けたが

火がつかない

その時、背後で、赤いランプがついた

私はとっさに、上着を、荷台に、かけると

そのままゆっくりと

港の道路に、タイヤを止める

ドアを開けると

警官が立っている

「あのー、すいません、警察なんですが

あなた、今、運転中に、煙草の火を付けようとしたでしょう

それ、わき見運転に、なりますから、気を付けてください

今度やったら、減点ですから」

警官は、そう言うと、紙の挟まれた板を、こちらに渡し

「すいませんけど、免許証と、お名前、住所

お書き願いますか」

渡しは、挟まれていたボールペンを取り

それを、書いて渡す

「ええ、はい、はい、ありがとうございます」

無線から、帰ってきた警官が、それじゃあ、これ免許証

と言って、カードを、手渡す

「それじゃあ、お願いしますよ」

警官は何事もなく

窓から離れる

私は、車を、その場から離れながら、考える

危なかった

早く、逃げなければ

この拳銃も

近くの山かどこかで、壊すか

海に、捨ててしまおう

元々、拾ったものだ

証拠にはならないだろう

車を走らせる

対向車線から、ライトが、まぶしく光る

ハイライトだ

視界が、一瞬白くなる

極端な白は、真っ暗闇と同じである

ブレーキを、軽く踏みながら

ハイライトを点滅させると

私は、徐々にスピードを上げた

あたりは、真っ暗である

海岸沿いに、電灯の柱も無い

ただ、暗い海と

斜面の山に囲まれている

前方に、だいだい色のトンネルが

口を開けている

私は、静かに、エンジンを、噴かせた


トンネル内は、オレンジ色の明かりが、点線のように、左右に分かれ

頭上に続いている

その下に、ライトを、付けて、車が走っている

時刻は、もう、六時をとうに回っていると、考えたが

カーステレオの下の時計は、八時を、越えている

BGMもなく

車が、トンネルの中

車音を、響かせながら

空気を、後方から前方に押し出す

開けた窓から、外とは違う

一種 静寂を包んだ

においが

湿り気と共に、入ってくる

前方から車が走ってきた

それは、派手なネオンを、車体に、くくりつけたように

埋め込まれ

私は、眼を背けるように、前を見る

車はすぐに、近づいており

それが、オープンカーであると、気が付いたとき

そのマシーンではなく

私は、運転席の男に目をやる

それは、どうも、私自身の顔に思え

振り返ろうとしたが

そこには、派手な車体と、後頭部が覗くだけである

私は、クラクションで、前方に、振り返ると

緩やかに、トラックが、スピードを緩め

私は、中央にいた、車体を、左側に、戻す

「大丈夫か」

私はそう聞かれ

ええ、と謝り

窓を閉める

「顔が、青いぜ、まるで死人みたいだ」

私は、手を振り

また、謝りながら大丈夫だと言うと

車を発進させる

見間違え

だろうか

私は、今ここにいるのだ

私が、あんな派手な車に乗っているわけがない

バックミラーを、覗いても、もうトラックですら、入り口付近を、出て行く

あれは、何なのか

蛍光ネオンの色が、見せた

錯覚か

それとも、動いている車のせいで、

良くしっかりと見えなかっただけか

私の脳裏に、何となく、先ほどの車の上の

顔が、写るが、どうも、私に見えてきてしまう

人を殺したから

だから、そんな物を、見てしまったのか

動揺 錯乱 錯覚 幻覚 幻影

私は、ギアを、一つ落とし

怠惰に、車を、動かしている

車とは、マシーンだ

時計もマシーンだが

最近の若者は、機械に、希望を残していない

機械に、大いに頼るのは

仕事くらいだろう

それも、手作業の職人を覗けば

農家が、田圃から軽トラを引っ張り出すような

現実に、直結した操作

私は、車という

一体、何にあこがれを持つのか

どれもこれも、同じような型に性能

さらには、動かすおもしろさに、興味もなく

性能に、意味もなく

交通戦争を、止める

中間位置に居そうでさえある

道具に、いい物を求める必要性はない

それが、使えるかどうかだ

そこに、趣味思考が入って

良い例がない

まるで、万年筆に、きれいな字を書ける物が、少ないように

元々、速筆時に疲れないように、制作されたものだ

