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日の出⑧

 ”パンパンッ”


 柏手を打ち、俊介と榎田さんがお参りしている光景を後ろで眺めていた。


 学校行事でもないのに学校指定のコートを着て、コートの裾から見えるのは紺色のハイソックスと黒の通学シューズ。


 お洒落っ気がないのか真面目過ぎるのか分からないが、こんなときくらい派手な服装で俊介のハートを射止めればいいのにと思いながら榎田さんらしさを愛おしいと思って見ていた。


 俊介がお参りを終えて横に抜け、三木が上がろうとしたので止めた。


「えっ!?」


 と、三木が小さく声をあげて俺を見たので、目でまだ榎田さんがお参り中だと合図した。


 それからほどなくして榎田さんもお参りを終えて横に抜けて階段を降りて行ったが、チラッと見えた榎田さんの顔は高揚しているのかほんのりと赤く染まり少し恥ずかしそうで、それにでいて楽しそうに見えた。


 一年生を集めて、三年生の合格祈願の札を買うためにお金を出し合っていたところに二年生の役に付いていない方の二人も来て協力してくれた。


「すまんなぁ、あんな部長と副部長で苦労を掛けるけど、今年も絶対に全国大会に行こうな!」


 二人とも二年の中では秀でた実力者だったが、結局自分達が部長に立候補しなかったために一年生と二年生が旨くやっていけていないことを悔やんでいた。

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