表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/54

  774

暗い室内に入ると

どこからともなく

音楽が聞こえてきた

その振動を、たどると

どうやらそれは、隣の部屋らしく

私は、それを無視するように、鍵を閉めようとした

しかし、どうも、その音が気になる

それは、旋律となり

聞こえていたように感じたが

しかし、この何もない暗闇の中

その音だけが、やけにはっきりと聞こえ

私は、その存在について、どうも、音楽

と言う

人為的なものではなく

風や、それこそ、機械音に近いのではないかと考えてしまっていた

音楽が、人為的に、音のみを動かすことにより

意味を見いだすのであれば、

それ以外は、意図しない

ほとんどが、音として、発生している

それに意味があるかは、考えれば、考えられそうだが

しかし、その音の根元を、私は、疑問視していた

同じ事の繰り返しのようにも

また、同一の音が、連続しているようにも聞こえるが

それは、メトロノーム程に、統一性は、無く

ただ、音として聞こえている

何なのだろうか

何の音だ

もしかすると、猫のひっかきのような

無秩序な音なのかも知れない

それは、かいている本人にするば、偶意的音なのかも知れないが

しかし、他者から聞くと

意味のあるようにも感じる・・

しかし、何なのか

それは明らかに、隣の部屋から聞こえる

確か、若い女性だったような気がするが、定かではない

何故なら、引っ越し祝いを、隣の持って行くことを

最近では駄目だと管理人に、言われてしまったのもあるが

生活サイクルが、違うのだろう

余りすれ違うことがない

良くたまに、目にする女性が、居るが、もしかすると

その可能性が、あるのではと考えもできるが

それは、できると言うだけで、確証は、何もない

私は、明かりをつけ

コップに水を入れると

それを、のどに通す

何も入っていないのか、胃袋がわずかに重く

そして、冷やされたのか冷たく感じる

そのかんも、音はやむことなく

絶え間なく、聞こえる

やはり隣のような気がして仕方がない

いや、隣のはずだ

私は、不躾かとも思ったが

静かに近づくと

壁に耳をそばだてる

音は、その間もやはり、続いている

絶え間なく聞こえている

その音に、耳を寄せれば、明らかに、音は、聞こえている

隣に違いない

電気の下、不審な男が、そこにはいた

スーツ姿で、着替えもせず

実に、不振きわまりない

それは、黒いスーツが拍車をかけていることこの上ない

dっvfbgんhmjk

やはり、何かが聞こえている

それは、とても、生活音には聞こえない

また、機械にしては、良く分からない

もし機械だったら、かなり、にぎやかに、ランダムに音を、出して居るものだ

子供の玩具でも、もう少し、正当性のある順序になるだろうが

その音は、どうも、カかなり、不可思議に、ランダム性を、感じさせる

何なのか

「それで、もう死んだらしい」

その声は、どうも、背後で聞こえたような気がする

帰宅する時間帯に、テレビが起動するように、設定しており

そのチャンネルは、変更無く

確か、この曜日のこの時間帯は、いつも同じであるが

確か「ハードボイルドラネコ ケンさん」

でも、やっていた気がする

私が、背後を振り返り

「ナニカ」と思ったが

窓の横に置かれた

未だ健在のブラウン管テレビが、起動し

テレビが、点灯している

画面の中には、ドラネコと飼い犬が喧嘩をしている

今現代では考えられないほどの血液を、両者は、流している、これが、ロボットなどとは信じられない

我が国も、良くなったものだ

そう考えることもできるのかも知れない

私は、立ち上がると

一端

スーツを脱いで、普段着に着替えると

そのままテレビを消した

このまま、お風呂にでも入ろうとも考えたが

それよりも、この雑音が気になって仕方がない

これは、機械の出す

擦れた音なのか

それとも、人為的なものか

はたまた、何か、意味があるとでも言うのだろうか

私の思案は、ぐるぐると、風車のように、えんかんを、回り

それは、空回りを示唆しているような、気分にもする

「ナンナノカ」

何もない室内

白いカーテン テーブル

何の為なのか、一畳の畳

床張り

奥には、寝室

トイレ 洗濯機 シャンプー ひげ剃り

タオル

とうとう

何か、物珍しい物があるかと聞かれても