それに、きれいさを求めるのは、酷だろうが

しかし、それを、読める人間も、今現代、どの程度居るのだろうか

崩し字と、似たり寄ったりに思える

車のギアは、サードに、入れられ

四十キロほどが、スピードメーターに記録される

もうそろそろ

交通標識が、費用的に、撤廃される日も近い

自動運転が、普及し始め

警察が、道路を、取り締まることも少なくなり

第一

犯行に置いても

ロボットが、普及し

詐欺は、ほとんどが、撲滅し

今では、物質を、取ることがほとんどである

よく、武器商人は、武器がなければ、棍棒でも、石でも売ると言うものだが

その行動は、逆に、機械に勝てず

さらに暴力的に退行しているようにさえ見える

時速四十キロ

制限速度より

十キロ遅い

これも、そのうち、意味がなくなる

皆制限速度で走り

渋滞も、なくなり

荒々しい運転も下手な運転も消滅する

それは、極端にうまい運転も

極端に下手な運転も消え

タクシーを呼ぶよりも

自宅に車を買った方が、きっと安く付くことだろう

のろのろと

ハンドルだけは、前方を見ている

さながら

蛇行運転のように見えるかも知れない

この車は、オートマ所かマニュアルである

私は、車に、さして興味はない

出来れば、乗りたくないほどであるが

黒門から、貸し出された手前

私は、車に乗っていた

捨てなければ

トンネルは、とうに過ぎ去り

私は、ぼやけた頭で、先のことを考える

すると、そのたびに、氷を、突き立てられたように

私は、その刺激で、眼を、鋭くさます

まさに、

水に入ったような感覚だ

私は、泡から、水から這いだすように

意味もなく、焦るように、頭を、回転させる

どうしたものか

あたりは、先ほどと違い

電灯があり

民家も、明かりはないが、ぼちぼち点在し

森の中に、その姿を、かすかに闇の中に見る

それも、ライトの明かりで、うっすらとしか見えない

ただ、自動販売機だけが、小さく缶のパッケージを、内部に、内包させ

無駄に、光っている

古い型だろう

私は、それが、住人のためか

ドライブスルーのように、立ち寄らせるためか

それとも、海水浴かと、考え

道の脇に止める

電気が明るい

自動販売機の四角い箱と

その下には、一つは、壊れ入り口の出っ張ったふたに、ひびが割れ

もう片方は、その穴の先まで

交換が出来ていないのか、缶が、半分以上銀色の体色を、はみ出させている

道の反対側に、何の音も

いや、波音と虫の声、以外

エンジン音や走行音が、聞こえないのを、左右を、確認してから

向かいの堤防まで、走る

道の熱が、うっすらと足に当たる

それを掻き踏みつけるように、コンクリートの台まで行くと

反対側は、比較的浅い砂浜が、広がっており

星の明かりが、黒い海に

まるで、点でも差し込んだように、光っている

ここに拳銃は、埋めることも

投げて、海に入れることも、出来ないだろう

引き返そうとしたとき

向こうの方で、車の音がする

私は急いで、誰も来ない内に

車まで走り

ドアを開けようとして、気が付く

開かない

何度か、ドアを、握るが、ロックされていて

到底、開こうとしない

車の後ろには、ジャンパーが、無造作に置かれたように、広がっている

不味い

私は、その膨らみを見て、そう思った

何て言うことだ

窓を割るか

いや、そんな事して、この、良く知らない車に、防犯センサーがあって、サイレンや、通報されたり

エンジンがかからなくなったら

お仕舞いだ

しかし、しばらくすると

後方から車が来て

それは、通り過ぎるかと思ったが

私の後ろで止まった

中から

白い車体の半分のドアを開けて

警察が、制服を着て

顔を出した

「どうか、なさりましたか」

私は、冷や汗を流しながら

「実は、ジュースを買おうとしたんですが

閉め出されまして

それで、携帯も中に、あるもので

携帯を、貸していただけませんか」

警官たちは、顔を見合わせた

「申し訳ありません

いま、携帯を、両者とも

持っていないもので

ですから、ここから一キロほどに、コンビニがあります

そこに、公衆電話が、ありますから、かけてみたらいかがでしょう

