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×  作者: と金
第一章 Angel Soldiers vs Dark Alliance
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その惨状、まさに戦争の如く

更新滞ってすいませんわ 今回短めです 切れがいいので

「『人界道 称名念仏・風纏剣技』!!」

「『イグナイテッド・オッドアイ』、『猿』!!」



幻夢は先の負傷により最高速度の風纏は出来ていないながらも、ベアルの見切りに対応できるほどのスピードは出せていた。しかしベアルの纏った硬い装甲を貫き通すことは難しく、苦戦しながらもその抜け穴を探っているようだった。


「さっきよりずっと速度が落ちているな、先程の衝撃が余程のダメージだったと見える…それはもはや自爆しているではないか、ククク…笑止!!それかあの様な手傷を負いたくないと物怖じしているのではないのか!?…まあ、どちらでも良い、今のお前で俺に対抗しようなどというのは無謀だ!!」

「まだ分からない!俺はお前を倒す、俺の役目を全うするという覚悟を決めてここにいる…ここで諦めるわけには行かない!!」

剣と剣がぶつかり合う激しい攻防が行われていた。緑の光と緑の影が高速で交差し合い、甲高い金属音が鳴り響く。



対して怜虹とスクラーヴ。剣使い同士の戦いとは対極に、こちらは怜虹がスクラーヴを押している形に。アイ解放を行ったことで潜在能力を急激に上昇させた怜虹の攻撃を、スクラーヴはやっとで躱しているようだった。

怜虹の繰り出す渾身のラッシュ攻撃、しかしその一発一発は重く、彼が拳を振りかぶる度に辺りの景色が次々と爆裂していく。


「…はぁ、はぁ…なんだよ、こいつ…!!威力が落ちないのにどんどん速くなってる!!」

「うぉおおおおおあぁぁぁ!!!!!」

スクラーヴはクウェックシルバーを発動させようとするが、怜虹の能力の熱量でそれはかき消され彼の元には届かない。


「……何が起きてるの…!?幻夢も怜虹も、早すぎて私の目じゃもう追えない…二人が本気を出すとここまで強くなるの…!?」

「お兄ちゃん達…すごい………」

ラベンダーと瞹は目を丸く見開いて、息をするのも忘れるくらい、F1レースの様な目まぐるしい戦いに夢中になっていた。



「…お前達、何を臆している!?長きに渡り虐げられてきた俺たちの無念と屈辱を晴らすこの機会を、いとも容易くみすみすと逃すことは許さん!!お前達も俺と同じ悪魔の一人なら、俺と同じ血を持つものなら、お前達も一刻も早くあの腐れ切った人間共の首を刎ねてこい!!」

ベアルは悪魔達を大声で鼓舞した。すると、悪魔の軍人達の装甲がたちまち禍々しく変容する。彼らの鎧に翼が生え、全身にどんどんヘイトが侵食していくのがわかった。


「…べアル様が戦っておられる!俺達も加勢するぞ!」

「そうだそうだ!見てるだけではいけない!お前達、武器を持てぇぇぇ!!!!!」

「「「うぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」

男達の雄叫びが辺りにこだました。今度こそ彼女らを殺そうと走ってどんどん、津波のような勢いで瞹達に近づいてくる。


「…!!」

幻夢はベアルから一瞬退いた。そして地面を一蹴、瞹達に近づく大軍の方に向かって飛び込み、風圧を乗せた回し斬り。辺りの悪魔達は吹き飛ぶが、また次の悪魔達が次々と押し寄せてくる。

「幻夢さん…………!!」

「お前達はもっと近くに寄れ!ラベンダー、お前のホープは戻ってきたか!?」

「ううん、さっきまでで使い切っちゃって……!!」

「…くっ!!おい怜虹、お前も加勢できるか!?俺だけじゃ埒が明かない…っっ!!」

「俺もこっちからちょっとずつ飛ばしてるが数が減らねぇ!!どうなってんだこの物量は!!」

幻夢も怜虹も悪魔達の大軍に苦戦していた。数はとても多く、しかも一人一人の能力も高く生半可な攻撃ではベアルの創り出した鎧に傷一つすらつかない。アイ解放を行った二人が繰り出す渾身の一撃を喰らわせないと一体やっと倒せるか、ぐらいの厳しい戦況だった。

それに…


ガキィィィン!!!

