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榎田歩実⑧
掃除も終えて、やきもきしながら俊介たちの帰りを待っていると程なくして二人揃って帰ってきた。
特に変わった様子がなかったので話が弾んだとか、色っぽい展開にはならなかったようだが、どうだった?と俊介に聞くと「僕は断ったのだけど榎田さんがハンカチを洗って明日の部活のときに持ってきてくれる」ということを話してくれた。
”榎田さんナイスフォロー!”
二人が帰ってきて暫く経って三木が帰ってきた。
榎田さんのリンスの臭いと違って、三木からはほのかに便所の臭いがした。
一次会が終わって、クリスマスで賑わう商店街を通って俺たちは二次会のカラオケ店に向かった。
榎田さんも来たそうにしているように見えたので俺も誘ってはみたのだけど、結局三年生の女子が一次会で帰ってしまったので一緒に駅方面に帰ってしまった。
カラオケ店では、これでもか!って言うくらいの三木の音痴が暴露されて腹を抱えて笑った。
まったく三木ときたら運動や音楽という神経が千切れているとしか思えない。