電話代金でしたら、私が、払いますよ」

私は、その言葉に、甘え

白い

パトカーの座席に

座る

運転席では、無線を使って、何か話している

僕のことだろうか

動き出すパトカー

「大変でしたね

今日は、これからどこに」

私は、まさか、本当のことも言えるわけもなく

「いえ、嫌なことがありまして、ぶらぶらと、ドライブしているんです

どこか面白い場所はありますか」

こんな夜中に、果たして、どんな絶景や、施設が開いているのだろうか

「そうですね、ここら辺でしたら、海岸か

海かコンビニくらいしか、ありませんね」

そう言う

もう片方の警官も

朝であれば、小さな漁港で、市場が開かれると言うが

今じゃねえ、と、合図ちを打たれている

「それにしても、何かあったんですか」

私は、不意に、頭に来たことを思い出すが

「いえ、少々、仕事でむしゃくしゃしたもので」

と誤魔化した

一人の警官が、シートベルトの間から

顔を、ひねらせて

こちらを向く

「どんなお仕事なんですか」

私は、言葉を、詰まらす

「新聞配達です」

朝が早いでしょう

大丈夫ですか

私は、そう聞かれたが

曖昧に、うなずく

「どんな、内容の、喧嘩だったんですか」

どういう質問だろう、僕を、疑っているのだろうか

「いえ、私という、存在を、否定して、自分を、全

肯定するような、自己中心的な

前時代的人間なんです

まるで、僕だけが悪いように」

警官が、何と無しに聞く

「それは、何かしでかしたんですか」

私は

「いえ」

と、答える

「そんなこと無いでしょ、喧嘩するほど

仲が良いと言うじゃないですが

どんな些細なことでも、人に話すと楽になりますよ」

それは、お節介か

それとも、尋問だろうか

「いえ、新聞の内容が、どうも、いい加減だと」

苦笑いが

前方から聞こえる

「そりゃ仕方ないよお兄さん」

はぁ

私は、詐欺のような、嘘のような言葉に対して

契約書大国が

世界にあるのに

この国は、まだ、それで良いのだろうか

本当の意味での開国は、まだ遠分、出来ていないのでは無かろうか

外来種が、日本を、

死滅させるほどに、何千億と被害を、出しているというのに

それさえも、気が付かないなど、お湯が沸いて、思考できていないのでは無いだろうか

文字が、言葉を、狭くする要に

文化が変化をもたらすように

それを、知識とするべきか

それとも、何となくあると認識するべきか

はたまた、先のことを考え

逆に振ってみたりするのか

里山の植生さえ変わった今現在において

都会とは、ただでさえ

現実を、知らない

そう言う人間に、正しさを、分からせることは、出来るのだろうか

郷に入れば郷に従え

麻の仲では皆まっすぐに

人間とは、生体ではなく

その育ち

であれば、

その期限は、いつまでなのだろうか

人の本来の生き方とは、ケースバイケースだとしても

その地に、元々ある文化を、壊してまで、行う価値は

本当に、あるのだろうか

修復不能 解明不能な物を

あえて残す

と言う物がある

それは、恐竜の骨の周りの土こそが

情報として重要であり

時期が、技術が、発展すれば、

粘土で恐竜を、動かさなくなっていくように

土からさらなる発見を、見ることが出来る

ただ、それは同時に、従来の物を、壊すことにもなりかねない

人の歩いた跡にはゴミしか残らない

人間の価値観など

意味など、殆ど無いだろう

まっすぐ歩いた所で、それが正しいとは、限らない

立ち止まった方が、無言の方が、案外、良いのかもしれない

いつの時代も、開拓者は、あとから、公平さを主張

するものであるが

真の公平さなど

その前々からあり

幼稚なルールを、押しつけているだけではないのだろうか

発展とは、ただ、残ったものであれば

それが、正しい理由はない

それは、残ることだけに特化しているだけで

意味など、見いだせないのである

「しかしですね」

私が、そう言いかけたとき

文明の明かりが、ギンギンと、四角い窓から、溢れ

その予光で、虫を、おびき寄せ、別の明かりで打ち落とし

さらには、緑のスタンド式の公衆電話まで、照らし

保護してある

今の時代、その緑の電話を、慈しむ物は置らず

