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榎田歩実⑩

 たまたま家で使っている柔軟剤が偶然ラベンダーだったのかも知れないが、もし故意に榎田さんが付けた香りだったとしたら、俺が勝手に想像している榎田さんの俊介に対する気持ちに恐ろしいくらいピッタリとはまる。


「おっしゃ~っ!」


 大声ではないが、珍しく俊介が勝利の雄叫びを上げたのでスマホから目を離すと、榎田さんの前で俊介が小さくガッツポーズをしていた。


「えっ!?俊介、榎田さんに勝ったの??」


 三木と本田がキツネにつままれたような表情で見ている。


 みんなが俊介を見ているけど、俺は負けたほうの榎田さんの方を見ていた。


 榎田さんは俯いていたけれど、その顔は真っ赤だった。


 それも負けて恥ずかしいというのではなく、少し違い嬉しさを伴う恥ずかしさという表現がピッタリ当てはまる。


「すごいなぁ~。早くも榎田さんから初勝利とは」


 まだ榎田さんから勝ったことが一度もない本田はしきりに感心していた。

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