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日の出②

 そこで俺は、ひとつの提案をしてみる事にした。


 それは棋道部で正月の初日の出を見に行く事。


 丁度、S高の傍には俺たちが毎日目にしていて、半分近い生徒はその横を通るT神社のある山がある。

 

 山と言っても数千、数百メートルあるわけでもなく、せいぜい五十メートルもないくらいだとは思うが、それでもこの学校周辺では一番高いし実際にT神社で初日の出を見る人も多くいる。


 思い立ったら吉日っていうことで、直ぐに二年生の部長に相談すると


「かったるいから行きたい奴だけで行けば」


「そういうのは有志でいいじゃないか?」


 副部長もそう言って二人とも全然やる気がない。


 大体、この部長も副部長も三年生が抜けて役職についたものの、二人とも早くから受験体制に入っているために、月の内半分程度しか部活に顔を出さない。


 じゃあ何故部の役職についたのかというと受験のときに提出する内申書対策だとか。


 こんな奴がいるから二年生の結束は緩く部活が閉まらないのだ。


 行きたい奴だけで行く場合は、極端に榎田さんが来る確立は低くなる。


 行きたくても行きにくいからだ。

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