そんな物は、一切 無いと胸を張れそうな、程である

しかし、それこそが、恵まれていると言えば、それこそだが

しかし、やはり、代わり映えがしない

いや、それこそが、何か異常性を、感じ得ない

意味のあることとは、何だろうか

趣味無く妻なく

何のための人生かと言われれば

仕事と言うところに、悲しさを感じ得ない

何と言うことだろうか

そういえば、本は、読むが、しかし、大抵は、作者のために捨ててしまうし

本も、余り残していない

あるのは、広辞苑が、なぜか一冊

ベッドの上に、置かれている

そっれはそれで、何か、変態性を、感じ得ないが

私は、耳を澄ませる

そんな事を、考えている場合じゃない

私は、思案を、ぐるぐると、巡らせながら

一人、物思いに耽けながら

壁の下に、あぐらをかいた

嘘くさい蛍光灯の明かりが、白々しく

白い壁を、照らしている

まるで、ハムスターのような

仕切られた、空間の中

果たして、これは、人間飼育に適しているのか

はたまた、人間の中で、それが可能な物を、取捨選択しているのか

私は、はなはだ

その疑問を感じながら

相手の壁を、みる

白一色

模様も何か、凹凸のような

壁紙であり

つるつるとはしておらず

ボコボコと

滑り止めをさわっているような

素材だと認識できる

「fvfひあdsvjhふぇいv」

何の音か、私には、理解できない

試しに、携帯電話を取り出し

録音機能を、押すと

壁に近づけた

だいだい色の画面が、表示され

録音開始しているのを、知らせている

その間も、音はしているようだが

なんの音だろうか

私は、十分ぐらい

無意味に、壁を眺め

静かに、黙祷でもするように

無意味に思考を、停止させていた

いや、停止させていても、何かしら考えてはいるのだろうが

それは、わざと、思考程度を、落とし

ぱちぱちと

水音がはねるかは寝ない程度の思考能力に感じられた

私は、ボタンを押し、録音を止めると

試しに、イヤホンを、取り付けて

聞いてみる

百円ショップで、出張の時に、買ったものだ

赤い物を、耳に入れて

再生ボタンを押す

しかし、無音と

ノイズのような、物が聞こえるが

どこにも、例の音は聞き取れない

仕方なく、ボリュームを上げるが

それは一向に変わらず

存在意義を、疑わせる

録音の失敗か

それとも、モスキート音のように

人間が聞き取れないのと同じで

機械が録音できないことがあるのだろうか

その場合、僕が、聞き取れないのか

それとも、そもそも、機械自体が、記録できないのかは、良く分からないただ、その間も

壁の向こう側から、音が聞こえる

「ッマテヨ」

私は、そこでふと考える

もしかして、この音は、壁向こうではなく

ベランダの方から聞こえているのではないか

私は、カーテンを開けると

静かに、扉を開ける

ガラス戸が開くと

静かに、冷たくなった夜風が吹いて

音を立てているが

やはり、それとは違う

ベランダを隔てた発砲パネルの青と白の板

向こう側は、驚くべき事に、明かりがついていない

っあれ

私は、疑問に思う

てっきり、起きているのかと思ったが

しかし、ちがったようだ

もしかしたら、暗い部屋で、音楽なり、何かをしているという可能性もなくはないが

しかし、分からない

不明である

もしかしたら、住人不在で、何か機械が、暴走なり

故障していたら、それは、危険なのではないだろうか

それがショートして、火事にならないとも限らない

私は、思案するが、しかし、そこから覗いたとしても、それは、不審者以外に存在しないだろう

試しに私は、一度、ベランダから、室内に入る

明らかに、音は大きい

もしかすると、やはり、そこから聞こえているのでは無かろうか

しかし、ベランダからも、十分聞こえていた

隣は、角部屋である

もしかしたら、上下とか

別の階の別の部屋

もしかしたら、配水管 換気扇 下水道

その他に、考えは、及ぶのかも知れない

部屋は区切られているとは言え

所詮、同じ家に住んでいるようなものだ

隣で火事が起これば、同じように、被害を、被る

自分だけ、別ではないのだ

しかし、じゃあ、隣という確証も、できないが

しかし、それは、すぐそばで聞こえている気がして仕方がないのである

私は、居ても立っても居られない

なぜ、どうして、そこまで私は、この音に、

興味を持っているのだろう

