774
永い眠りから覚めても、ピントがぶれたように
視界が合わない
交差点を行き来している人間がぶれ
男と女の顔が、混じり合って見える
赤信号へと変わる
緑の信号の点滅が、自分の今の境遇を、示唆している
やばい、前に進まなければ
軽快な、警告音が、辺りに響く
わたしは、全てが混じり合いぶれた世界で
倒れた
アスファルトの床だけが、どう言うわけか、ぶれずに、そこに垂直に見えた
目に見えない信号が、
小さな水槽につけられた
機械の間から、見えてしまう
電子パネルには、飛び交う線が、同じ方向へと
集約し
わたしに、違和感を感じさせる
どういうことだ
誰もいない、実験室
水槽の周りだけが、やけに明るく
所々にある
機械の生存確認を、点滅させて、知らせている
「おかしい」
わたしは、今日 何度目かになる、独り言を、こぼすと、一人愚痴を言いながら
また、視界に、画面を、とらえ
そこに点滅する、数値をみた
気まぐれに、アナログの針を、眺めたりしたが
その全ては、さしたる違いも、ぶれ指さず
数値だけを
数字のみ、印し
そこに、その存在値を、示している
暗い
もう何日、帰っていないことだろうか
真夜中で、わたしは、時間をつぶしている気がしてならない
研究室内は、何のモーター音か
「ジィーーィ ジィー」
と、鳴っている 何がコイルなきしているのだろう
わたしは、昼食を考えながら
コーヒーの残りがあったかどうかも、考える
確か、もう一匙
インスタントが、瓶に、残っていたはずである
わたしは、ぼんやりと、ぼやけた視界を、フル回転させながら
スロットルをあげ
エンジンを吹かせたが
ガス欠なのだろう
すぐにメーターや機器は、息を潜め
わたしの視界は、ぐらぐらと
燃料不足と危機警告を、ならすが
それも、倒れる視界には、無意味 極まりない
わたしの眼鏡が、床を、転げるのが、視界に映ったとき
わたしの頭上で、本当の
警告音が、甲高い、擦れたような笛の音を出して
小さな研究室に、響きわたる
いや、そこまで狭くないか
ふつうである
流れる作業台の上
わたしは、ねじや、パーツを、見ながら考える
本当に、これをやれと言うのか
わたしは、段ボールの箱に詰められた
上側が、ほとんど開いた
その部品の数々
いや、山、山脈を見ながら、頭が痛く
また、ため息を出す
先輩方は、またしても、パソコンの画面に
かじり付くように、距離をとりながら
さも当然と、数値を打ち込んでいく
我々後輩は、黒い机の上に、並べられた
部品の前に
見たこともないような、ねじ穴のドライバーを、端にみて、席に着こうとしている
「えー、君たちにやって貰うのはこれだ」
黒板の前に、先生が、立っている
非常に、癖の強い天パーが、古代のシダ類のように
その長い髪を、ぎにゃんぐにゃんに、丸めている
その曇ったような、眼鏡は、我々よりも
部品と、其れを行う意義を、単純に答え
そして、物の根本として、早く正確に、作れと
端的に、その言動は、しゃべっている
つまり、我々、無知蒙昧の新入生の前に
プラモデルよりも、難しそうな、物が、放り出され
さらには、見たこともないような、器具が、手術台か
テーブルマナーの講座ように、ずらりと並べられた姿の
前にあるのは、料理でも患者でも遺体でもない
バラバラにされた
作られる前の機械である
「壊したら、弁償な」
パソコンのおくから、そんな声がして
生徒たちの間に、緊張が、走る
なんと言うことだろうか
責任の放棄意外なんでもない
わたしは、星形のドライバーを、握りながら
とりあえず
難解な、製作書を、流しみし
その難解さに、辟易する
周りの人間も、とりあえず、行動しようとするが
皆一様に、こわごわという風であり
誰も、工業および
電子部品に、詳しい人間はいないように思われた
「どうします、だれか詳しい人は」
その中に一人が、先生去った後
仕方なしに、周りに聞く
皆首を振る
「じゃあ、調べるまで、保留と言うことで」
かくして、廃材置き場のような
その黒いテーブルに
最後まで残ったのは、気づけば、私だけになっていた
現に、そのほとんどが、その意味の分からない
作業よりも
脅迫めいた
部品の組立のプレッシャーに、逃亡を、はかり
見事脱出したに過ぎない
私がここにいるのも
この研究室に、同じアパートの住人がおり
そのせいで、逃げるに逃げられないのだ