「何だ?さっきお前は余所見するなと抜かしておった割には今度は俺から目を離しているではないか。お前が余所事をしているのをそう待っていられると思うかぁああ!!!」

「何だよ、もうバテたの?チンパンがよ……」

幻夢と怜虹は吹き飛ばされた。

二人はベアルとスクラーヴ、二人の相手もしなければならない。しかしこちらに集中していては瞹達が悪魔達にやられる。彼らは追い詰められてしまった。



二人は互いの背中を合わせる。

「クソッ……まだ増援は来ねぇのかよ…っっ!!」

「ラベンダーも戦えない、俺達しか戦えないこの状況の中で少しでも時間を稼げ!自分の身よりあいつらを守ることに集中しろ!!」

幻夢はベアルの方へ飛び込み斬り掛かる、が、呆気なく弾き飛ばされてしまった。

「鈍いッッッ!!!」

「がっ………!!」

地面に倒れ込む幻夢。そこにベアルが空から飛び上がって剣を突き立てて止めを刺そうとする。

「もう死ね!!!」

「ぐっ…」

幻夢は起き上がって剣を抑えた。フルフルと手が震え、全身が限界を迎え筋肉が悲鳴をあげている。

「ま、まずい…このままでは…!!」

隙を見た悪魔の隊士が横を通り、瞹達の方へ向かっていく。

「く、くそ……届か、な………ッッ、ラベンダーああああああああぁぁぁ!!!!!!」

幻夢の必死の抵抗も叶わず、敵の進行を許してしまう。怜虹もスクラーヴの相手でそこに追いつけない。

誰もが諦めかけた、その時だった。



「ぐはああっっ!!!」

男が吹き飛ばされ、奥のビルの壁にぶつかりめり込んだ。彼の付けていた装束が次々と剥がれ落ち、生身となり力尽きた彼は地面に倒れ込んだ。

「…何だと!?何が起こったというのだ!!」

「…増援か!?いや、気配の数が変わった様子はない…誰が…!?」

皆はその吹き飛んで行った元を見た。

「あいつ、遂にやりやがったな…!できるなら最初からやっとけよ馬鹿野郎…!!」

「はあ…!?今度は何なんだよ、クソ天使の分際で…!!」

その拳は、青白く光り輝いていた。


「…瞹ちゃん。ありがとう、碧、勇気貰った。瞹ちゃんがあそこで飛び込んでなかったら、あいつらを引き止めてなかったら、碧は変われなかった。…でも今は違う。瞹ちゃんの勇気、幻夢の勇気、怜虹の勇気、ラベンダーの勇気。全部分かった。全部…受け継いだ。見ててね、碧、今度は……」


「………行って。あんたに『託した』からね…私のホープ!!がんばれ、碧!!!」

深呼吸をし、碧の目付きが鋭く変わった。

辺りに覇気がビリビリと漂い、強い衝撃派が波打つ。



「………私の番だから!!!碧の能力、『KAKUGAME DAMASHI』発動!!!碧の本気…………見たけりゃ見せてやんよ!!!!!」

読んでいただきありがとうございました

普通に疲れましたね 展開が思いつかなくて…次回からは頑張ります

次回は碧ちゃんの活躍が見れますので乞うご期待しないでね


☆Babyfaced Rumors

「碧ちゃんの能力『KAKUGAME DAMASHI』はアイ解放ではないですけどホープを扱うことの出来る特殊な能力です。それではまた」

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