費用と需要の問題から

その緑地は姿を、消していく

携帯の いや、電話の嫌いな、僕であれど

その緑色の物体は、実に、好感触が持てる

何故だろう

不特定多数が、共同で使うという

一種の不明さからか

それとも、その出で立ちが、格好いいからだろうか

どちらにしても、テレビをみんなで、別の家で、見るどころか

一人一人

全く別の物を、見る時代だ

それは、ある意味、不健康とも

また、自由とも言えるが

しかし、真の自由とは、再現がないと言うが

それどころか、宇宙にほうり出されたように

今現在の多くの人間は

宇宙船に、助け出されることを、待っている状態にも思える

余りに自由さは

無限に、膨張し

逆に、とりとめなく

そして、角が立つ

本来であればリニアモーターカーのように

我々は、人と、絶対的な距離を取り

安全な、範囲で、物事を、なすはずが

人と自分の境界線まで

あやふやになり

それはまるで、巨大な一つのネットワーク

素人と玄人の差が無くなり

そこにはただ、慢性的な、鋭さのない

突き抜けた物のない飽和が、広がっている

それを、平和とも、道の実験場とも取れる

なにせ、人は今まで、人のことを気にして行動を、

制限していたのだ

しかし、今の現状

普段なら、絶対に知り合えないし

話さないし

嫌うような人種の話を

何のハードルも予備知識もなく

知ることが出来る

それは、非常に面白いが、人間的強度は、崩壊し

境界線は、無くなるだろう

本来であれば、其れはうまく上手に

誰よりもとなるところが

これだけ多いと

逆に、其れは、飽和を、平穏を、めざし

全く新しい行動を、見ることになる

技術無き新しさ

新開宅地

「二百円渡しますから、余ったら、返してください」

私はうなずくと

車を降りる

明るい店内の下

私は、緑色の

プラスティックの受話器を、取る

銀色の金属が、上がり音を立てる

苛立ちもなく

ただ、感覚と情報だけで

焼け付くような実体がない

其れは、真の正しさか

それとも、何かに打ち込む熱量を冷やしているのか

新しいことは、何かしら、批判を、生むものである

其れは、まだ使い方が分からないだけかもしれない

面白いことがないから仕事をする

大事な物は、家族である

そう言う 欲から抜け出した今現在は

実は、みろく菩薩が、そこまで、到来しているのか

それとも、この情報の池は

血の池地獄だとでも言うのか

どこまでも果てることのない人間の知識欲

ただ、それは、自分に都合の良い物ばかりで

そのあまりの簡単さは、ロスを、生まない代わりに

また、労力を、失わない代わりに

しがみつく意味さえ無くしてしまっているのではないか

それを、ロボットベイビー

と言うべきか

感情ではなく分かる程度の真実を、知るだけなのか

真に良く分からない物を、良く分からない場所に

探しに出るか

分かるはずだと、浅瀬で泳ぐか

人は、人を見るために、何かをするのであれば、

情報だけが、一人歩きする

その場所は、果たして、人間的だと言えるのか

非人間的とさえ言えるのでは無かろうか

効率は、非効率に、勝るのか

目黒のサンマ状態ではないか


電話番号を押す

銀色のボタンが、沈み込む

呼び出しの着信音が、緑の穴から聞こえてくる

受話器を、耳に当てながら待つ

どこかの映画のワンシーンのようだ

携帯でも、その内、きっと、美しい電話のかけかたが現れるだろうが

しかし、人の物ではなく

自分自身の物でかけるというのは、美しさ

つまりは、技術を、産むのだろうか

美しさは、ナルシストであければ、大抵は、誰かのために

もしくは、そうせざる言えない

其れほどまでに、人は、人を、意識する

だからこそ、動画投稿サイトとは、実に、不可思議でもあり

幼稚でもある

なぜなら、そこに人間関係など無い

自分にとって、都合が良いか気持ちいいか

見えない相手に、へりくだるしかない

つまりは、イージーモードとは、全く言えないが

質量が、本とマンガほどに、意味合いが違う

ここはここ

そこはそこ

自転車も、車種が変われば

乗り方も、全く変えなければいけない

其れは構造に関しても