初期メンバーで、先輩方に、聞いてみたが
聞けば聞くほど
知れば知るほど
その面倒さは、浮き彫りになり
私の頭の要領は、
一ミリリットルから
一リットル先にふえ
いつも、空気の要領を、気にしながら
おぼれかねない心情のダイバーへと、突き落とされた
部品一つ組み立てるにも
そのあとを考えて進まないことには、
全て、はじめから組み直さなければならない何て言うことになりかねる
いや、大体に置いて、こんな物を、新入者に、やらせる方が、どうかしている
頭がおかしいと言わざる終えない
私は、どよよんとした、半年を、なんとか、おぼれないようにしながら
用語集やら配線やらやらやらやらやらやらを、やだやだ考えながら
砂を積むように、制作し
一年後
千分の一
地球レゴを、組み立てるような
地道な作業により
ようやく、私は、機器を組み立てた
教室の黒い机の上に置かれた
其れは、実に奇妙なものであり
この全てが、費用を、押さえるためという
恐ろしき実体を、そのころには、理解していた
「いやー、よく頑張った
歴代、下から三番目くらいだよ」
先生にそう言われながら
教室を見ると
研究室内の先輩は、パソコンの画面から目を離し
机に作られた
その機械を、少しいじって
「じゃあ、実験だ」と見もふたもないことを言う
これだけの多作業を、果たして、新入に、任せることは、どの程度のメリットがあるのだろうか
歴代とさっき言ったが
作る物も違うだろうし
どういう既決を、考えての答えなのだろうか
「それで、作りましたけど
これ、何の装置なの」
私は、機械の合体を、知識として、整えたが
其れがどう言うものかは、理解の外に存在していた
「あれ、知らなかったの」
はじめの方に、先生に言われたのは
測定器という
アホみたいにおおざっぱなものであり
それにそのうちつっこもうかと考えた居たであろう
同級生は、消滅し
ただ、無駄な労力のたまものが、そこにはある
「時間を計る機械だよ」
私はとんだ無能だったらしい
半年もかけて
時計をようやく一つ組み立てるほどに
私は、目の前の機械を、撫でるようにさわっていた
先輩の一人が言う
「じゃあ、始めよう
実験の概要は、数ページまとめてあるが
今日は手始めに、この機械が、正しいかどうかの、実験
及び、試運転を、始めようと思う
では、ページをめくっていただき
資料の三ページ
実験の0を、開始します
準備は良いですか」
周りの人間が、いつの間にか、其れぞれ実験器具を
用意している
私は其れをただ呆然と、観察している
「では、時間の同一化測定実験を、開始します」
それは、時間の均一化
全ての場所が果たして、同じ時間の経過を、記録しているのか
それを、計るための実験であった
理論はあれど、機械はない
設計はあれど、予算がない
予算は合れど、技術がまだない
そんなことを繰り返している物が、ほとんどであり
結局、別の過程で、応用した物が、たまたま世の中に、出ることが多い
私は、しらけたような、視線を、窓の外と
それに映る
吊革の宣伝に、移しながら
惚けたように
吊革につかまり
人間のすし詰め状態の中で
考えを思案する
冷房が利いているだけましではあるが
私の脳内は、今
窓に映る
卑猥極まりない
広告のぼやけた一文を追っていた
午後の授業は、去年出たのと同じ内容だろう
あまりにも無意味なことに時間を割きすぎてしまったが故に
私の時間形態は、無意味な、ループへと突入し
繰り返しを余儀なくされている
広い学校に、未確認の巨大熊でもでないかな
そんな小学生のようなことを考えながら
棒のようになった女が、そこに立って、吊革にぶら下がっている
自分が入った駅から十駅
無意味極まりない
私の思考は、この円回する電車のように
ぐるぐると、頭の中を回っては、一年周期に、同じ場所に帰結する
全く無意味で極まりない
人の思考のパターン化が、進めば
小説は、人間がもっともリビドーを、感じるように、設計され
小説家は、死滅することだろう
なぜなら、全部が名作を作れるほど
時間がないし
それ以上に、安定的に安くてに入る
機械に
スーパーやコンビニが、行ったように
個人商店は、消滅し
出版社は、電子や個人に
駆逐され尽くすであろう
その極限は、善意という無料に
首をくくることになる
其れは、絵も同等だ
昨今の人気の絵師
を、見事にトレースし
さらに人間の動く感情の