何の意味が、価値が、そこには存在しているというのであろうか

私は、思案しても仕方なく

そして

点灯する灯りの下

私は、一つ、考えを実行してみることにした

それは、単純に、明快に、隣の部屋に確認を取ると言う

余り進んでは実行したくないような、内容であるが

しかし、私は、もう眠れそうにない

嫌なことは、先にやっておくに限る

後々にしても、さしてかわらない

私は、玄関に行き

また靴を履く

もちろん革靴のような類ではなく

スニーカーというか運動靴だ

白に青と蛍光色のイエローが、縁取りに入ったそれの

靴ひもを、履いたあとに、縛ると

鍵を開けて

表に出る

ここで、鍵を持ち忘れていたら

いっかんの終わりであろう

私が外に出ると

タイル張りのような

シックな外装のロビーとでも

廊下とでも言うのだろうか

私は、表に出て

隣の部屋へと移動する

上には、夜間は、ずっと明かりがついて居て

もったいないことこの上ない

人が来れば付くようにでもすればいい物を

電気を通すのに

果たして、どの程度

この階まで、力が必要なのだろうか

電気とは、それを流すまでに、大量の放電をしてしまうという

それは、効率がいいからと、大部分を捨てる

現代病とも

高層ビルを、収容人数を上げるための

効率化と言うが、その場合の弊害は

人間の集約化

効率化と、見るべきか

単価を、下げることで仕事が、無くなる

機械化で、人は、豊かになるどころか

機械が、得る利益を、ただ、一点が、持っているだけではないだろうか

それは効率化ではなく

ただの搾取である

それなら、多少高くても、個人が、作っていた方が、まだましのような気もするが

それは、まだ人間が、幼稚だった場合

非常に、めんどくさいのもまた事実

それ故に、人は、効率化の中で

そのうち、大きい物は、消えていくだろう

この世は、人間氷河期

小さき物だけが、生き残るしかない

進化の中にある

「ピンポーン」

うるさいチャイムが、玄関まで聞こえてくる

電気は通っているようだ

当たり前か

しかし、返事も物音もない

壁の厚さか、それとも場所の関係か

この所からは、あの音の片鱗は、聞くことは出来ない

私はそれでも、しばらくじっとしていて

ふと、妙なことに気が付いた

他の表札を、まじまじと見ることが、あまりないが

今目の前に立っている

私の、前の扉のどこにも、表札らしき物が、無い

私の家の

いや、部屋の前には

黒いプレートに白い文字で

ちんけにかかれている

「五島 ヒデヨシ」

私は、自分の家の前に行くと

確かにかかれているし

ついでに、そのとなりに行っても

確かに、そう書かれている

名前はちがうが

そして、プレートの数も

いや、大きさがちがう

家族の名字

と、その下に、名前が、五人ほど

試しに、ずらりと、端から端まで見るが

その全て、同じメーカーに頼っているのか

同じ文字のフォントで、同じ文字の大きさで

同じプレートの中に、白い文字が書かれている

しかし、私の隣

右隣には、何も書かれていない

全て同じ扉に、インターフォン

後は白い壁

そこに埋め込まれた

全ては同じであるが

やはり、私の隣には、表札が、無い

もう一度、先ほどの場所まで戻り

そして、再度、インターフォンを、押す

中から、チャイムが鳴る

このとはどうにも好きになれない

これなら、まだ挨拶した方が、私はいくらかましだ

しかし、時代的に、それが、人とのかかわり合いが、苦手以上に

何かしらのトラブルが起きたのだろう

主に都会で

私は、しばらく立ち尽くす

表札がある場所は

空白であり

銀色の板が

その空白を、銀色に示している

私は、その扉から、目をそらし

家に帰ろうとしたとき

何か音がした

振り返ると

扉が閉まった気がした

「ッエ」

私は、再度戻り

扉に手をかけた

人の家のドアノブを勝手に用もないのに、

いや、用はあっても開くものではない

それは信用問題が、大きくある

良く分からずに、そんなことをすれば、悪人か

変人か悪意ある人間か

それ以外か

もしこの中に、善人しか居なければ、問題は、さらさらないが

しかし、世の中には、善人の中に、悪人が、隙と見て

行動する馬鹿が居る

それ故に、規制されるのだ

こんなものは、そのうち、機械にでも、支配されてしまえばいいのだ

そんな、無意味な、効率化を夢見る

鍵は、閉まっている

