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日の出⑨

 そのあと、社務所に設けられたお守り売り場で三年生用の合格祈願を買い、三年生にそれを見せて部室に飾っておくことを伝えると、三年生からも出世祈願のお札を返礼を貰い、二つを部室に飾ることになった。


 そのあとはみんなでおみくじを引きみんなで見せ合った。


 俺が特に注目したのは、やはり”待ち人”のところ。


 俺の引いたおみくじは「吉」で待ち人”のところには『思わぬ方向から来るでしょう』と書かれてあり少し複雑な気持ち。


 俊介は「大吉」で”待ち人”のところには『友の協力があり来る』と、書かれてあった。


 本田は「中吉」だったけど”待ち人”は『来ない』と書かれてありガッカリしていた。


 三木は「凶」で”待ち人”は『傍にいる』と書かれていた。


 神社を出て、皆で近くのファミレスにみんなで入ってモーニングを頼む。


 榎田さんはコートを脱ぐと制服ではなくて、ベージュのセーターに焦げ茶色のスカートという、私服ではあるけれど結構地味な服装。


 神社でおみくじを買ったときから気になっていたので、さりげなく皆で内容をばらしあって榎田さんのも聞き出そうとしたが「吉」だったことしか教えてくれなかったが、このとき俊介の待ち人欄に『友の協力あり来る』ところだけ「そうなんだぁ……」と何だか寂しそうな顔をしたように思った。


 早起きして眠気が襲ってきたのかもしれないけれど、榎田さんの雰囲気がおみくじを引く前と後では少し違うような気がした。


 初日の出を拝んでいたときは珍しくウキウキして楽しそうだったのに。


”いったいい、おみくじにはどんな言葉が書かれてあったのだろう?”

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