最たるを、計測し
線を、点と集約し
それを、調整すれば、作家の各線よりも
それは、幾分も、安定的であり
そして、さらなる高見へとむかってしまう
そうなれば、そこには、ろうがいが積み重なり
人に寄り添った
噂話単位で
人の数の動きを流動を、川のようにし
作品が、生まれてしまえば
とても、価値を、見いだすことはできない
真の平等を目指すという頃には
人の想像力を、超え
人の尊厳も知識も
全てを、超えた存在
それこそ、ゴット 神 や仏が必要となるだろう
それは、ルールであるが故に
他に、負けてはいけないのだ
「えー緑ヶ丘 緑ヶ丘
おおりの際は、右側の扉をご利用くださいぃー」
私は、共通認識のように、動く
そのルールを、考えながら
流れの、統率に、身を任せて
進む
それは一種、訓練された集団のように
流されていく
私は、吊革から、手を離し
まるで、時間の濁流のように
私の点が、線となり、流動する
その中で、私の視界には、いつもみる柱や自動販売機
売店 線路
が映るが
その全てが同じ角度ではないが
全てが、私の目から脳内に、入ってくる
今ここにたくさんの人間がおり
その視界の中に、それらの物体は、存在している
では、それを認識する人間が、ふえたときと
全く誰にも認識されない存在が居た場合
その差は何なのだろうか
それは、人間に限定した話であり
もしかすると、世の中には、視界が、充満しており
それは常に、水のように、一定に、満たされているのでは無かろうか
それは、意志の無いもの
植物から、無機物、原子にまで、さかのぼり
さらには、認識できない存在が、居て、調整していないとも限らない
上下水道に、浮かぶ、我々は、プランクトンのような
微生物なのかもしれない
どちらにしても、今この空間と
別の森林の空間
その差は、違いは、変化は、何なのだろうか
それを、あらゆる
今現在、人間が用いる
限界ある数少ない数値化できるもので計ったとき
それは、何か、不明な物を、全て、埋めることはできるのだろうか
不明な物を、認識できるほどに、我々には、知識や、記録は揃っているのだろうか
人工知能という
人間に、わざわざ寄せた考えは、果して、人間が理解できる言語ではないしているだけで
本当に、それは、賢いのか
その最前は、人間が考え得る中での考えであり
それが必ずしも
正しいとは限らないのでは無かろうか
機械は、自分の正しさを、感情ではなく
数値で見ると言うが
その数値が正しいと言えるのか
いや、数値自体が、正しいのか
数以外に、この世の中を、計る
いや、知る方法は、存在しないとでも言うのか
私は、改札を出て、しばらく人の中に、
まるで森に潜む木の葉のように、
流れるように歩く
途中で、校門があり
その中にはいる
比較的年齢がよったりしている人間が、
まばらにバラバラと歩いている
私は、鞄を持ち直し
磁力でも働いているのか
研究室の方へと向かう
これも果たして、正しい方法なのだろうか
私の意志は、いったい何の統計か
練習とは、数値化できるのか
その数値の先に、何が見えるのか
感情の質量は、何を、圧縮して、つなぎ合わせて
いや、混ぜ合わせて、存在しているのか
人間を構成する
感情は、どのような物が紛れているのか
それは、魚の腹を割いて、その内容物を調べるように
本を開いて、その人間の、キメラを、つなぎ合わせた縫い合わせた糸をほどいてバラバラにするように
植物の細胞を調べて
蓄積された、吸収物を、知るように
世の中は、物体的にも
また、人間を中心とした
大きな脳内ネットワークとでも言うような物が
人間には存在している
それは、別の世界とも、合わさり
複雑怪奇な物を、描く
植物の世界
ネンキン 空気 土 鉱物
いや、動物で言い表せた方がいいのか
それは、言語だけに頼らない
いや、その習性
生き残りという進化論と言う名の取捨選択
それは、たまたまとも言えるし
地球の上に現れた
動く脳とも言える
種そのものが、一つの伝達細胞であり
一つが消えようと
別の物が
そして、にたような物が、にたようなことを考えつく
それ故に、生き残ったものは、実に同じような、考えを持つ
それは、細胞が破壊されても
同じ物が、生まれる
ときたまたまたま
よく分からない偶然
それは、癌か欠損か
どちらにしても、普段起こりえないことの出現により
新たなことが起きる
これが、寓意的な進化