ここだけ、引き戸や手前に引くものでなければ

それは、確実に閉まっている

もう離さなければ友思うが

一応、ノブを回し

前後に押すが、同じように、

何かに引っかかったように、鍵が閉められているのを、示しているようだ

私は、不審者に思われないように

ゆっくりと手を離し

またもとの部屋に戻る

背後で人の足音が聞こえる

ドアを閉めて

扉の穴から

廊下を見ると

買い物帰りの主婦だろうか

5、60代の女性が、不振そうに、このドアを見て、通り過ぎる

私は、鍵を閉めて

一息

ため息を付く

後ろで、音が聞こえる

やはり、何かが鳴っている

それは、続いている

何なのか

何なんだ

管理人室でも、電話してみるか

この時間帯でも、携帯は、繋がるだろう

しかし、これは、騒音問題なのか

知っていれば、騒音はない

知らなければ、小声でも騒音

何て言うのは、良く言う話だ

人は、距離を置く事で、逆に

不快に、思い始める他人への距離も免疫も

存在しなくなってしまうのだ

人は、他人を認められなくなったとき

自分も認められなくなる

これこそが、進化への冒涜

多様性の失態とも言えるが

逆に、ガラパゴス化

とも他者と会わないが故の

技術の低下も、考えられ

それは、人の立ち位置を落とすと同時に

新しいことが生まれかねない状況でもある

今現在ある物の中から、別の物を作るのと

全く新しい物を、作る

これは、言語を新しくするほどの違和感が、存在しうる

それ故に、言葉が分からない故に

共感してもらえない場合もあるが

しかし、それは確実に、生きた生命でもある

道具は、百年すれば、ツクモガミになると言うが

技術も、多大なる人間の間を、行き来することで

道具から、生物に感情を持つ物へと変わる

そういう熟成されたルールとは、時に、形ではなく

物語へと変わっていく

効率化の行き着く先は無意識であるとも言える

それは、生物的行動だ

それは、感情を持ち始める

それは、生体が、細かく

そして、感情に、酷似した物まで、真似し始める

私は、体外の記憶を、考えながら

一人

部屋の玄関に、腰を付いて

靴を脱ぐ

音は、続く

まるで、喫茶店のGBMの楽曲のように

止めどなくとぎれない

しかし、これは明らかに、音楽

人為的行動には、到底、とても、思えない

何なのか、私には、理解できない

今の時刻は、午後十時を、二分いや、三分程

下回っている

こんな事を、している場合ではない

早く風呂に入ったり

食事を、接種して

歯を磨いて、寝なければならない

そうだ、鞄の中の読書だって、本だって、布団なり机で、椅子に座って、読まなければならない

私は、何かやる事が、色々とあるのだ

しかし、音は、途切れなく 続いている

何なのか、私にとって、この音は、何だというのだ

私にとって、この音を、

いや、この状態で、何か困ることは、

その逆に良いこと

また、それを無視するなり

どうでも良い事として、片づけられない事が、

どこかに、あるから、悩んでいるというのか

いやいやいやいや、私は、そもそもに置いて、悩んでいるのか

頭を、志准する

何も浮かばない

しかし、違和感はある

それは、気にしなければ、大丈夫そうだが

しかし、まるで、寝煙草の火が

チリチリと畳と布団を、燃やすような

そんなことだった場合

普段聞いたことのない正体

自転車の異音

聞き慣れない生物の声

風の強い日に聞こえる

風切り音

良く分からないというのは、何かしら、意味理由があってしかるべきだ

特に、音というのは、少なくとも

理由がある

意味はなくとも

それは、振動しているのだ

つまり、振動を出す、何かがある

それが、危険かどうか、私に対して、何か有る

無しに、関わらず、摩擦があるから動いて居るわけであり

原動力があるからエネルギーが存在するから

音は、鳴っている

この第一時点だけに関して

正しいはずだ

もしこれが、私の耳鳴り

幻聴だとしても、私の脳内に、それを誘発する

何かが存在しているわけで

まあ、外部と言う可能性も、なくはないだろう

鼓膜の付近に、何かが、居るとか

有るとか

髪が揺れる

虫が入る

かさぶたがこすれる

病気等々

しかし、では、上の話だけで言えば

あの部屋の壁の奥から、だけ、聞こえている理由にならない

他の場所は、比較的

と言うか、音が小さく

明らかに、あの場所から聞こえているのだ