人の利点とは、しゃべって、意志を言うことだ

これほどまでに、高性能な物は、一生かかっても

買えないほど効果であろうが

しかし、

一歩外を歩けば、其れは、よほど山の中や

海の中等

人間の生息地域

以外でなければ

それなりに、遭遇するはずだ

そして、その脳内には、

自分と全く違う

意見も言うし

また、自分と合わせるほどの

同化能力もある

しかも、それは、現行の機能を、鋭くすることも出来る

自分がよそうだにしない

意識の範囲外まで

もしくは、この世に存在しない物まで

ただ、問題は、今現在

人に、興味を持ち

会話の達人となり得る人間が、どの程度

居るのだろう

使われなくなった道具が無くなっていく

のと同様に、我々から、コミュニケーションに対する

意味が、失われていないだろうか

人間から、其れを取ったら

ある意味、職人が、出来上がりそうだが

仕事が出来なきゃ偏屈なだけである

仕事を、コミュニケーションとして、言葉として言語として

その仕事内容を、するのであれば

果たして、そうでない人間は、何を得ているのだろうか

時間の無駄ではないだろうか

それ以外が、有意義とは、思えなくも

思えもするが

それも、ケースバイケースだろう

人が居るから自分を強く感じる

それ故に、相手より大切にし

そして、相手も大切にする

その手順が、消滅した人間は

自分と合いての境目が、分からなくなり

大切な物も消滅してしまうのでは無かろうか

其れは差別化と技術の消滅か

それとも、知識の継続化の成功か

無理して得るものか

無理せず継続するか

その答えは、別だろう

望むべき物

もしくは、適量容量を、守り

処方するような時代が

自動運転が、もうそこまで、採用された現代に置いて

一昔前の旅館のテレビのように

コインかカードを、入れないとテレビが時間で見れなくなるようになるだろう

人は逆に、アナログに戻るのかもしれない

であれば、それは、動画サイトでも同じ事のはずだ

本来であれば、時間や、覚悟が必要な情報が、

ただで、手に入る

しかし、結局の所

其れは、意味があるのか

意味が別の物になっているのか

人を介さない情報は

人とのつきあい方を、人間に忘れさせ

ただ、契約書だけが残る

前時代的 情報量の低下を招くのでは無かろうか

それも、その内、取り締まりが行われ始めるのだろう

一部で、必要なもの

不必要なものを、機械が選ぶ事が、始まっている

まさしくディストピアだ

「こちら黒門町誰だ」

私は、受話器の先

女の声を、聞き取る

「あの寒川ですが

先輩」

あんぁ゛ーーん

受話器から、ドスのような、怒号が聞こえる

「貴様いまどこにいるんだ」

私は、コンビニの店舗名を

緑の受話器に口を近づけて

言う

「実は、鍵が、車の中にあって、其れを閉めてしまって」

なんっでえぇええーそんなぁあーーことをおぉおーー・・・

私は、耳が痛くなるのを、頭ががんがんするのを、我慢しながら

「自動販売機の横で、でて、海岸に、捨てられないかなと」

もう言うな、そこで待っていろ

果たして、どうやって、帰ってくるのか

いや、ここに来るのか

受話器からは、切れた音が

ツゥーツゥーと流れ

いつまでも持っていても仕方が無く

私は、受話器を、銀色の台座に、置くと

ため息を付き

急いで、パトカーまで戻る

「大丈夫でしたか」

彼らに、はい、ありがとうございます。

そう言って、お釣りを、渡すと

缶ジュースを、一本貰い

私を、残し

「それじゃあ」

気を付けて

そう言って、走っていく

頭を下げて

しばらく道を見て

そのあと、受話器の奥のコンビニを、眺めていたが

十分か三十分か

私は、ゆっくりと、歩き出した

辺りは、暗い

コンビニの明かりも、すぐに、背後から、消えて

見えなくなる

先輩が、来てしまう

一体、いくらぼられるのだろう

どうやってくるのか

私は、山と

その黒いものとは、逆方向に、

黒一色に、光の射さない

海を見た

まるで、固形物のようで

コンクリートにも見えるが

音が、振動するように

砂浜から

防波堤を、越えて、響いてくる

コンビニの前は、すぐに、砂浜のない