超進化とでも言うべきことか
それさえも、決まりきった想定とも言えるかもしれないが
そう言うことに耐えるための
種の遺伝子の多様性
その壁づくりこそが
多様性が、倒れにくい現況でもあり
また、正しさの消失でもある
どちらにしても、予想外とは、作られた
新たな細胞とも言えるのかもしれない
「どうした、難しい顔して」
いつものことかもしれないが
研究室にはいると
機械の保護のためという名目上
クーラーが、がんがんと、利いており
人間のだめさ加減を、増殖し助長させ繁殖させている
この根元もきっと、現代的発展の裏の屍を、今日も今日とて、増やし続け
妄想じみた科学に依存し
家族を巻き込み献金をする危険思想に、違いない
大丈夫大丈夫と引き金を引いている時点で
その人間の死は、確定している
私は、揺れるような、思いを、考えながら
目の前のテーブルに、食材を置いた
「いえ、通常運行です」
私は、延びきった、ヒヤシチュウカを、タッパーを開き
その上に、たれをかける
「不味そうだな」
そう言われても
私は、黄色い麺を、食べる
麺の上にかけられているのは
トマトキュウリ薄焼き卵をみじん切りにしたもの
紅ショウガ
これ全てに持って、ツユを、入れることで完結する
ツユは、砂糖 醤油 ごま油 酢 メンツユ
それを、醤油の空いた容器に、入れて持ち歩くことにしている
それが何の意味があるかと言われても
特に要領無く
それは、そうしたいから以外に存在していない
確かに、部にある冷蔵庫に入れるという選択肢はある
しかし、入れないと言う選択しもあり
私としては、そのツユを、どうしても、鞄の中に、保有していたいのだ
劣化に関しては、ほとんど、三日で、食べ終えてまた新しい物を
作ることにしている
学食にも、替え玉という物が存在しており
私は、そこにかけることも、している
つまりは、麺だけの注文だ
しかし、ここで問題になるのは、業務スーパーで買える
麺と、学食
わずかに、学食の方が、高いことに由来する
人件費を考えれば、当然だが
我が部には、コンロがない
ガスバーナーもない
仕方なく、自然解凍に任せると
それはそれで、延びてしまう
たいていが、忘れた頃、室内の空気を、冷やして
できあがった水に、水浸しになって、台所の横に、放置された存在が、水死体のように
ふやけている
私は、食べ終えると
それを、流しで洗い
考える
また、繰り返しだ
時間のゆがみを、考えるとき
ゆがみとは何かも考える
我々の時間と
ネズミの時間
プランクトンの時間
植物
エクセトラは、果たして、絶対的に、同じであり
違いはないと言えるのだろうか
植物の一生と
我々の一生
その体感時間は、果たして、違うとでも言うのだろうか
ネズミは、自分の人生を、短いとも長いともふつうとでも思うのだろうか
昆虫は
たとえば、体感ではなく
心臓の鼓動を、時間とすると
その回数は、ほぼ同じだとする説がある
その通りで言えば、植物は、何を持って心臓とするべきだろうか
キノコは、何を持って、心臓と死と言うべきだろうか
そこに意味がないと言い始めると
見境無く
延長線が、続き続ける
ただ、それを、分け
心臓が、存在するもので考えたとき
その見え方は、実は、非常に、ゆっくりと動いているとうことは、ないのだろうか
人間が、ネズミになったとき
今まで、コマ送りしていた光景が
動画のように、流れ始めると言うことが
しかし、それも、体感であり
現実ではない可能性もある
もし世の中が、スローモーションに
見えるのであれば、
我々に、簡単に、捕まるようでは、問題だ
つまり、世界が、ゆっくり動いているということは、
まだ分からない
ネズミの脳味噌に、電極でも、ぶっさして、計ったら
案外、違う考えが、浮かぶかもしれないが
たとえば
我々には、重力が働く
それは大きいほど大きく
小さいほど小さい
大きければ、ポンプの量も大きく
小さければ、ポンプの量も小さい
それと同時に、それ故に、軽い物は、血液が、早く循環し
それ故に、心音は、早い
遅い物は、大きいが故に、循環も、大きく重い
宇宙空間に行けば、人間の循環も早くなり
その寿命もちじむのではないだろうか
しかし、そうなれば、魚という物は、
さらに、水圧に、耐えるため
さらに、鼓動が、ゆっくりとなりそうだ
それこそ、深海に行けば、
その循環は、果たしてどの程度なのだろうか