私の脳内に、あの場所に近づくと

脳に変化が起こる装置が、仕込まれていたら

もしくは、同等のシステムがあったら、話は別だが

どう言う理屈で

いや、意味で、

そんな無意味なことを、やる理由が見つからない

見つからなくても、行動したというので有れば、それだが

しかし、そんなことは、まず無いだろう

やるなら、もっと別の方法が、相応しくは無かろうか

一体いつ埋め込んだのか

埋め込まなくても、妙な音を、聞かせる理由とは何だ

人間の音に対する実験

人のストレスの種類の観察

不明な物に対したときの行動

ただ、暇だったため

私は考える

そんな物は、何ら、無意味だ

何の意味があるというのだろうか

その間も、音は、鳴り続けている

もしも、のっぴきならない理由があり

この行動が、行われていた場合

私のとる行動で、正しいのは何だろうか

裁判を起こす

管理人を呼ぶ

耳栓をつける

ネットカフェに行く

私は、また、壁に、耳を近づける

先ほどの閉まった扉

内部に、人がいれば、それは、不法侵入

ではなかろうか

もしも、ただ単純に、表札が不要

もしくは、それが、はがれたまま再度付け替えられていないだけ

と言うことも、十二分に、考えられるが

しかし、もしこれが、犯罪めいた

隠れなければならないことだった場合

ただ単純に、極度の人見知りではなかった場合

この音は、何を意味するのだろうか

これが、それこそ、犯罪めいた物へと結びついていたら

それを、無視 し続けることは、果たして正しいのだろうか

私の脳内に、無意味な考えが渦巻く

電車の待合所で

何か、音がしても、私はそれに、気にするだろうか

気づくだろうか

音という物を、聞き分けることは、非常に難しい

それは、霧の中で、山を、見るように

音が重なれば重なるほど

その詳細を、ピントを、当てて見なければ聞かなければならない

しかし、現実問題

町中に、捕食者が、人間以外にわかりやすく

存在しない現代社会

特に、都会に置いて

もし居れば、それはせいぜい、自然災害の類であろう

もしくは、密集地にあるウイルス感染症の類か

昔で有れば、戦争有るところに感染症あり

と言うぐらいだ

豚小屋のような密集したこの空間は

一体 誰のコレクションだというのか

区切られた箱

全てが同じような大きさであり

その中には、人間が、多種多様に保管されている

その建物毎に、人間の種類の系統が異なり

それは、収集家の好みのようでさえ有る

そのような、箱の中

私は、普段聞き慣れない音を、聞いている

不明な音とは、案外、身近に、根底が存在している

音とは、摩擦が、大きければ、大きいほど音を出す

機械で言えば、それを、軽減するために

グリスや油を、大量に、軟骨のように投入し続ける

隣の部屋で、鳴っているそれは、スピーカーからなのか

それとも、何かが、擦れあって

意図せずに、鳴っているのか

私はここで、ふと、それが、人間の動作か

それとも、無機物の動作か

を、考えてみることになる

人間とは、しゃべる生き物だ

他の生物よりも、弱いが故に

言葉という情報力を持って、

外部記憶

集団的巨大脳細胞とでも言うべきだろうか

それを繋ぐ

コネクターの一つとして、音声が、用いられる

もちろん、動作による

視界 そして、殴る蹴る握手等の外部刺激も、存在しうる

殴るの中に、別の無害が存在すれば、

そちらを優先しかねない

その他にも、味覚 

と言う物もあるだろう

より美味しい方が

毒よりは良いし

案外、うまさとは、うまさではなく

無害かどうかに焦点が、当てられた物なのかも知れない

実は、毒の方が、味的には、美味だったかも知れないが

そういう物は、少数派か、死んだのだろう

今聞こえている

この振動も

実は、私には、分からないだけで、

別の

そう、そういう意味があるのかも知れない

私は、何せ、外国人である

この国の存在を、まだ、今一つ理解し切れていない

何か、見落としが、いや、未だ知らない、意味のある音なのかも知れない

例えば、祭り囃等は、その例だ

その意味を、私は、理解できているのだろうか

その節の意味

それをやる理由

音だけで有れば、そこに、言葉はないが

言葉がないだけで

感情を、別にして

そこには、取説があっても、おかしくはない

元が、残虐な行為でも

時代が、意味が変われば、

それは、祟り神から、福の神へ

