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曲がり角の向こうに君が居てくれた番外編、進藤君の見つけた小さな恋  作者: 湖灯


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榎田歩実②

 そして二つ目は、俊介が入部してからの榎田さんは明らかに試合の進め方が変わったこと。


 いままでの榎田さんは三木と似たような、どちらかというとジックリ場を見ながら進めていくタイプだった。


 でも、最近は攻撃的な棋譜が目立つし寧ろそれを楽しんでいる。


 そしてそれがもっとも顕著に現れるのが俊介と対局しているときだ。


 二人してまるでお互いの持ち時間を惜しむような物凄いリズムで駒を差す。


 その光景は明らかに俺たちと差しているときと違って、本当に無邪気に将棋を楽しんでいるように見える。


 俺は、心の中で


”ひょっとしたら榎田さんは、俊介のことが好きなのではないだろうか?”と、思った。


 榎田さんについては、今迄将棋が強いだけの地味な女子としての認識しかもっていなかった。


 たしかに眼鏡も掛けているし髪形も‘おかっぱ‘みたいな感じだけど、細身で背も女子にしては高いほうだし、眼鏡をかけているせいか少し年上の印象を与えるが、その眼鏡の奥から何かを見つめているような目は少し細めの顎のラインと共に印象的で、秋月穂香や鈴木麻衣子ほどではないけど山岡沙希と同じくらいの云わば美人の部類には充分入る。

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