生命の寿命と時間を、考えたとき
果たして、短い物が、その感覚が、早いかどうかは
微妙なところである
時間は、同じであっても
その生物の体感している時間が、同じとは限らない
息を止めた時間と
息をしている時間
歩いている時間と
走っている時間
時間というのは、同じ文字を使われているが
しかし、その存在は、全く別の可能性がある
地球という物は、丸いようで、円ではない
もし、宇宙と深海で
時間を計ったとき
地上の時間とのずれは、以下ほどなのだろうか
もし、時間を、止めどなく一定に
流れるものだとすれば、止まる瞬間があってもおかしくはない
いや、一定と言っているが
それは、ウェーブしない波にはならない直線と言うことになるが
それは果たして、正しいと言えるのだろうか
地上で、考えた時間とは、一定に、進むものかもしれないし
それを基準に、全てを、どこから計っても
大差はないかもしれないが
それは、時計の刻みであり
それを、果たして、本当の意味で、計れていると言えるのであろうか
たとえば
この世の中に、全く同じ、
どこにいても、同じと気を刻む時計が、合ったとしよう
それを、宇宙と
地上に設置したとき
宇宙の方が、遅く
地球の方が、早く動くという
しかし、それでは、それを、最高速まで、早くした場合
遅くした場合
果たして、我々が今いる時間は、
どの程度の、重力
いや、時間の中にいるのだろう
時間の中の時間のメモーは、果たして、川なのか
それとも、十字の数値なのか
もし、別の時間を、計ることが、成功すれば、
それはすなわち、この世に存在する
つまり、現実にある物でしか、考えられない
行動できない
不自由な我々に、また一つ
機械が、加わったことになる
この世の中に、現実に、存在していれば、
それを軸に、存在出きる
それは、中に、浮くことも
その場に、とどまることも
全ては、そこに何かがあって、我々は、それを、知ることが出きる
たとえば、空を飛んでいる飛行機
写真の中では、止まっている
この止まっているとき
なぜ、飛行機は、落ちないのだろうか
もし、それが、現実として、実証されてしまえば
落ちると言う現実はなくても
飛行機は、飛行禁止に、なりかねない
それは、空想が、現実化してしまえば、
それに対する法律を、新たに付け加える必要性がある
なぜなら、我々は、ルールを作ったのではない
ルールがあって、その中で、物事を決めたに過ぎない
新たに、新しく、この世の中の物事を、何一つ変えたことなど何もない
ただ、そこに存在していた物を
積み木のように、壊しただけなのである
そんな、科学という名の無知な赤子を、前に
我々は、傍観する蟻か布オムツに過ぎない
しょせんは、内部者ではなく
外部者であり
どこまで行っても、傍観者ではなく
ただの、破壊された水槽で、死ぬ魚に過ぎない
目の前の数値も
餌をぶら下げられた金魚が、本能に従い
騒いでいるだけであり
それが、本物かどうかなど
胃に収まれば、関係ないのである
ただ、生命活動を、繰り返し維持し続ける
その細胞は、機械として、与えられたことを、繰り返すしかない
それは、新しいことはできず
繰り返しを、繰り返すのみ
心理は、嘘にまみれ
真実は、常に、その嘘の模倣を、するしかない
もし、正しさがあれば、
それは小さく嘘にまみれて
誰も計ることなどできない
ただ、模倣した嘘を、踏まない物だけが
愕然と、現実を、嘆くしかないのである
それは、正しさとは、反対するものであり
それ故に、世の中は、実に、無価値にあふれている
自分の欲望を、ルールで押さえつけている不利をしているが
現に、其れ以外は、のさばり、まるで、ひねくれた子供のように、要領を得ない
私は、コーヒーの中に
真実を見るか闇を見るか
決めかね
今日もミルクを、注いで飲んでいると
「おい、俺はもう無理だ、今日は帰る」
そう言って、後輩が
部屋を出ていく
パソコンは、熱暴走したように
うるさくシャットダウンの作業を、始めている
私は仕方なく、機械の前に立ち
考える
机の上には、機器が並び
部屋の奥
私が使っている
机の上には、銀色の機械に囲まれて
水槽が一つ、孤独に置かれている
内部には、循環する外部濾過が、置かれており
モーター音がして
内部の金魚に、水流を、与えている
中では、黄色に輝く
赤目の西錦が、紫色の浅葱を、腹まで、巻いて