そして、人畜無害か神でさえない無垢な神でもないような

物へと変貌する

言葉も、文字も

変容をする

その意味が、失われれば、そこにあるのは、ただの文字だ

意味ではない

漢字とは、意味が、あさわったりしていると言うが

しかし、現代日本の漢字は、どこかで、ぶつかって、バラバラにされた物を、適当に、併せて

こんなんだったっかな、位の物が多い

一つ、とっても、それが、本来の意味を、言い当てているという物は、少ない

まるで、寺や教会の意味が、一人歩きし

別の意味で、勝手に定着しているように

宗教のイメージが、いよいよ理解できなくなっているのは、その例である

知らない物は、恐ろしいと言うが

全くその通りである

この音も、何か、意味があるのか

私は、今一度、時間を、切るように

そのことに、時間を割いた

音は、続いている

もう何か、音が聞こえて居ないような気さえし始めた

BGMというのは、鳴っている

しかし、さして、気にもしないこともあるだろう

常に、それを意識し続けているというわけでもない

蝉の声を、意識するのは、蝉の声だと

考えたときだけであり

それ以外は、音として、意識していないだろう

人の声も、人の声と意識しなければ

無音に近い

では、私は、これを、何だと意識しているのか

チャイムが、玄関で鳴る

私は、穴から、外を覗く

誰も居ない

表に出るが

誰の陰もない

私は、扉を閉めて鍵をかけた









部屋の中で、音が鳴り響く

隣から、音がする

知り合いだったら気にしないのだろうか

それが自分の部屋から鳴っていたら

それが、周知の事実の

良く分かる

音の出所仕組み意味

そしてその理由を、知っていたら

私は、それを、何の音もないと理解して

GBMとして、無視することが出来るのだろうか

いや、無害と考えられるのだろうか

もしも、それが、嫌な音

危険だと、人間が、認識する音だったら

人は、心地良い音楽とは

自分にとって

プラスの行動 なのだろうか

では、暗いものや暴力的な物は

別の意味を、いや、種類が違うのだろうか

音が、記憶の道具だとすれば、良い音とは

その記憶に、如何に酷似しているということにならないだろうか

人間が以前

それこそ、脈々と受け継がれる細胞の中で

昔聞いた

音を、耳を、そばだてて聞いている

其れが、現代社会に芽吹いただけなのではなかろうか

その音が、好きだから聞いているのか

それとも、聞いていたから生き残っているのか

私は、壁越しに

何かが、鳴っている

この音は、過去なのか現在なのか

翌朝

目を覚ますと

継続している

しかし、それに意識を、移すことはなかった

朝食を食べ

身支度を整えると

私は、玄関を、出て鍵を閉める

そのまま会社に行くための

エレベーターに、乗るはずだが

私は、戻り

右の扉の扉に手をかける

内部は、開いている

私は、そのまま

入ろうとしたとき

奇妙な感覚におそわれる

部屋から音が、していない

あれ

扉を閉めると

私は、自宅へと向かう

鍵を開けると

音が聞こえる

もしかして、

この音は、隣ではなく

私の家から

聞こえるのか回りを見る

物を、全て、ひっくり返すが

音は続く

「ピンポーン」

チャイムが鳴り

私は、玄関に、出るが

誰も居ない

扉を閉めると

音が、耳を付く

外に出て

もう一度、隣の扉を開けて

今度は、部屋に、入る

誰も居ない

しかし

音が聞こえる

どうも、其れは、私の部屋からのようだ

つまり、この音は、壁から聞こえていることになる

と言うことは、配管か何かを伝い

もしくは、壁の中で、何かが鳴っているのか

何が

夕方

管理人さんに、来て貰い

音の原因を、調べてもらったが

しかし

「何の音ですか」

と、言われてしまった

そんな馬鹿な

確かに、今も聞こえている

「ちなみに、となりにひとはいるんですか」

管理人は、静かに首を振った

この音の正体は、隣ではないのかも知れない

理由は、不明だ

しかし、振動は、続いている

この音の正体は

機械なのか

何なのか

私の意識は、そこにあるのだろうか

ふめいりょな波の中に

私の遺伝子は振動している

声無き言葉

動き無い音

振動の意味を、私は原因を理解 出来ずにいる


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