岩があり

その向こうは、海が広がった入り江となっている

どこまでも黒い

まるで、今の僕の心のようである

明かりの射した部分だけ

酷く痛い

そんな、星の明かり跡を、見ている

歩かなければ

それに意味など無い

コンビニで待っていても

大差はないだろう

どっちみち来るはずだ

腹は減っていない

缶コーヒーを、ポケットに入れている

僕は、ドキドキしている

今日、人を、殺している

其れが、強く

また、自分が、自分ではないような

非日常な違和感が

遊園地にでも来たような

いや、其れ以上に、スリリングで、罪悪感が

さらに、感覚を、研ぎ澄ませている

まるで、大会前か

それ以上だ

なぜなら、競技で人は死なない

死ぬようであれば、それは運動不足か練習不足か

無理をしてしまい

自分を理解していないだけだ

チキンレースではない

死なないチキンレースにしなければいけない

それは、ルールだ

ルールで縛られたそのゲームの最大のルール

それさえも、越え

私は、ふるえている

暑苦しい空気が、

波風に、揺られている

足下は、暗くて見えない

しかし、おぼつかなくても

私は、歩いている

生きている

何故生きているんだ

生きるほどの価値はあるのか

価値が、命にあるのであれば

多様性を、求める人間に置いて

それは、どんなものであれ

情報対象を、減らしてしまっただけではないのか

人が人にストレスを与えるような、人間の隔離実験が

始まっている

人により多くのストレスを、与える人間

行動

いじめが、犯罪になって久しいが

人は、何かのプロフェッショナルになる部分を、

平和に、回し始めている

相手とのいざこざに、ならないように

それは、人間的精神を、行動不可能になるほど

自殺を考えるほどに

すりつぶす

しかし、それほどまでに、自殺の問題は

大きく

人は、代わり始めている

この人間最大の意識統制の中

人は、どう進むのだろうか

皆が、悪い知識も良い知識も持つようになり

そこに目新しさはなくなった

人に会う意味もなく

競う相手が居なければ

全員が、自分であれば

我々の共通意識は、本当に共通なのか

これは、悪を、あぶり出すワクチンのようなものか

それと、これは、違うのでは、無いだろうか

暗闇の中

四角い光が、前方に見える

自動販売機だ

私は、ゆっくりと足を、進める

鈍足で牛歩だ

何もかもが、ゆっくりと濃厚に

まるで、生まれて初めて、歩くように

今まで、押し詰められ

我慢してきた物が、解放され

大噴火の後のように

すべてが、一変している

記憶はある

地続きだ

これは、現実だ

俺は、あいつを、殺しだ

もう消えたのだ

あの車の拳銃さえ

始末しておけば

誰も、私に、気が付かない

死体は、もう、存在していない

片づけたのか

完璧な方法で、

もうだれも、それに、気が付かない

私は、一人だ

それが、私が、そう正しいのだ

正しさが、すべてだ

非効率などいや、

自分の感情だけで、現実をみないものなど

仕事のためなら、丁寧な他のことなど

私は、今

向こうから、車が走ってくる

ライトが、まぶしいが

トンネルから出たところなせいか

ハイではなくロービームの光だ

それでも、十分にまぶしい

私は、生きている

作り物でも

偽物でもない

私は、まぶしい

黒い山も

暑苦しい

この暑さだって、感じている

手を握れば、かさついた感覚

じっとりと汗と油が

手に感じる

皮膚がある

毛穴がある

その構造に、狂喜乱舞しなければいけない

その構造、その生体

すべてが、不明りょである

それを、じっと見たい

現実など忘れ

その行動を

構造を、感じていたい

コンクリートの防波堤

黒いアスファルト

転々と、立っている反射塔

トンネルの明かり

道という存在

構造 意味 素材 仕事現場の人間

その歴史 感覚 細胞 意識 歴史

私は、何も知らない

元素も集合体も次元も

手に届く感情

感覚まで

また、向こうで、車の走行音

そして、はんたいして、ハイビームが、豪快に

まるで、相手を、切り殺すように、トンネルから、空中に