銀色の内光膜を、腹からも反射させている
本来、東錦は、浅葱が、背中にしか乗らないが
しかし、北海道の愛好団体が、
徐々にその領域を、水槽を、観賞の主軸においたことから、選抜が、始まり
今では、黄頭の瘤なし
寸胴の中筒全面そう浅葱を、呼んで西錦と呼んでめいしょうしている
尾は、選別途中に現れた
Y字状の尾を箒尾と呼び
ミツオや四つ尾とちがい
ひらひらとさせながらも
軽快に泳ぐ姿を、評価され
最近では、十字尾と呼ばれる物も、存在しているが
現在、その両方の特徴も、西錦の特徴としている
東錦の愛好団体よりも
その数は少なく
ほんの一部の団体が、それを、大会の対象としており
あまりにも少ないため
その値段は、稚魚でも万札が飛ぶ
それは、希少と言うよりも、
欲しい人間が、少なく
いいものがすくない理由でもある
私は、雌の大河と名付けた
その愛好家の金魚を、見ながら考える
今、彼女は、九十センチ水槽から
三十センチ水槽に、移動している
今の彼女は、水の変わったストレスもあるだろうが
それよりも、水圧が、変化したことも、ストレスになっていることだろう
場所の面積も小さい
彼女の水槽に入れられた機器は
その彼女の状況とは、裏腹に、克明に、記録を、データーとして残している
時間は、変化する
しかし、それが、感情換算だとすると
幼きころと
老けた頃には、その差は、何倍にもなり
老人の十年が子供の一年だとも言う
もし、そうであれば、
それは、時間なのだろうか
人間を中心に、もし体感が重力にそうとうする
何かを、産んでいたら
人は、ストレスにより
もしくは、新たなことを体験することにより
時間を、遅くすることが出きる
しかし、同時にそれは、逆のことも言える
短期間で、さらに、としを、取る可能性だ
老人が、早いのではなく
子供が遅すぎる可能性
もし、ネズミの老人が、子供と同じ感覚だったら
それは、ほとんど、とんとんと言うことはないだろうか
生物の時間は、皆、一定の可能性
いや、そう言う地盤の上に、生えたからこそ、そう言う時間を内蔵した機械に、なっただけであり
工場が違えば、時間というパーツは、同じでも
その部品や、耐久性 目的が変わる
皆同じ、粒だとしても、それが壊れるまでの
年数が、違う程度である
今、水槽には、時間を、新たに計る機械がある
それは、今現状
時間と、把握して居るものではないかもしれない
しかし、我々は、それを、時間に類するものだと考えるし
事象から得て考えるものではなく
現実に存在する物を、使い生み出している計算だ
金魚の水槽内に、何本か、銀色の棒が、入れられ
その先には黒いコードが、何本も延びて
機械やクロスして、別の物へとつながれている
私は、眼鏡の奥で
その青白い
発光した水槽をみる
もちろん、上部にライトが取り付けられており
水が発光してはいない
この日の光が、直接はいらない
カーテンの引かれた教室で
ヒーターを、入れられた
この水槽内は
現実では、あり得ない
一定の水温を、保っている
それは、ある意味、非現実的であり
その生物の土台を
壊しかねない非現実世界である
本来存在しない空間
それを中心に、生まれて選ばれた子供
徐々に、異質に整えられた本能は、果たして、継続可能な生物なのだろうか
小さな空間で、泳ぐその体調は
二十センチほどであり
あまりにも良い空間ではない
数値が、人が現れたことで大きく変動する
私は、機械を、いじった
ヒーターの温度を上げ
内部の水質を薬品で変化させた
内部の金魚の動きが、徐々に、変化していく
私は、文字が、徐々に変化していくのを感じた
それは、ゆっくりと動き
今まで検出したことのない
動きにまで、到達した
その場所で、時間が、動いたのだ
私は、揺れる魚を、見ながら考える
青い水槽の中に、水面に、浮かんだ白っぽい魚と
それに重なるように、窮屈そうに、揺れる生きた魚が見える
私は、ふらつく足で、研究室を、出た
私は、見てしまった
寝ぼけているのだろうか
しかし、数値は、正しい
これは、何十回と繰り返した実験だ
もう、疑いようがない
いや、
疑って貰った方が良い
私は、横断歩道の前
皆が進む流れのように
前に歩いたはずだ
全てが、ぶれず
全てが、にじんだように、ズレて見えた
意識のない死体が、歩く
私は、もう死んだのだ
しかし、信号の前
私は、歩いている