円を描き双頭の円柱が

闇夜を、切り裂く

爆音では足りない轟音が

トンネルを、メガホンにして、音を、倍増している

近代的、ヤンキーが、感情主義

社会併合として、注目を上げる中

果たして、それは、気晴らしなのか

それとも、嫌がらせか八つ当たりだろうか

轟音とどろく中

目の前に、一台の真っ青のバイクが止まる

それは夜闇にも関わらず

ラメの入ったような青は、その光沢を、色を

燦々とまき散らし

シンシンと冷たいはずがないだろうが

その車体を、冷酷に見せている

「おい、大丈夫か」

私は、うなずくと

鍵をもらおうとしたが

彼女は、それを否定したかのように

「銃は、何処に置いた、車の中か」

やはり、そちらの方が、重要だろう

頼りになる

こういう時

この破天荒さは、ようやく、容量を、得ないものではなく

何とか、彼女の器内の話になるのかも知れない

私は、車の後部座席

荷台の服の下を、窓の外から指さす

バイクの座席を上げて

鞄を取り出すと

中から、鍵を取り出す

その状態で、鍵は押さずとも

開いた

それは、二回

可愛らしく車のヘッドライトが、点灯したことで、分かる

彼女は、そのまま車の後部座席の

扉を開ける

やはり

開いた

私は、何か、嫌な予感がしていた

それは、デジャブ

という奴だろうか

何故だ、何を、私は、思い出せていないんだ

分からない

彼女は、鍵を開けるために

わざわざ黒門町から、ここに、届けてきてくれたのだ

このバイクも、まごうこと無き

四代目の愛車に違いない

どうやって、内の師匠を、脅したのか

私には、計り知れない物がある

師匠に、いや、主従関係に置いて

それは、遵守している佐々木ねいさんにしては、珍しいことだ

しかし、どうして、後ろのノブを開けたのだろう

この拳銃を、どうするつもりか

私は、疑問に思う

大丈夫か

僕は、そう思う

今回の件に関しても、多大なる迷惑を、かけたはずだ

その落とし前として

前歯全部を、けり抜かれてもおかしくないが

それは、仕事に差し支える

どうにもならなく調子が悪いなんて話はざらだ

体調どうこうではなく

仕事でだ

服をどけると

何処には、黒い拳銃が、置かれている

暗いせいか

銀色が黒く見える

それを手に取ると

事もあることか

彼女は、落とし前を、

前に付きだした

お年玉だとでも言いかねない

「っあ」

何かが、動いた

それは、一瞬こけるように

私の眉間に

それは、熊撃ちの名人のように

脳内から顔面から

何か、音がした

瞬間

終わりが、弾けた

私の目に

彼女の顔が、走馬燈のように

写る

それは、明らかに、私の顔だ

長い髪の中

私の顔が、暗い場所に

自動販売機の明かりが当たる

どう言うことだ

私は、痛み無く・・・


「すいません、ははぁはは」

鈍い笑いが、和室に響く

繰り返される言葉は、私と、他人

言葉さえ、意味を持たない

しかし、その繰り返しの中で、

時折化け物が、うなり声を上げる

それは本来存在しないもの

私の意志とは、無関係の物

私の中に、もう一人の私が、何かを言っている

繰り返し

感情など、存在しない

しかし、私は、無感情になるわけには行かない

技術を、捨ててもなお

それを、生かすために、繰り返さなければ

いけない

「はやくしろごらぁあーあ」

長い髪のあねさんが、立っている

私は、着物を直し

一応 鏡を見て

整えた

なぜか

黒い机の木の上には

シルバーのおもちゃだろうか

箱のような拳銃が、ピストルが

置かれている

出囃しが、遠くの方で聞こえる

繰り返しの中で

怪物が生まれる

其れは、私の意識しない中

それにあうために、


死体無き殺人の中

私の家に強盗が、押し入った

私は、孤独の中

自分の顔をした

自分とにらみ合っていたる




轟音の中私の意識は、死に落ちる

その引き金を、だれが引いた

どちらにしても、もうらくになれる

苦しまずにすむ

私の眠りは、無謀に、無意識に

さめさせられた

明るい中

私は笑った

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